テーマ:福祉医療関係(1061)
カテゴリ:ヘルパー日記
思わぬ事故から腰痛で苦しむ利用者さんのHさん。 病院から処方されているのは痛み止めの座薬のみ。 数ヶ月がたつのにいっこうに痛みは取れず、逆に痛みはひどくなってきている。 この先生、私が担当の、違う利用者さんのかかりつけ医でもある。 人は良いのだが。。。 先日思い余って、「 その先生は確か整形外科が専門じゃないと思いますよ。 」 と、利用者さんに言った。 Hさん、なぜかその先生が内科と整形外科の専門医だと思いこんでいるのだ。 前に違う利用者さんの通院介助で病院に行ったときに、何科が専門か、病院で確かめてきたのだ。 ただ、それを言うのははばかられていたのだ。 妙な告げ口をしたと思われたら困る。 ただ 「 痛み止めを使い続けるのはよくないですよ。 それは根本的な治療にはならないですよ。 」 とは言っていたのだが。。。 でも先日、あまりの痛さに 「 入院しようかと思っているの。 」 と言われたのを聞いて、さしでがましいとは思ったが、「 そこまで長引くなら、やっぱり整形外科の専門の病院に行かれた方が良いのではないですか。」 と言った。 そのときに、今の先生は専門じゃないとも言った。 Hさん、驚いていた。 でもHさん自身も、なんの薬も出ない、痛みもひどくなる一方で、先生に対してはかなり不信感を持っていたようだ。 だが入院するにも、この先生が紹介する病院は行きたくないとも言う。 でも言えないんだそうだ。 先生との関係が悪くなるのを恐がっているのだ。 う~~ん、先生に対する色んなアプローチの仕方を言ってはみるが、気を使う人なだけに難しいようだ。 この人独居だけど、近くに家族がいる。 私があまりでしゃばって口を挟むわけにはいかない。 でも家族も、今の現状が分っているのだから、もっと積極的にアドバイスをしてあげたら良いのにと思うが、ある意味ほったらかしだ。 ケアマネに言おうかとも思ったが、面倒な話を持ちこんでと思われるのがおちだしな。 大規模な事務所だと、なんだか縦割りになってしまっているのだ。 近くて遠いケアマネか。。。 だいいち、気を使う人だが、頑固でもあるのだ。 ケアマネが言ったところで聞かないだろう。 難しい。
いつも記録用紙を書きながら話をしていたら、退出時間は過ぎてしまう。 時間が過ぎたことに気がついたHさんは 「 あっ、もう過ぎたわね。 話をしだすと終わらないのよね。 あなたが帰ったら後は誰とも話すことがないから・・・ 」 そう言われると、「 じゃあ帰りますね。 」 とは言えなくなるのだ。 ついもう少し話し続ける。
それにしても独居のお年寄りにとっては、病院の先生はなによりも大事な存在なのだ。 まして時間外でも連絡が取れる先生となると、この先生に見捨てられたら不安で生きていけないのだ。 だから言いたいことの半分も言わずに、意にそわなくても我慢する。 この人が他の病院に行きたいならついても行くし、できる事はしてあげたいが、ヘルパーは愚痴を聞いて、アドバイスを言うしかできない。 こういうときって、無性に無力感を感じるのよね。 ヘルパーとしてでなくても、第三者としてこちらの選択の方がきっと良いと分っていても、それを押し通すわけにはいかないのよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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