心を曲げてしまった自称「超能力少年」
先日、1970年代に「超能力少年」で話題をさらった清田益章容疑者が大麻取締法違反容疑で逮捕されると言うニュースが流れた。おそらく1980年以降に生まれた人は彼の事を知らないかも知れない。エスパー伊東なら知っているが、エスパー清田は聞いた事がないと言うだろう。1974年にユリゲラーが話題になり、日本国中でスプーン曲げブームが起こった。それを機会に全国から続々と超能力を持つ少年少女たちが見出された。清田益章はその中の一人である。スプーン曲げそのものがトリックであったことをTVが暴きだしてしまった為、殆どが偽物として姿を消した。あるTV番組でスプーン曲げを披露した時にその手口を暴かれてしまい、「単なるプレッシャーによるもの」と開き直って見せ、普段は超能力を使ってスプーンを曲げていると嘯いていた事もある。どちらにしろ、見世物としては中々面白い企画であり、今では通用しないだろうが当時は全国のお茶の間ではTV画面に釘付けになったことは間違いない。大麻に手を出してしまう者に音楽関係者などが多い。感性を研ぎ澄ませる為に大麻を使用したり、その陶酔間の中から閃くものを感じ取ることも少なくないようである。大麻が合法ドラックとして認めている国もあり、嗜好品として煙草と大麻を比べて見た時に安全性から言えば大麻の方が人体に与える影響は少ない等という報告もある。どちらにしろ、酒も大麻的な要素を多分に含んでいる訳で、恐さから言えば酒が一番人間を狂わせる嗜好品なのかもしれない。