テーマ:福祉医療関係(1061)
カテゴリ:ヘルパー日記
あのわがままジイサマ宅。 先週は代行で責任者が入ったらしい。 でも久しぶりの訪問で慣れていないため、利用者さんの不満が続出だった模様。 この責任者さん、身体介護のベテランで、この人でないとダメってお宅もあるのだ。 だからたいがいのことは対応ができるはずなのに、わがままジイサマにかかると、ベテランさんでもダメだったようだ。 確かに食事のときでも、きちんと配膳の置き場所が決まってある。 少しでも置き場所がずれると嫌なのだ。 ヘルパーであろうと、誰であろうと、自分が言ったことがすぐになされないと機嫌が悪い。 だからたまに入った責任者さんじゃあ、まず物の置き場所が分からない、手順が分からない、で、もたついてしまうのが許せないのだろう。 私も最初はそれで泣かされたもんだ。 今日は奥さんの外出が長引いて延長だ。 配膳をしたら帰ってもらって良いと奥さんから聞いていたので、帰ろうとするとBさんに引き止められたのだ。 「 女房が帰るまでおってくれるんやろ。」 そう言われると帰れない。 なので延長だ。 でも次のお仕事の時間も迫っている。 結局昼食を食べる時間なし。 まっ、最近デブってきているから、少々抜いても支障はないが。。。 丁度そのとき親戚の人が来て、アゴで使われている私に同情してくれる。 「 この人の世話は大変でしょう。 あれやこれや言われて・・・。でも○○が ( 奥さん ) 本当に助かっているって言ってたよ。」 確かにこの親戚さんが来ている間中、あれを持ってこい、これは下げろと矢継ぎ早に指示が飛ぶ。 まるで舅に仕える嫁だな、これは。 と思うが腹は立たないのだ。 それはうちの父がそうだからなのだ。 自分が決めた場所にその物がないと怒る。 自分だけのこだわりに固執する。 夜中であろうと自分が入りたければ風呂に入る。 ザーザー音を立てて洗う。 寝ている者のことなんて考えもしない。 そんな父の娘だから、Bさんが何を言おうが苦にならないのだ。 でも、奥さんが配膳しているのを見て覚えていてよかった。 お碗はどれか、何を出せば良いのか、見ていないとできなかった。 モタモタしていたら機嫌が悪くなる。 わがままジイサマも、付き合っていくとこれがなかなかおもしろい。 最近は私もツッコミが入れれるようにもなったし。 ジイサマも冗談を言う。 奥さんが、またサークルを始めようかと言いだした。 ずっと行けなかったようだ。 それは良いことだと後押しする。 自分の時間は絶対に必要です。ってね。 ジイサマも了解しているようだ。 これって進歩だよね。 ヘルパーが入る事によって、Bさんも奥さん依存から離れていって、奥さんもつかの間自分の時間が持てるようになる。 いいことだ~。 これも信頼から出てきたことだと思っている。 ヘルパーはただご飯を作って、掃除をして、オムツ交換をしているだけではないのだ。 あるときは精神的な支えにもなっている。そう自負しているのだけど。。。 だからいくらベテランさんでも、それまでに信頼関係がないと難しいことになる。 技術力よりも信頼関係が大きいのだと思う。 時にこのわがままジイサマのような人だとね。 まさに人と人とのお付き合いの仕事だと実感するのです。
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