♪ 調息に血圧下げる検診時かつて睡眠時無呼吸ありぬ
今年も住民健診の日がやって来た。
いつものごとく血圧測定の数値が「171─107」とかなり高く出た。深呼吸などして少しおいてからもう一度測ることになる。それで得意の深呼吸をして測ると、なんと「130─109」と出た。
昨年は、175 → 145 と「30」も下げて看護婦が驚いていたが、今回はそれ以上の「40」も下がった。自分でもびっくり。
歳が歳だけに150ぐらいあっても不思議じゃないが、130とは自分でもびっくりだった。
いわゆる診察室血圧というもので、高めに出ることが多い。実際の値はもっと低いはずなのだ。
どうやって下げたかというと、禅瞑想の呼吸法をするのです。以前にも簡略したものを書いたことがあるので詳しくは書きませんが、要するに「ゆっくり」した「長い(深い)」呼吸をするのです。
とてもいい本で、本当の座禅のことなど目から鱗のことが書かれています。廃番になってますが、アマゾンに中古本があるようです。
2度目の計測までは数分間で、その間にいかにリラックスして深い呼吸をするか。1分間に4~5回程度のもので、数を数えながらやるといい。吐く息を吸う息よりも長くするのが重要で、例えば、吸う時を「5」とすると、吐くときは「7」という具合に。
目をつぶって(本来の座禅は半眼)、周からの情報を絶って、意識を集中するんです。慣れないと難しいですが慣れればできるようになります。「調息」と言って、呼吸を整えることで自己をコントロールすることができるのです。
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呼吸をゆっくりするということは、体の内部で、激しく活動するすべての自律神経の活動にブレーキをかけ、その活動を抑制するということなんですね。
緊張した時とか、イライラしている時など、この呼吸法が役に立ちます。嘘みたいに心が落ち着きます。交感神経を鎮め、副交感神経を高めることでリラックスできるのです。エンドルフィンの分泌が促進されるようです。
「吐く、吸う」のリズムが大切で、無理にやって呼吸が乱れては意味がありません。慣れないうちは「2─3」とかから始めると良いでしょう。是非、お試しを。
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血圧の正常範囲は、上140mmHg以上、下90mmHg以上 といわれる。一般的には虚弱な体質も考慮して、低く設定されている。
今回、下の血圧が高いのが少し気になる。下の血圧が高くなるのは、身体の末端にある「末梢血管」が硬くなっているから。心臓から遠い場所にある末梢血管は細いため、動脈硬化があると血液がスムーズに流れなくなってしまう。
動脈硬化によって本来の弾力性を失った血管は、血液の圧力をそのまま受けることになり、血圧が高くなる。下の血圧だけが高い状態であっても「高血圧」とみなされるとか。
心拍出量が少ないことが考えられ、次のような人がなりやすい。「*若い人 *更年期の女性 *肥満 *運動不足 *喫煙している *アルコールを過剰摂取している」どれも該当しない。
「脈圧」(上の血圧から下の血圧の数値を引いたもの)の正常値は、脈圧40~60mmHg以下程度とされている。70以上の場合は動脈硬化が進行している可能性があるという。今回の値では「130-109」で「21」。全く問題ないと思われる。最初に出た「171─107」でも脈圧は「64」だ。
大阪大学大学院医学系研究科 老年・総合内科学
ただ、ふくらはぎの上部に静脈瘤(大伏在静脈瘤)があり、それと関係があるかと思い調べてみたが、あまり関係ないようだ。60歳前後をピークにその後はあまり悪化しなくなるらしいが、75歳ともなればあまり気にする必要はなさそうだ。
短パンを穿いていて目につくので、子どもに「それな~に?」なんて訊かれることがあるが、気にしないことにしている。
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注 日本老年医学会では次のように定義している。
老人「(1)65歳以上、(2)脳・心合併症がない。(3)独立独歩生活可能、(4)痴呆がない、 (5)貧血、肝障害、腎不全、薬物を必要とする糖尿病、肺機能障害、弁膜症、著明な不整脈がない、(6)神経、運動器疾患で500m歩行不能の者は除く ── 条件を満たした65~94歳の老年者2,000人以上の( 降圧薬を服用しておらず、肥満・るいそうがなく、心電図異常所見がない者)データから」
正常血圧値の上限は, 収縮期血圧140~150mmHg, 拡張期血圧80~89mmHgとしている。
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今朝の富士山(精進湖)
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