今求められるのは話を聞くのがうまいリーダー、マネジャー
コーチ21「コーチングブック」によればコーチングによって、いろいろな気づきが起こり、視点の転換がおこりモチベーションもあがります。しかし、それだけでは「やる気」を持続させることはできません。そのときわかったことを行動に移し、それを持続していくには条件を揃え、環境を整え、今日もそれをやる理由が必要になります。朝の散歩、ダイエット、禁酒、禁煙、どれも同じです。どんなに有益な情報であっても、人が自分のパターンを崩してまでそれを取り入れることは、まれです。学んだことは時間の経過とともに風化していってしまうのです。だからこそ、「on going」現在進行形でコミュニケーションを創り出す必要があるのです。営業マンが契約を取ってきたときには「どのようにしてとれたのか」「何が機能したのか」「今回のことから何を学んだか」など、コーチは継続的に質問をしていくことが必要になります。それは契約に失敗したときも同じです。何かを続けるための条件には、リマインドさせてくれる人がいること、誰かと約束することがあります。コーチがこの役割を果たします。それは非常に重要な役割です。しかし、多くの場合、コーチと選手、上司と部下の関係にあってはコーチや上司が選手や部下よりもたくさん話してしまいます。そのために、彼らの今の状態を理解したり、彼らがどんな動機なら行動を起こせるかについて知る機会を失ってしまいます。したがって、通り一辺のことはいえるでしょうが行動を起こしたり、行動を変えるまでには至らないのです。考え方を押し付けたり、やり方を押し付けられても自発的な行動には結びつきません。それよりも、もっとアウトプットの時間を設けることが必要なのです。企業や組織でいうならば、今求められているのは、話を聞くのがうまいリーダーであり、マネジャーです。そして、そういうマネジャーは、圧倒的に少ないのです。繰り返しますが、コーチングは教えるのではなく、社員や部下の中から引き出し、考えさせます。相手の自発的な行動を引き出すのです。とあります。成果主義、勝ち組、負け組などマスコミに囃し立てられる中ついつい、組織は結果ばかりに目が行きがちです。成功要因、失敗要因などプロセスに着目して足腰を強化する必要がありますね。そのキーはリーダーであり、マネジャーなのでしょうね。