テーマ:福祉医療関係(1061)
カテゴリ:ヘルパー日記
久しぶりにお仕事の話。 今7件のお宅を抱えている。 週に1回の訪問の利用者さんもいるから、まだ過密状態ってわけじゃない。 ありがたいことに、今のところコミュニケーションは取れている・・・と思う。 利用者さんをデイサービスに送りだした後、待ち構えている奥さんの愚痴をきくこともしょっちゅうだ。 「 ごめんなさいね。こんな話誰にも言えないから・・・。嫌な話を聞かせたわね。」 「 いえいえ、話をして胸のモヤモヤが少しはれるなら、いくらでも話して下さいね。」 家族のケアもお仕事だ。 でも仕事だから聞いているわけじゃない。 お仕事だと思うと逆に聞けなくなる。 人として辛いだろうな~って思えるから聞けるのだ。
風邪をひいてから体力が落ちた人もいる。 訪問する度に気弱になっていくのが気にかかる。 最近はベッドから起きるのはトイレに行く時だけになってきた。 娘さんと二人暮しで、迷惑をかけたくないと散歩をしたり、廊下を歩いたりと足腰が弱るのを恐れていた。 でも今はお出かけは車椅子だ。 「 もっと暖かくなったら、また散歩に行きましょうね。 でも今は体力が落ちているから無理しないでおきましょうね。 また元気になったら少しづつ歩きましょうね。」 と励ます。 帰る時はしばらく手を握る。 「 私の元気を送りますね。 でも私も最近弱っているからな~。 あかんかも。。。笑 」 まだ冗談に笑ってくれる元気があるから大丈夫だ。
若い頃はお華の師範だった人もいる。 最近はウツ気味で、ネガティブになっていっているのが気になる。 怪我をするまでは身体を鍛えたり、趣味に興じてきたのが、今はほとんど人と接することがなくなった。 あまりの生活のギャップからか軽い認知症もでてきた。 最近は、援助が早く終わって時間が余ったら、昔の写真を見せてくれるようになった。 昔話に花が咲く。 コロコロと笑い声も聞ける。 訪問している利用者さんが笑ってくれることは嬉しいことだ。
先日仕事の帰りにバッタリと友人に会った。 介護の事業所で、事務の仕事があるって話が出た。 いずれは社員になれるらしい。 ただパソコンができないといけないって聞いて、私できるけど・・・ って言った瞬間、利用者さんたちが頭に浮かんだ。 今は辞めることはできないよな・・・って思ってしまったのよね。 でもいつかは社員の道を求めて辞める気がする。 施設に移るかもしれないし、ケアマネ目指して現場から離れるかもしれない。。。 今は具体的には考えていないけど、自分で自分の食い扶持は稼いでいかないといけない身だから、いつまでも登録ってわけにはいかない。 保障もほしいし、ボーナスもほしい。 今の事業所で常勤になるのは気がすすまないのだ。 私の仕事のやり方ではこなしていけないと思う。 きっと私のことだから、ある日突然動くときがくる気がする。 いつもそうだった。 自分から動かなくても周りから動くように働きかけがあるのだ。 その時別れがくるのは辛いけど、いつも別れが側にあるのがこの仕事。 悲しいけれど死もそうだし、入院もそうだ。 だから今を手を抜かずに、一生懸命にケアしたいと思っているのだ。
追加 年齢的に自分の先行きを考えると、色々と思うところがある。 年々移動がつらくなってきた。 またあの夏が来るかと思うとね~。 自転車移動の身には夏の暑さはこたえるわ。 それにいつまでも保障のない登録じゃあ、病気にでもなったらたちまち食べていけなくなる。 施設の人間関係や仕事のハードさも耳にする。 夜勤もある。 本当は1人の人とじっくり向き合える今の訪問ヘルパーは、私には合っていると思うけど、働けるだけ働かないといけない立場なれば、いつまでも続けていけるとは思えない。 年齢の壁がもう立ちはだかっているのだ。 色々悩むところはあるけれど、まだどうすれば良いのか分からないのだわ。
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