♪ 泡をまとい黄金の水流れゆく白い陶器の朝のルーチン
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イオンのPB(トップバリュー)・第三のビール「麦の恵み」。盛んに宣伝するので、マックスバリューに行ったついでにカミさんが気を利かして1缶だけ試しに買って来てくれた。
国産が売りの、350ml/95円 (税込102円)という低価格。サッポロとタイアップして製造工場から全国の自社物流センターに直接商品を納品するなど、スケールメリットを活かして実現した価格なんだとか。
「麦の旨味を感じるマイルドな味わいと、すがすがしい後味」と缶に書いてある。
で、飲んでみた。
ネットには「爽やかなホップの香りと渋みや雑味のない爽快感。マイルドな口当たりで、スムーズな飲み心地で、女性には向いているだろう。」なんて書いている人がいた。
裏を返せば、ビールらしさが全くないということ。
品名が「リキュール(発泡性)」となっている通り、これは「黄色い泡の出る焼酎」という印象。
原材料が、「発泡酒(麦芽、ホップ、大麦、糖類)、スピリッツ(大麦)」となっているところに注目すればナットクダだ。
発泡酒を基にして麦焼酎とブレンドしてあるわけだから、ビールの要素は遥かに遠のいて泡と色だけが辛うじて残っている感じ。
まあ、一缶飲んだだけだし、その時の気分も影響する。私個人的な第一印象ですので、当然、そうじゃないという方もおられると思います。
トップバリューは、「価格が安くても品質が悪いものはダメ。品質がよくても価格が高すぎるのもイヤ。品質がよくて、安くて、安心していつも買える商品」をテーマにしているブランド。
それから言えば、ちょっと無理がある商品の気がする。安くても不味ければブランドを傷つけるだけだろう。
イトーヨーカドーでもサントリーとタイアップして、100円の第3のビール「THE BREW のどごしスッキリ」を販売していたし、韓国製のものも有った。
イオン「トップバリュ・バーリアル」88円、西友「泡麦」87円、イズミヤ「スタイルワン・シャインモルト」88円なんてのも有ったみたいだが、今はどうなんだろう、いつの間にか消えてしまったものも多いんじゃないのかな。
私は普段、専ら「金麦」を飲んでいる。20円の差でこんなに違うものなんだねぇ。
それにしてもまあよく似たイメージの缶だこと。色が似ているだけでそう思うのは、この金麦が採用した色がいかに成功したかを物語っている。
とあるグループが6人で、第三のビール13種類の品評会(飲み比べ)をやったらしい。
結果は、1位 麦とホップ プラチナクリア、2位 金麦、3位 ホワイトベルグ だったそうな。
まあこういうことをやれば、何がしかの結果は出るに決まっている。そのことにどれだけ意味があるかは別問題。
例えば、別の日にすべて同じ条件でやったら多分違う結果が出るだろうと思う。
ブラインドレストでも、ほとんど当たらないのが普通だ。当てる人もいるのは確かなので絶対当たらないとは言いませんが、大方の人は好きな銘柄でさえ当てることはできない。
美味いと思う、好きな銘柄になる、これは多分に「味」意外にあるらしい。CMとか宣伝のコピーとか、好きな人が飲んでいたとか、好きな有名人が褒めていたとか、知らずにインプットされている事が多い。
私が金麦を飲む様になった理由は分からない。檀れいの宣伝は嫌いなので、そのせいでもない。多分、ラベルが気に入ったのだろうと思う。「金」に対して補色の「青」を背景に持ってくる、この大胆な発想はなかなか出来るものではないでしょう。
「金麦」のデザインと「麦の恵み」のそれとは、似て非なるものの典型だ。気品がない。
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