♪ 平凡を厭うしあわせソマリアの昏き地平に何も見えざり
アフリカ大陸の北東部、「アフリカの角」と呼ばれる地域にあるジブチ、エチオピア、ケニア、ソマリアの4カ国を、長期的な干ばつが襲い、2000万人が生活の困窮と食糧難に苦しめられている。雨がほとんど降らない雨期が3期続き、今年3月に始まるはずの次の雨期にも、状況は変わらないだろうと予測されている(3月17日現在)。
主な原因は、気候変動と考えられている。米カリフォルニア大学サンタバーバラ校気候ハザードセンターのクリス・ファンク氏は、アフリカの角(ソマリア)から遠く離れた太平洋西部の海水温上昇とラニーニャ現象が関係していると指摘する。同センターは、飢餓早期警告システムネットワークの一環として、気候モデルを使って世界中の降水予測地図を作成している。
ケニア北西部は、隣接するエチオピア南部、ソマリア南部とともに2020年10~12月、21年3~5月、同10~12月の3回の雨期で十分な雨が降らず、世界食糧計画(WFP)が「1981年以降最も乾いた状況」と表現する干ばつにあえぐ。
ケニア政府は昨年9月に「国家災害」を宣言。3カ国で飢餓状態に陥っている人はすでに推計1400万人に上っており、今年末までに2千万人に達する恐れがあるとWFPは警告している。
ラニーニャ現象のように西太平洋の海面水温が上昇しているとき、温められたインドネシア上空の大気は上昇して西へ向かい、東アフリカへ到達する。温かい空気はそこで、大西洋から逆方向に吹いてきた空気と衝突して下へ降りる。それがインド洋から入ってくる湿気を遮る障壁となり、そこは暑く乾燥した気候となる。
残念ながら今のところ、この現象が収束する兆しはないという。現在の海面水温の観測値と今後の予測は、最近の雨期のパターンと同じだという。つまり、次の雨期もおそらく干ばつが続くということらしい。
以前は年2回(小雨期と大雨期)の雨季があったが、5~6年に一度、どちらかの雨期に雨があまり降らずに、干ばつが起こることがあった。ところが1999年以降は、雨の降らない大雨期が2~3年に一度訪れるようになった。
2010年と2011年に連続して干ばつが起こったとき、ソマリアでは26万人が餓死した(そのうち半分は子どもだった)。もし、こんどの雨期にも雨が降らなければ、4期連続の干ばつとなる。アフリカの角がこれほど長期の干ばつを経験するのは1981年以来で、約2000万人が飢餓の危機に直面する恐れがある。
しかし、この地域に降りかかる困難は干ばつだけではない。干ばつが繰り返される一方で、雨が大量に降りすぎて洪水になる雨期も、2016年以降3回を数えている。
2019年10~12月には、東アフリカが過去40年以上経験したことのない記録的な量の雨が降り、推定350万人に影響が出た。報告された死者の数は350人、失われた動物の数は9万6000頭に上った。
この影響で植物が爆発的に成長し、バッタのエサが増えたため、ケニアでは過去70年間で最大のバッタの大群が発生した。現地メディアによると、2020年2月には、おそらく同国史上最大の群れが発生し、2300平方キロメートルの土地がバッタで覆われたという。
大気が温まれば、水蒸気が大量に発生し、降水量も増加する。加えて、2019年の雨は極端なインド洋ダイポールモード現象とも重なって被害が大きくなったらしい。インド洋ダイポールモード現象のことは、2年前のこのブログにも書いた。
WFP(国連世界食糧計画)は、現地での支援活動を強化しているが、新型コロナのパンデミックが始まってからこの地域で食糧不安に直面している人の数はほぼ倍増したという。また、アフガニスタンやイエメン、エチオピア北部でも大規模な人道危機が発生し、支援を必要としている。
おまけに、支援を提供する国々も、2年に及ぶコロナ禍と、それによる景気後退からようやく抜け出そうとしているなか、ロシアによるウクライナ侵攻というさらなる衝撃に直面している。(ナショナル ジオグラフィックより)
今の時期、赤道上一帯に雨雲が掛かっている。アフリカの上空にも雲はあって3月から5月の長い大雨期に当たっているのだろうが、やはり雨季というほどの雨は降っていないようだ。
日本では黄金週間の初日。本州の南岸を発達しながら東へ進む見込み、前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、局地的に大雨が降る予報になっている。東海も昼頃から雨や雷雨で、非常に激しい雨が降る所があるらしい。
地球はつくづく生きものなんだなあと思う。その生きものが怒っている。「勝手に住み着いた人間とやらが、目先の欲に眩んでやりたい放題。住みにくくなるからって、不毛の惑星に移住しようなどと企んでいる。馬鹿か!」
地球ほど居心地のいい、住み心地満点のこの星を捨てて火星なんぞに行くより、その金と労力を地球のために使った方がよっぽどいいに決まってる。
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* ウクライナ応援の思いを込めて、背景を国旗の色にしています。