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カテゴリ:運転手のお仕事
運転手の中には、 自分の売り上げを増やすために、 遠距離のお客様から指名を取ろうと、 さまざまな努力をしている人がいます。 お客様の中にも、 「最近のタクシー運転手は、 いいお客さん(遠距離客)からの指名を取らないと 売り上げが伸びないだろう。」 と言われる方もおられます。 皆さんはいかが思われますか? 実は hashire も、 駆け出しの頃は、 遠距離客の指名を取ろうと、 自分のケイタイの番号の入った名刺を配ったりして 努力した時期がありました。 しかし、結論から申しますと、 「断念」しました。 hashire の感覚では、 「指名」のお客様を維持することはむずかしい! ということです。 その理由 1,仕事が薄い曜日や時間にだけ 指名のお電話を頂けるのが理想なのですが、 忙しい曜日や時間に指名の電話を頂いても、 電話に出られないことも多いのです。 そして、何度か電話が繋がらないことが重なると、 もう二度とかかってくることはありません。 2,お客様が運転手を指名される場合は、 ほとんどの場合、 何らかのメリット(お客様にとってのメリット) を求められます。 しかし、そのメリットには、 お応えできない場合がほとんど。 お客様から指名の電話を頂いた場合、 その運転手が「空車」で、 なおかつ「近く」にいなければなりません。 いくら「空車」でも、 お客様のいる場所まで時間がかかるのであれば、 お客様は待ってくれません。 それでも待ってくれる場合は、 やはり料金の割引など、 お客様にとってのメリットがないとダメです。 (ある運転手。 他のお客様がご乗車中に指名の電話がかかってきた。 その運転手は、お客様がご乗車中にもかかわらず、 電話に出て(片手運転)、 「今、乗車中だから、あと30分でいける。」と。 しかし、実際には、 いまのお客様をお送りするだけで、 20分以上かかる距離。 それを引き返して繁華街に戻るのだから、 時間に間に合うはずはない。 しかも、乗車中にもかかわらず、 ぶっ飛ばしたのは、言うまでもない。 後で、クレームを頂いたのも、 言うまでもない。) (こういうケースは後を絶たないのです。) 3,仮に法令に目を瞑り、 割引を条件に指名を頂いたとしましょう。 すると、自分が行かれない時(実車中や非番の時など)にどうするか? 他の運転手に頼むか? 頼むのであれば、 割引のことがバレてしまいます。 私の経験では、 割引率は、 かなりの割引をしないと、 お客様的には「メリット」と感じてもらえないみたいです。 (料金の割引は法令違反です。) 仮に、何人かの運転手でチームを組んで、 お互いに指名のお客様を 融通しあうことはどうでしょうか? この方法が、最も可能性があるかもしれません。 しかし、この方法は、 チームのメンバー同士のチカラ関係で、 いい仕事とそうでない仕事が分かれてしまい、 結局、チカラが弱い運転手が 犠牲を被ることになります。 (言い方を変えれば、チカラが強い運転手のために、チカラが弱い運転手が利用されることになりかねないのです。) 4,会社に電話をかけてこられたお客様を、 自分の指名にしてしまうやり方。 これは明らかに、 他の運転手から嫌われます。 みんなのお客様を横取りしたことになるからです。 つまり、指名を続けるためには、 何らかのリスクを承知の上で、 努力をしなければなりません。 しかし、 努力(同僚の運転手から嫌われることも含めて)に見合うメリットがない。 というのが hashire の結論なのです。。 いま、指名を受けている運転手は、 多かれ少なかれ、 何かのリスクを背負って?侵して? 指名を受けていると思われます。 それが、 「いい」か「悪い」かは、 何を基準にするかで、 評価は分かれると思います。 hashire はこのような経験から、 「指名」を断念しました。 皆様は、いかが思われますか? 希に、 5,超ベテラン級の運転手が、 その経験とスキルを買われ、 指名を受ける場合。 6,運転手個人の過去の人脈で指名を受ける場合。 運転手になる前の仕事関係などで、 信頼関係で指名を受ける。 このケースが一番理想的と思われます。 しかし、このケースですら、 運転手がお迎え先で長時間待たされたり、 近距離の仕事もあったりで、 運転手にとって、 売り上げに貢献できているかどうかは、 微妙な場合も多いのです。 (と、hashire は思います。) (ある運転手。 ロングのお客様からご指名。 「いつも、予約の時間から30分とか、1時間とか、待たされるんだよ・・」 ※実際には、予約の時間の30分以上前から、他の仕事が出来ませんから、 ロスタイムはさらに大きくなります。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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