ダイエット宣言はしません
来年の抱負ね。どうせできないから。ということで、今年最後の日記。何にしようかと思ったけど、干支の話。有名な昔話だから、みんな知ってるかな。干支になんで「猫」が入っていないのか。そんなお話。昔々、まだ「干支」なんてものがなかったころに、神様が「干支」を作ろう、と思いついたそうな。ある日、神様が世界中の動物たちを集めて言いました。「『干支』というものを定めることにする。 ただし、12匹までしか干支にはなれない。 今からちょうど1週間後の朝6:00に、 この場所にきた動物を先着順に12匹だけ、 干支にすることにしよう。」集会が終わって、動物たちは、みんな自分の家に帰ったわけです。ところが、運悪く、猫だけはこの動物集会に出られませんでした。そこで素直な猫はねずみに聞きました。「今日の話はなんだったのかにゃー?」ところがねずみはずるがしこい。本当のことを教えたら、ライバルが増えてしまうわけです。たった12匹しか採用されないというのに。神様の家はとても遠いのです。体力でいったら、猫にはとてもかないません。小さな自分は、ただでさえ不利なのです。干支になりたいのは、みんな一緒。なんとかライバルを減らさねば。さあ、どうしよう。そこでねずみはこんな意地悪な嘘をつくわけです。「10日後に神様の家に行った動物は、 先着順で干支になれるんだちゅー。」お人よしな猫はねずみの言葉を信じます。「10日後だにゃー? わかったにゃー。ありがとにゃー。」さて、いよいよ1週間後。世界各地から、いろんな動物たちが、神様の家を目指して出発しました。牛は自分の歩みがとてもゆっくりなことを知っています。だから、まだ世も明けない真っ暗なうちに自分の家を出ました。ところが、牛が出発すると、ひょいっとねずみが牛の背中に飛び乗りました。牛はそれに気づかずに、そのまま歩きだしました。うまいことやったねずみは、そのまま牛の背中に揺られて、神様の家まで寝ていきました。いよいよ朝6:00。夜も明けぬうちに家を出たかいがあって、どうやら牛が一番に到着のようでした。「やったもー。一番だもー。」ところが、もう少しでゴール、というところで、何かが、牛の頭からぴょんと飛び出してきました。そう、あのずるがしこいねずみです。そして、そのまま走っていき、神様のもとに一番最初についたのはねずみとなりました。その後、トラやウサギなど続々と動物たちが集まり、12匹の干支が決まりました。だからねずみは干支の一番最初、牛が2番目なのです。さて、干支が決まって3日後。そう。あのだまされた猫がやってきました。朝早くに家を出発し、神様の家につくと、まだ誰も来ていません。「やったにゃー。一番にゃー。」ところが、様子がおかしい。他には誰もやってきません。変に思った猫が神様に話を聞きにいったところ、干支はすでに3日前に決まったとのこと。しかも、干支の一番は、あのねずみ。ここで猫は初めて真実に気づきます。「だーまーしーたーにゃー!!!!」怒り狂った猫は、そのままねずみの家におしかけ、ねずみを追い掛け回しました。だから、猫は干支に入ってないし、怒りがおさまらない猫は、今でもねずみを見ると、追い掛け回すのです。おしまい。こんなあたしらしからぬ話で、今年の日記は締めです。来年も黒さ全開で書き綴りますので、皆様どうぞよろしく。では、よいお年を。