テーマ:福祉医療関係(1061)
カテゴリ:ヘルパー日記
独居の男性Aさん。毎日、朝、夕と2回入り。 なので数名のヘルパーが入っている。 手が少しご不自由なので、食べるときはスプーンを使う。 食事に文句はつけない。 数件さきにご家族さんが住んでいる。 だから食材がなくなりかけたら補充をしてくれる。( それも最低限の食材なのだ ) が、ギリギリにならないと補充をしてくれない。なくなりかけの時は、冷蔵庫に干からびかけた人参が少し、大根のしっぽの方が数センチ、ほうれん草が2枚・・・ってことになる。 あまり大事にされていないAさん。気の毒だった。 タンパク質である肉類は全て冷凍されているのだけど、1回の調理にささ身半分。 お肉類を使ったら卵はつかえない。 卵も1週間に3個。食材の使い方に厳しい制限があるのだ。 ( ご家族さんの意向 ) だからみんな次のヘルパーの調理を考えて食材を使う。 Hさん以外。。。 Aさん、週に2回ディサービスに出かける以外は家でテレビを観るだけの生活。 唯一の楽しみが食事なのだ。 限られた食材でいかに見て美味しく、食べて美味しくの料理を作るか。 大変だった。 ここでヘルパーの性格が出るのだ。 訪問の度に報告として引き継ぎノートを書くから、誰が何を作ったか、食材は何を使ったかがわかるのだ。 要領のいいヘルパー(ちなみHさんとしよう)はいつも卵を使う。( 卵料理はレパートリーが多いし、調理がラクだからみんな使いたい ) でも、みんな、卵は最後の綱頼みじゃないが、食材がない時ように、なるべく使わないようにしているのだ。でもその人は入るたびに卵を使う。 ムカッ! 私、辞めるまで1年半、2個しか使えなかった。 同僚がHさんの次の日に訪問したら、前日の夕食が手つかずで残っていたのだけど、見た目は猫の餌??って言うような代物だったらしい。 野菜のごった煮。。。 恐々と味見をしたら、とても食べられたものじゃあなかったそうな。 このHさん、同行で入ってAさん宅の仕事の流れを教えたときも、「 あんたほんまに主婦かいな!? 」と思ったものな~。 歳のころは40後半。 年上に教えるのは気を使う。 野菜炒めを作ってもらったが、野菜の水分が抜けてパッサパサになってきた 。嚥下がしにくいAさんに、これはまずいと、少しお水を足してもらったが、ひどかった。。。 で、パニクルくせにメモを取りたがる。 だから、「 料理が終わったらそれについて言うから、後からメモを書いてね。 」 となだめる。 だって調理中にメモれないだろう。 一抹の不満は的中したようだ。 その後も違うお宅で猫の餌の食事を作っている、の話を耳にする。 でも不思議なことに訪問数は増えていくのだ。 こんな人もヘルパーで通用するのだと思った。 調理が苦手なら掃除で入るとかにしてほしいと思うが、事務所の(私、ここ辞めたけど)考えだからどうしようもないのよね。 でもこのHさんは、調理が苦手以前に利用者さんに対する愛情がないと思ったな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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