自分のちっぽけな冒険を記す
ちょっと気を抜くと、すぐに「私の人生には、何もない」などと考えてしまいます。これは、私の思考のくせなんだと思われます。そこで最近いいなと思っている著者バイロン・ケイティさんの「ワーク」をやってみます。手順は割愛しますが時間をかけて自分の考えを問い直したり、主語や述語を思いつくいろんなパターンにひっくり返してみます。その結果「私の人生は充実してないから、人に語れることが何もない」よりも「私が自分の人生を充実してないと思っているから、私自身に語れることが何もない」の方が、どうやらしっくりくるということが発見されます。つまり私は他人にではなく、私自身にもっと自分の人生の冒険の話を、聴いてほしかったのだ、ということです。「こんな平凡な人生には、何もないし」と、一蹴して私の人生の日々の小さな冒険の話を、興味を持って面白く聞いてあげてなかったのは実は他の誰でもなく、私自身だったということでした。これには納得しました。この手順は、いつも自分自身に帰ってくるところが、とても好きなところです。他人に何かを求めたり、他人を変えたりする必要がないからです。それは、とても大きな安らぎになります。自分の人生が、他人が変化することにかかっていると思うことほどストレスになることはありませんからね。(^^そこで、もっと自分の小さな冒険の話を聞いてあげようと思いました。何もしてない、と一蹴してた大人の私の傍らでもう一人の子どものような純粋な私は、たぶん毎日会った人、やったこと、見た光景からいろんなことを考えているわけです。そこで最近の冒険といえばこれかなと思ったことがあったので久々にブログに書こうかなと思いました。通常ならこれも、「でも大したことはしてないしなぁ」と思うのですが今日はちょっとした心の中で思ったことなんかも、面白さと捉えて書いてみようかなと。* * * * * * * * * * * * * * * * * * *ギターを習い始めたのですが、先生が外国人の方です。英語オンリーです。しかし私の英語は片言です。知らないうちに無礼なことを言っていないかと心配しているのですが今のところは、何とかなっているようです。例えば、ガラガラ~こんにちは~、とドアを開けると必ず言われるHi ! How are you today ?に対して、いまだにATMの自動応答かのようにI'm fine, thank you.と答えてしまう自分に苦笑します。日本人だなぁ…教科書通り…と内心苦笑い。しかし悲しいかな反射的に出てくるのでどうしようもない。違うレパートリーを夜な夜な家で自主練するしかなさそうです。しかし、フランス人の先生と、アルゼンチン人の先生がスペイン語で会話しています…すごい。ここは本当に日本でしょうか。なんかスペイン語かな、ということしかわからない。その後でこっそり「今のはスペイン語ですか」と聞きますと「そうそう」と再び英語に切り替えて返答するマイティーチャー。言語学習に苦労しているのは、日本人だけなのでしょうか…というより私だけなのでしょうか。ふだん頑張って勉強しているはずなのに簡単な疑問文すら出てきません…よってDo you ... ?とかひっくり返して聞けず質問は全部、普通の肯定文の最後にはてなをつけて語尾を上げて聞いてるだけです。嘆かわしい私の英語です。海外に住み、そこで仕事をしているというだけで私にとって尊敬の対象です。そこに複数言語を操る力と、音楽の力が乗っております。本当に同じ人間の人生でしょうか……はっ。いかん。また自分の人生をちっぽけだと思う悪いくせが。レッスンが始まりますと、私のつたない英語でも何とかなります。つまり、楽器、音楽がメインになるので深い会話力が必要なく「これ」とか手でさしたりして、何となく言ってることを推測できるので。しかしそれは単に思い込みで、実は推測できてない可能性は十分にありますが。面白いのは、ちょっと日本風なレッスンの流れとして想像してた「テキスト通りやっていきましょう、次はこれ、弾いてみて~」みたいな感じじゃないってことです。いや、たぶん、それをお願いすればやってくれるのだと思いますがとりあえずやりたい曲何?と言われ、それをばーっとやります。1時間のレッスンの後に「はい、じゃ来週次のやりたい曲ね~♪」って感じです(笑)はやっ!家で練習してこよう。その前提があってこその「学び」という感じ。例えるならば、補助輪つけて、できるようになるまでずーっと隣にいてくれる感じじゃないけどわからないこと、聞きたいことは、いつでも何でも答えてくれる感じですね。そういう姿勢は、自分にはすごく合ってる感じがします。もうちょっと英語話せたらなぁ、と思うのは、レッスン自体よりその前後ですね…たまに駅まで一緒に歩く、なんてことになりますと…「は~、今日ももう終わりかぁ、スクール好きだから帰りたくないなぁ」なんて素敵なことを言う先生につたない私の英語では「Really !」としか言えません。「ほんと!」って…ほんとに決まってるだろ…あぁ、もっと素敵なコメントができたらなぁ。と思いながら、次のレッスンまでにギター以上に英会話のネタを仕込むのに必死の私です。