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歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2019.01.26
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カテゴリ:楽しみ

♪ 恵那山をながめて暮らす古希おみな麻の布帛を慈しみつつ


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 週末しか開館していないとのことでなかなか行けずにいた内田美恵子さんのパッチワークの作品展を、付知まで見に行って来た。この作品展について昨年12月18日のブログに書いてある。

 何十年振りかに金山から中央線に乗って、しばしの旅気分。9時過ぎの下り列車は空いていた。
 SLでスキーに行ったりキャンプに行ったりした高校時代が懐かしい。長野までの夜行列車では、途中の塩尻駅で長い停車時間があり、その合間にホームで月見うどんを食べるのがなんとも旅情を感じて楽しかった。今は列車運行が途中までしかないのが当たり前になって、鈍行の長旅なんて出来なくなった。なんとも淋しい限りだ。 
 そんな事を考え乍らの快速電車は1時間ちょっとで目的地に着いてしまい、本を読む時間もないくらいだった。

 内田さんが駅まで迎えに来てくれ、付知の会場「熊谷榧つけちギャラリー」へ。けっこう遠い。
 着いてみれば閑散としていて、受付の女性がいるだけ。週末の金・土・日の3日しかやっていない理由が分かる。内田さんによると、元々は熊谷守一美術館だったところで、どんな理由かよく分からないが作品が個人のものになり、移転して新たな美術館を建てて展示しているとか。市の文化財なのに所有権が個人に移ったのは理解できないとの事。

 
地下への入り口

 それで、このギャラリーの「熊谷榧(かや)」の名は守一の娘さんのことだそうで、彼女の作品を展示しているものらしい。それだけでは集客できないので、合間に半分だけ他の人の作品を展示することになり、彼女に声が掛かったらしい。気が進まなかったが、蚊帳を使った作品があるので「かや」つながりで受けることにしたとか。
 重い鉄の扉を開けて入ると地下へ下りる階段があり、まず内田さんの作品が並んでいてその奥に榧さんの油絵が展示してあった。


「第一回原田泰治の世界をキルトで遊ぶ絵画キルト展」 
大賞受賞作品「とうちゃんのトンネル」

 この作品の現物を見るのは初めてで、様々なテクニックによって手触り質感が立ちあがり、その密度の濃い画面に引き付けられた。黒の麻布がよく効いていて画面に緊張感があり、流石だなあと感心してしまった。
 内田さんの作品は古い蚊帳を使った額装のものが殆どで、半具象の構成と配色が素晴らしい。彼女ならではのもので、誰も真似ができないに違いない。色のセンスは持って生まれたものかも知れない。私が染めた色が良いと言うが、その素材を生かすも殺すもそれを扱う人のセンスに掛っている。


照明が暗くていい写真が取れなかった。

 作品を見て “あんな作品が作りたいので教えてください” というような電話がかかって来るらしく、 “あんな作品ってどの作品?” 自分の感覚で作っているので、簡単に教えられるものじゃないのに安易に言って来る、断るのに骨が折れるとぼやいていた。
 また、額と麻布ばかりをみんなが褒めると言うので、それは歪曲されたある種の誉め言葉なんだと思うよ、ちょっと捻くれていて、ストレートに褒めたりしないだけなんじゃないかなぁと・・。


 

 予約をしてくれてあった美菜ガルテンふるかわ」という日本料理店へ。別の場所にあったが空き家となっていた民家を見つけ、思い切って2年前に今の場所に移転して来たらしい。座敷からの眺望がすばらしく、やや左に鎮座している恵那山からの山々が広々とした空の向うに連なっている。
 季節ごとにかなり凝った料理を出すようで、とても贅沢な会席料理が味わえる。「すんき」という塩を一切使わない漬物を自分のところで漬けが、今年は暖かすぎて上手く出来なかったとか。
 「鯨波」という珍しい名前のお酒を頂き、腹いっぱいになって最後のご飯は半分も食べられなかった。




 その店を出て次は、落合にある「蔵茶房かわらや」でバッグ100人展というのを見に行く。店主と内田さんが企画したもので、これが大当たりだったらしい。オープン3日目のこの日、満席状態が続いていて内田さんは来客の対応に大わらわ。2階の展示スペースはあまり広くない。そこにバッグが所狭しと並んでいて、それはそれは見ごたえがあった。

 

 

 様々な作家に声を掛けたらしく、その作品も多種多様。紙の米袋、Gパン、皮、段ボール、モラ、古布のパッチワークなどなど、およそバッグとして考えられるものは網羅されているかと思うくらいなポップな空間。値段も高くないので売約済みとなっているのも結構あるらしい。
 冬の端境期だけの企画展で、通常は2階も客席となっている。最近は店の知名度も上がっていつも賑わっているらしい。
 この100人のバッグ展は2月4日まで。蔵茶房かわらや 
岐阜県中津川市落合1020-1

 何だか内田さんの忙しい時に行ったみたいだし、食事をご馳走になりお土産までいただいて恐縮してしまった。私としてはとても楽しかったので、今度は是非こちらに来ていただいて歓待したいと思う。






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最終更新日  2021.07.01 10:25:55
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
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