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カテゴリ:JAZZ
5時間と少しの旅を終え、リゾートしらかみの終点、 秋田駅に降りて、今夜の宿を目指す。 ・・・が。 ・・・しかし。 2度目の秋田。 一度歩いたはずの街並みなのに、昼と夜とは印象が大違いで、 (こんなはずじゃなかったんだけどな)道に迷ってしまい、 おそらく、15分くらいで着くであろう道のりを 倍の30分はかけてやっとの思いでたどり着いた。 (いや・・・実は、よくあることなんだけどね。^_^;) しかも荷物が重いのなんのって・・・リュックのベルトが、肩にぐぐっと食い込む。 ・・・初めて訪れたジャズバーで、ゆったりとグラスを傾ける。 この旅も少しずつ終わりに近づいている・・・。 そう思うと、少しだけセンチな気分になってしまう。 ・・・そう。 旅の終わりはいつも感傷的になってしまう。 ひとり列車に乗り、地図を頼りに、自分の足で、いろいろなものを求めて、歩き回る。 それが時には、おいしいものだったり、お酒だったり、風景だったりといろいろだけれど、 その土地を目で、舌で、肌で感じるうちに、だんだん、離れがたい気持ちになってしまうから。 そこに「人との出会い」が加わると、旅はさらに味わい深く、 忘れがたくなるものだということを この旅での出会いで、初めて知った気がします。 ------ ネットで知り合った友達「えっぐ」とは、3年目にして初めてのご対面。^^ この時、ネットとリアルが初めてつながった。 でも、電話で話をしているときも、姿を見た時も現実感がなくて・・・(笑) それでいて、まるで久しぶりに会うような感じもして。 ・・・この感覚って、すごく不思議だったな。 この日、訪れた Catwalk のことは、彼のサイトとメールのやりとりと、 そしてお店のサイトも拝見し、すでに私の頭の中にインプットされていて いつかぜひ行ってみたいなぁ・・・と思っていたのです。 こんなに早くそれがかなうとは思ってなかったけどね。 オススメを前もって聞いておいた中で、 偶然、宿泊先からほんとに数十メートルのところにあったというので、 これはもう、行くしかないぞ!と旅立ちの前から決めていたのです。 ただしそれがどこなのかは、当日までナイショでしたが(笑) でも、初めての場所なので やっぱり、ちょっとというか・・・最初はかなり緊張しましたが、 (自分の日頃の生活ではカクテルなど殆ど無縁だし、 普段はすこ~し敷居が高いような気がして・・・^^;) お店の賑わいと、暖かい雰囲気に包まれて徐々に緊張がほぐれてゆきました。 さて、ビールとカクテルで乾杯しつつ、しばしのよもやま話。 ネットで知り合った共通の知人の話や、ブログの話やジャズ話、 今してきた旅のこと、秋田のこと、私の住む千葉のこと、 引退を噂されるソニー・ロリンズの話やら、(ついでに)お互いの実年齢の話。などなど・・・。 途中からはお店の常連のSさんも交えての会話となりました。 実は会話をしているうちに、Sさんともひそかにネットつながりであったことが判明、 ・・・これはうれしい驚きでした。 1杯目の『ハイラム・ブロック・スペシャル』は ちょっとココナツミルクの、甘い味がした。 あぁ・・・おつまみ(?)のチヂミのもちもちして美味しいことときたら♪ (・・・って、どうしてすぐ食べ物の話になってしまうのか。) 印象的だったのが、2杯目に飲んだ『アキタ・ビュー』というカクテルと、曲のお話。 トランペッターのチェット・ベイカーが'86年に最初で最後に来日した時のエピソードに因んだもの、なのだそうだ。 帰国予定の飛行機が、雪で欠航。その時の印象を曲にしたのが Akita View・・・ (この辺り、うろ覚えですみません・・・。) それにしても、ものすごいお宝話である。 さらに、エルヴィン・ジョーンズもこのお店で何度も演奏し、 「はる、エルヴィンはマスターの身内みたいなものなんだよ。」とえっぐが教えてくれた。 ・・・う~ん。カルチャーショックである。 さて、Akita View のお味ですが。 軽やかな甘さがあり、口当たりがよく、爽やか!^^ 色も、すごく綺麗で。 ウットリ♪・:*:・ ( ̄* ) これは、ついつい飲み過ぎてしまいそう。注意しなくては! 写真は、カクテル アキタ・ビュー と Akita View の収録されたアルバムを写したものです。 (カウンター内のJさんが偶然写り込むこと数回、のうちの1枚です。^^) 店内に目をやると、光り輝いた壁の一角に The Catwalk の文字が。 ※ 後日、帰ってからじっくりサイトを拝見したら、 この壁って、ジャズミュージシャンのサインがちりばめられた 「ものすご~い」壁らしい!(ていうか、よく読んでいけって!じぶん!) その傍にある、グランドピアノ。 さらに壁に目をやると、ジャズミュージシャンのポスター、サインなど。 (『ああ、もっとじっくり見てくればよかった・・・』^^;) このステージで多くのミュージシャンがさまざまな演奏をしてきたんだろうなぁ、と 思いを馳せてみる。 そして、いつかこの空間で「生の音」を聴いてみたいなぁ・・・。 普段はCDで音を楽しむのが常ですが、やっぱりライブの魅力に勝るものはない、と思ってますゆえ。^^ そんなことを思いつつ、会話を楽しみつつも食欲が湧いてまいりました。 (いわゆる、小腹が空いたという状態です。) ここでいったん中座して、食事にいこうということになりました。 彼方から「焼肉食べたい!」という声もありましたが、 前日かなり遅くまで起きてらした&日中は動き詰めだった誰かさん(あなたのことですよ ^^)には 焼肉はハードだったらしく。 ・・・かくいう私も(今だから申しますが)どんぶり一杯のラーメンを 口に運ぶにつれ、 内心「だいじょうぶかな」と不安になっていたのですねぇ。 ・・・だって、しらかみの車内で、すでに晩酌セットを平らげてたんですもの。 そのうえ、チヂミも殆どひとりで食べてたし。^^; それでもどうにか残すことなく平らげられたのは、 おそらくジョッキを頼まなかったからではないかと思われ。 ビールってお腹が膨れるもんね。 ラーメンを食べ終えたあとは、 明日も朝が早いということで、えっぐとはここでお別れ。 さいごに『元気で!』と交わした握手は、とても力強くて・・・。 私も思わず強く握り返した。 ・・・ほんとに、いろいろ、ありがとね。^^ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.10.13 01:07:57
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