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歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2020.01.07
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カテゴリ:記憶に残った言葉

♪ 今日もまた命を食みて永らえる七十七億分の一人(いちにん)

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 この大林宣彦氏のような心境にはなれないにしても、この「宿主である地球を、人間という癌細胞がいじめている」という感覚は、常々思っている事なのでよく分かる。



 病魔に侵されて寿命を考えさせられるのと同じように、歳をとるということも残りの命を否応にも意識させられる。それを意識してようやく他の生きものの命にも想いが及ぶようになるのは自然の成り行きでしょう。そうならなければ、その人の命は嘘っぽいものだったということになる。

 自分の命が愛おしいからこそ他の生きものの命も愛おしく思える。
 生かされているという意識を抱えながらも、自分の意志で生きていくということを自覚せずに命を全うしたとは言えないのではないでしょうか。


サンパウロ 高級アパートとスラム街
 貧富の差はますます激しくなり、まさしく弱肉強食の様を顕著にしていく人間社会。平等とか平和を求めるのは、それが簡単に手に入らないものであるからこそ熱望という切実なものになる。
 食物連鎖の頂点にいると嘯いていられるのは文明というテクノロジーのお蔭であって、その強力な武器がなければ「熊」にも勝てない。謙虚さを無くした近・現代人の自己中心的な傾向のある人々は、何かしらの武器(資金・権力など)をもっていることで他を圧倒し、自己正当化しているに過ぎない。


旧陸軍墓地「石川県戦没者墓苑」
 人間は、元々が野蛮な生き物だということを歴史は物語っている。一体、戦とか戦争でどれだけの命が消されてきたことか。

 そんな野蛮さを自覚するからこそ自制と共生という知恵を生み出し、協調しながら生きてきた。そこからはみ出すものが事件を起こし、社会を乱す。“自分たちが我慢しているのにアイツは好き勝手なことをしている” という、不満が蓄積していたりする。
 

 野蛮な人間社会で、他人の顔色をうかがい、滅私奉公的宮仕えに身を捧げ、自分を出さず、はみ出すこともせずに封建的な気質が未だに抜けず、雁字搦めになって生きている。そんな中でも自分の命は自分で守らなくてはならない。他人が何と言おうと “私は私” と腹をくくって生きていくことが出来なければ、自分が自分でいることができない。


オーストラリアの国章
 オーストラリアの国章には「前にしか進めない動物」として、エミューとカンガルーが描かれている。常に前を向いて進んで行こうという、建国の理念が表されているのだという。
 野蛮な人間社会で生きている以上、理不尽なことや耐えがたい災難にあうのが当然ともいえるなかで、他人や社会のせいにしたりせず、他人と自分を比べず、その置かれた立場・環境で自分を保持しながら、粘り強く生きていく。それを前向きな生き方と言う。

 自己愛は対象愛に通じ、ひいては利他や博愛に繋がっていく。自分が好きでなければ、到底この大林宣彦氏のような心境にはなれない。






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最終更新日  2020.01.08 19:04:09
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
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