Horn Culture / Sonny Rollins
ここのところあまり、ゆっくり音楽を聴く時間が取れなかった。今ツレが、阪神戦を見ているところ。うーん、どうして横浜に勝てないんだろう・・・って、今日はまだ負けていないけど実は今シーズンまだ1勝もしていないらしい。________________________________イヤホンつけてポータブルデッキで音楽鑑賞。● Horn Culture / Sonny Rollins1 Pictures In the Reflection Of A Golden Horn2 Sais3 Notes For Eddie4 Got Bless The Child5 Love Man6 Good Morning,HeartacheSonny Rollins (ts,ss)Yoshiaki Masuo(g)Walter Davis Jr.(p&elp)Bob Cranshaw(eb)David Lee(ds)Mtume(per,p) 1973.July&August70年代から80年代にかけてのロリンズの音楽はまだ正直言って消化し切れていない部分がある。このアルバムは、うーん、苦手の部類に入るのです。(^_^;)・・・だから、ある別のところで書いているレビューが足踏みをしたまま止まっている。Sais という曲がある。この曲を聴く度にビートルズの Tomorrow Never Knows を初めて聴いた時のことを思い出す。それまでシンプルでわかりやすいと思っていたビートルズのナンバーに初めて違和感を感じた曲。・・・当時中学生くらいだったかな。今は聴けるようになったけれど、長いことあのナンバーは聴けなかった。一度曲を聴き出すと、その曲が永遠に続くかのような長いトンネルに入ったまま、抜けられなくなるような・・・なんていうのかな・・・魔性のようなものを感じるんだなぁ。Sais という曲も私にとってはそんな曲で未だに聴く時にためらいを感じてしまったりする。エムトゥーメの弾くピアノの、たたきつけるような激しい音。ロリンズは途中テナーからソプラノに持ち替え吹きまくる。一度聴き始めると、簡単に後戻りできないような・・・それでも、聴き込んでいくうちに少しずつ出口が見えてくるような気がするようにはなったけれど・・・どことなく緊張感の続いたあとのGot Bless The Child がたまらなくよい。The Bridge の時とはまた違う雰囲気を漂わせているがロリンズの歌心にはかわりはない。・・・この曲が一服の清涼をくれる。さらに嵐のような、音の洪水のような Love Man という曲はロリンズのオリジナル。(スタンダードの Lover Man ではありません)うーん・・・これってちょっとフリーに近いの・・・かな?フェイドアウトで終わるというのも珍しい。ラストはバラードの Good Morning,Heartache で疲れた耳を休ませましょう。増尾さんのギターソロが、印象的です。そして、ロリンズが囁くように最後のカデンツァを・・・。このフレーズに、癒される。そしてそのあとのテーマ。激しく吹くロリンズもいいけれど、やはりロリンズの歌が好きだなぁ・・・と実感できる1曲だ。________________________________トータルで考えると、スリルに満ちたアルバムです。・・・心にゆとりがないと「聴き続ける」のは難しいかも。サキ・コロなどは繰り返し聴くことができるけど1度でお腹がいっぱいになってしまうなぁ・・・これは。たまには、そんな1枚があってもよいですよね。さて、そのうち、封印していた60年代の1枚、Eastbroadway Rundown も聴くぞ!エルヴィンを偲びながら・・・。