♪ 沈潜の命のさけび呼び起こす深紅こそ吾(わ)の栄養の華
昨日は、久しぶりのアトリエ会。先日亡くなった仲間を偲ぶためのものになった。都合の付かない人もいて7人ほどによるトリビュートは、ちょっと寂しい会でした。
いつもの一品持ち寄り。私は “求肥を使って何か面白いものを” と思って、前日に作っては見たけれど敢え無く撃沈し、持ってこられなかった。その時に使おうと思って買った粒あんがあったので、載せて食べてもらおうとルバンビスケットを買って持って行った。
飲み物はもちろんフランスのAOCの赤ワイン。リカマンで目に付いた、メルローを主体にしたフルーティでしなやかな味わいのワインというので迷わず購入。
ブライ・コート・ド・ボルドー地区の最古参という日本で言えば室町時代、応仁の乱の3年前に設立されたという古い歴史を持つワイナリーらしい。6つもの品評会で金賞を獲得したというのがラベルになっている。いかにもこれ見よがしの雰囲気ではあるけれど、お手頃な値段(税込み1,408円)だしメルロー主だし・・。香りがよく口当たりも優しくてとてもうまかった。
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最年少が72歳のこの会。さすがにひと頃の活気はない。
| アトリエのオーナーの御大が、一時体を悪くしたこともあって遠のいていた。
2017年は夏の真っ盛りの8月下旬。亡き人の懐かしい顔が写っているブログを見ながら在りし日を偲んでみよう。8月25日のブログ。
ここに出てくる81歳の元NHKのアナウンサーが、今回亡くなられてしまった方です。享年85歳ということになる。いろんな顔を持ったひとで、まさに偲ぶ会にふさわしい暴露話?などいろいろあって盛り上がった。
2018年は3回も集まっている。12月16日のブログにはこんな趣向を凝らしたものを書いている。
2019年は11月最後の日だった。この日のブログは、写真を撮らなかったので短歌が主体になっている。アラビア語辞典の製作者・田中博一氏が初めて参加している。12月1日のブログ。
去年は開催されていない。バックナンバーを調べてみてもブログを書いた形跡はないのだから、丸2年ぶりということになる。やはりメンバーが高齢になるにつれ、なんとなく時に流されていくような生活になっているのか、当初のような熱はなくなっている。
しかしまあここに集まる人たちは、自我が強く自分を持っている人たちなので何を話題にしようともしっかりした意見交換が繰り広げられるのはいつものこと。タブーもなければ忖度もいない。
文人画家の御大は無事復活して、八十路の坂を上っていく。亡くなった中林さんの写真がないのでと、中国の高名な美大の副学長に描いていただいたという絵を飾って、古くからの付き合いだった彼を偲んでいた。
彼はいまごろ、あちらでクシャミをしてるんじゃないだろうか。 |
ワインがもう一本追加されたものの、ほかに好んで飲む人がいないので一人で1本分は飲んでしまったようで、さすがに飲みすぎた。
好天の朝の光のなかに輝いているブーゲンビリアに昨夜の赤ワインの色が重なる。その強烈な深紅に、生命の力を振るいたたせられている。
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