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December 17, 2004
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カテゴリ:トライリンガル
午後からホテルにてシュンの英・中バイリンガルスクール国際部のショーがあった。

生徒による司会は英語と中国語、プログラムはほぼ英語。

まだ新しい学校なんで1~4学年までしかないのを差し引いても、日本の「文化祭」「学習発表会」みたいなのと比べるとすっごくアバウト・楽しみ重視・のびのびしてる。
(ま、悪く言ったら出し物としてのレベルはまだまだなわけですが、
 はっきり言って、誰もそんな「レベル・・」みたいなことは気にしてない・・・)

例えば特に盛り上がったのがシュン達のクラスで
短い寸劇(シュンと、担任Peterのやり取り)のあとクラスのみんなが登場して
いきなりビートの利いたリズムに乗って踊りだした瞬間なんか
もう会場は大うけで掛け声&拍手が自然に沸き起こる。
いわゆる、アメリカンなノリがごきげんな雰囲気を生んで
舞台の子供達も会場のみんなもためらいなく自分を表現してる。

…最初は日本的なノリでまじめに見てた私も、もう思い切り楽しめました。

シュンは、最後に舞台の袖に引っ込む時、
両手で観客に向かって何度も投げキッスしながら愛嬌を振りまいて受けていた・・・。
あとで「あれはシュンだけそうするように、って先生から言われた演出だったの?」って聞いたら
「ううん、自分で考えてやったんだよ!」
・・・あ、そ~・・・。

日本人学校ではなくて、この学校で育つってことは、こういうことなんだよな~と、改めて思った。
中国でありながら、学校の中はインターな雰囲気で、先生達の文化背景はいわゆる「西洋」である。

「西洋」と一口に言っても出身国はイギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、スイス、ロシア…で、そのmix状態がまたフレキシブルな雰囲気を生むし
それを統率するのが教育熱心なイギリス人の初老の紳士なんでそこにはちゃんと規律も一貫した教育ポリシーもある。

中国の地でのバイリンガル教育という新しい試みに取り組もうとする、創造的なエネルギーも感じる。

子供達の出身国や文化背景もバラエティに富んでいるし
シンガポールスクールのような、バイリンガル教育ではあってもひとつの国の教育制度として背骨が通っている学校とも違い、
もしかしたら新しい試みで試行錯誤・紆余曲折な面もあるのかもしれないけど、
なにかすごくイキイキしたエネルギーを感じる。


印象的だったこと。

始めのあいさつでMs.Springが「みんな、この学校が好き~!?」と聞いた時
即座に子供達が大きな声で「Ye~s!!!」と答えていたこと。

プログラムの間に子供達がざわついてなかなか静かにならなかった時
Ms.Maryが、「One,Two,Three?」と声をかけると、会場の子供達は即座に声をそろえて「Three,Two,One!」。
続いてMary「I'm talking.」、子供達「I'm listening!」。
で、静かになったこと。


家庭ではそれぞれその国の文化や伝統・価値観などに接し
町に出れば中国・上海の文化に接し
学校では西洋を中心としたインターナショナルな独特の雰囲気のなかで学ぶ。

バイカルチュアならぬマルチカルチュアな環境で育つ子供達がここにはいる。

そしてその雰囲気に実際に接してみるとアイデンティティの問題とか、頭で考えていたことの難しさは消えて、
今いられる環境を最大に楽しんで、たくさんの経験をして精一杯吸収して欲しい!と思う。

あとは、シュンを含めたそれぞれの子供達の個性に応じて
消化・吸収して自分を形作っていけばいいんだよね、と思えてくる。


・・・なんかだんだん書いてることが大げさになってきたな・・・。

とにかく、こういう環境で育つ我が子たちについては、
家庭では日本語・日本文化のバックボーンを大切にしながら
外ではごちゃ混ぜに、たくましく、なんでも吸収し、
後は自分の個性や自然な本能?に任せて整理してくれ・・、
しかも、その過程を楽しんでおくれ・・・と思います。






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Last updated  December 17, 2004 06:28:14 AM
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