■ 英語の俳句ってどう?
♪ 日本語は母音がすべて母さんは死ぬまで子から離れられない 英語の音節は3000くらいあるらしい。日本語の音節は100ほどしかない。漢語(中国語)はその中間ぐらいの約1500ほどだそうです。 英語の音節 (syllable) とは、母音を中心とした音のまとまりの単位で、 1 音節内には母音が 1 つだけ含まれていて、二重母音などは例外になる。 母音の前後に子音が加わったりして、1 音節をつくるらしい。 それで、英語の母音にあたるアルファベットが「A, E, I, O, U, Y」で、「Y」は母音にも子音にもなるなんて知らなかった。(Y が子音になるのは、一般的に Y が単語や音節の最初の文字になった時、yes, yet, yokeなど)1音節の英単語 balmy bathe beast bench blanch blank bleach blend bless blight blind block blood bloom blush board boast bomb bounce bound brace brain branch brand brave breach bread break breast breathe breeze bridge bright bring broad brooch broom brown brush carve cause crease chalk chance charge cheap chief choice could count cream crime crown dirty doubt drain drench equal 幾らでもあって書ききれない。 spring strike strength 日本語では、スプリング、ストライクなどとルビを振ったりしますが、本来は全部一音節。 アメイジングだねぇ。 確かにこんな一音節の単語を並べて俳句を作ったら、とんでもないことになるでしょう。 でも逆に、早口言葉みたいで面白いかも知れないぞ。 英語の俳句というのが海外でも「Haiku」として盛んになって来てるようですが、一体、英語で五・七・五をどう表現するのか、とても不思議に思っていた。 日本語の一語一音を使って五・七・五の音節で出来ているものを、英単語で表現するのはハナから無理がある。 歌の歌詞でも「君が好きだ」の6音節を、英語では「I love you」は3音節。「春が来た」の5音節も「spring has come」で3音節しかない。 外務省と欧州連合(EU)が主催している「日・EU英語俳句コンテスト」の入賞作品はこんな感じ。 Blue sky and twelve stars Embracing a round red sun A fraternal hug 確かにこれは立派な五・七・五になっている。 意味は「青空と十二の星 丸く赤い太陽を包み込む 友愛の抱擁」となっている。 英語俳句の当初のルールは「三行書きとし、各行を5、7、5音節以内にする」というものが始まりだったが長ったらしくなるので、現在ではより短い音節でもオッケー、という風になっているらしい。 英語学習者向けの週刊誌「週刊ST」のオンラインのルールでは「できるだけ2、3、2音節くらいにしたほうがよい」という補足説明がされているとか。 音節に決まりは無いが、短い方がシンプルでいい、というのが、現在の主流になっれいるらしい。 季語は、季節感や時期、習慣や感性そのものが違うので厳密には盛り込むことが難しい。それで、「季節感を盛り込む」という表現にとどまっているらしい。 団体やコンペごとにルールが様々だというのが現状のようだ。 「日・EU英語俳句コンテスト」の場合、「短い英文詩(3行詩が望ましい)であれば形式は自由です」と、とても緩い規約のなかで自由に楽しんでいるのが実情の様だ。 The Japan Times STの「英語俳句の作り方」には作品の例が幾つか紹介され、説明がさています。 graduation day— 卒業式の日 my son & I side by sid 息子と私が並び立ち knotting our ties ネクタイを締める (音節は 5―7―4) idle summer day 夏の暇な日 sucking meat 果肉を吸う from a fig イチジク から (音節は 4―3―3) 「短い音節に多くの情報量を盛り込める上に、日本にない情緒を取り込むこ とができます。イメージ優先で文法に さほどこだわる必要がありません。例 えば、次の句をご覧ください」とあり、 long day 日永 the chameleon's カメレオンの tongue 舌 (音節は 2―4―2) 「芥川龍之介の『青蛙おのれもペンキ ぬりたてか』を想起させる句ですが、 青蛙(日本的)とカメレオン(西洋的) という発想の違いも面白いところです。」なんて解説がしてあります。 「アメリカでは小学生に俳句を作らせ る授業が必ずあるように、作法の複雑なソネット(14行詩)などと違い、比 較的制約のない中で、英語で一つの詩 を作るという達成感が味わえることで す。文法にこだわるよりも、単語(名 詞)の羅列による詩的な『ハイク・モー メント』(一瞬の俳句的発見)があれば、 よい詩を作ることができます。」etc ここまでキャパを広げてしまっては俳句のエッセンスも何処かに行ってしまいそうですが、やっていくうちに本筋を追いたくなってくるのではないでしょうか。 詳しくは、The Japan Times STの「英語俳句の作り方」をご覧ください。 「strength」これを一音で発音するって、おかしくない? そんな器用なこと日本人が出来るはずがない。100ほどしかない語音で育って来て、母音の付く言葉しか知らないこの舌で、どうやって発音したらいいのか、想像もつかない。 しかしまあ便利な時代だ、これを解説してくれる「発音インフォ」というサイトがあった。発音も音声で聞ける。◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)☆短歌集「ミソヒトモジ症候群」円居短歌会第四歌集2012年12月発行●「手軽で簡単絞り染め」