人間は悩みや問題に直面している時ほど
いろいろなことを考えるものだなぁ、と思う。
坂月は転職をする前は、仕事を変えたくて
変えたくてしょうがなくて、それこそ毎日
ノートに5ページ以上も、現状の問題や将来像や
やりたいことは何なのか、どうなっていきたいのか...
とにかく書きまくっていた。
悶々としている時ほど、考えや文章は
どんどんどんどん、頭の中から出てくる。
一種のエネルギーだ。
ブログを始めたのも、そんな頃だった。
いつか中谷彰宏さんの本を読んでいたときに
「やりたいことは、地獄で見つかる」
と書いてあったが、全くその通りだと思ったので
ずっと覚えている。
現状や環境に、不満・問題があるほど
本当にやりたいことは何なのか、必死で考えるものだ。
坂月は転職をして、その不満が
「まずまずは」、解消されたのと
社会人歴を僅かながらでも重ねてきて
世の中や将来を、もっと現実的に捉えるようになったのもあってか
そういった「心の声」が、転職を境にぴたっと止まったようになった。
「このままではいけない、将来どうなりたいのか」と
常に考えるのは、時につらく、疲れるものでもあったが
同時に、自分の思考を動かす、ものすごい原動力のようなものでもあった。
今、安定した精神状況になって、何となく余裕が出て
自分の雰囲気がやさしさを帯びたようにも感じるが
当時の、とめどない文章が毎日あふれ出てきたエネルギーを
懐かしく思ったりもする(^^
答えが欲しくて、行き帰りの電車や昼休みに
自己啓発本を片っ端から読んだり
朝早く食堂で、ノートに文章をすごい勢いで書いたり。
悩んだり、壁にぶつかるってことは、それだけ
頭をものすごく働かせて、考えるってことだ。
答えが見つかったり、見つからなかったり。
でも、見つからなくっても、その「ぐるぐる悩んだ過程」が
自分に深みを増したり、人生の含蓄ある「しわ」として
自分に刻まれていく気がする。
そう思うと、安定はとっても安らかで幸せなことだが
思考力は、悩んだほうがフル回転で磨かれるような気もするし
やっぱり、安定だけしているよりも
いろんなバランスがあって、人生は面白く
総合的には、幸せになる気がする。