カテゴリ:ヘルパー日記
訪問先で色々と訊かれたり相談されることが多い。 奥さんが薬の紙を持ってきて 「こんなのが出たのだけどこれってなんのお薬やろか・・・。」 今は懇切丁寧に効能が書いてあるからそれを読んで説明する。 吸入器などはネットで使い方を調べて説明をする。 塗り薬もよく分かっていない人がいる。 なのでなんの為の薬か、どういうときに塗れば良いのか説明する。 「便のオムツを変えるとき、きれいに拭き取れないんよね。」 古くなったタオルなどを小さく切って、それを濡らして拭き取って、使い捨てにすると良いと説明する。 すると次回訪問するとゴワゴワの布が置いてある。 これは肌を傷つける恐れがあるから使わないほうが良いとお話する。 便秘で1週間以上出ない人がいる。 奥さんは便の交換が大変だからと下剤 (便を柔らかくする薬) を使いたがらない。 でも前も硬い便で肛門が切れたことがる。 便を柔らかくする薬だからと言って使ってもらうようにお願いする。 80過ぎてオムツ交換をする奥さんの大変さも分かる。 でも私はご主人のケアで入っているヘルパーだ。 いつかは死が訪れるであろうこの人を、ベストをつくしてケアするのが仕事だ。 でも早く○んでほしいと私に訴える奥さんの気持ちも分からないではない。 浸出液が出るような褥そうも、入っているヘルパー達が、お湯で洗い、シートを貼って気をつけてケアしたかいがあってきれいに治った。 でも奥さんにしたら無駄なことかもしれない。 両方に挟まれてのケアは悩むことが多い。
訪問看護士がどこから来ているのかシステムが分からないと尋ねられる。 かいつまんで説明する。 でも何回説明してもまた訊かれる。。。^^; 家族の協力が得られないと愚痴をこぼされる。 夫が自分勝手で、私の人生は振り回された一生だと、介護している奥さんが嘆く。 自分が死ねば良いのだと投げやりになる利用者さん。 いずれは娘の世話にならないといけないから、今は逆らわないで言うことを聞いていると言う独居の人。 ヨン様から政治まで幅広くお話するおばあさん。 週に1度の訪問を楽しみにしてくれているおばあさん。 「1週間は長いな~。」 といつも帰る時は寂しげだ。 「男の子は嫁をもらうと家に寄りつかへんわ・・・」 「誕生日とか何かもらうときだけ連絡してくるねん。」 利用者さんも家族さんもまさに多種多様だ。
ヘルパーは常に聞き役だ。 利用者さんの愚痴について、一緒になって家族さんの悪口は言ってはいけない。 でもあなたの気持ちは分かります。 は伝えないといけない。 聞くってことは案外難しい。 でも私も色んな経験をしてきたから聞けている気がする。 この人また愚痴を言っているとは思わないし、思えない。 これは私の性格かもしれないけど。。。 仕事や本や、色んな過去の人生が役立っているのかもしれない。 そう思うと、投げやりにならずそれなりに真面目に生きてきたことが無駄じゃなかったと思える。 少しは人の痛みが分かるようになったのかもしれない。 利用者さんに受け入れてもらえている大きな要因は、話を聞けていることかもしれないな。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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