♪ 菊芋の純味噌漬けのしょっぱさが芋焼酎を欲しがっている
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頂いた菊芋を取りあえず味噌漬けにと思って漬けたのはいいが、味醂と砂糖を加えるのをうっかり忘れた。少し甘みを加えた方が味に深みが出るはずで、去年はちゃんとそうしているのに。
菊芋はキク科の植物で、芋と言ってもデンプンは含まれていない。ゴボウとかショウガの食感に近いが、繊維が細かいのか歯触りはなめらかで繊維張った感じは全くない。
「天然のインシュリン」といわれる「イヌリン」が15%も含まれていて消化によってオリゴ糖の一種「キクイモオリゴ糖(イヌロオリゴ糖)」となり、血糖値を抑制して糖尿病などに良いとされている。カロリーもジャガイモの半分以下だとか。
また、カリウムもたくさん含まれているため、ナトリウム(塩分)を排泄するので高血圧にもいい。カリウムは長時間の運動による筋肉の痙攣などを防ぐ働きもあり、セミロング・ウォーキングする身には必須の栄養素だ。
ジップロックの袋にいれ、時どき手で揉んでて漬けた。最初は浸透圧で押し出さて水気が出ていたのに、漬かった頃にはそれが無くなったように見えるのは、水分が味噌に馴染んだせいらしい。
で、食べてみるとやはり少し塩辛い感じ。でも悪くない。シャキシャキした食感とその音が、顎の動きと歯のリズムに合わせて口の中で響き合って、味噌漬け菊芋コンチェルトが心地いい。芋が芋を呼ぶというか芋つながりというか、やおら芋焼酎を引き寄せて仲良くしたがる癖がある。これをクセモノと言う。
漬かり過ぎると思って、今は、味噌の大部分は取り除いてある。もちろん日持ちさせるために水で洗ったりはしない。
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ウォーキングしていて見つけた山茶花。遠くにこんもりとして見事なのを確認するために近寄って行った。
遠くからは一塊が大木のものかと思ったが、近寄って見ると幾本もの山茶花が整然と並べて植えてある。山茶花の苗を育てているものがそのまま大きくなったものらしい。
奥まった畑の一角であまり目立たないところにあり、人知れず咲いているのが何だか勿体ない。
しかし、“こういう生き方もあるんだよなあ” なんて、直ぐ人に投影したりする 。“そんな人間って、哀しい生き物だなぁ” なんてことも思ったりする。
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