「役者狩り」佐伯泰英(光文社)
このところ忙しさに追われて読書がご無沙汰でしたが、里見浩太朗主演の時代劇「八百八町夢日記」の再放送でなんとなく天保年間の時代小説を読みたくなり書店へ直行しました。(^^;A)時代小説を読むのはもともと好きですが、定期的に購入してまで読むことはしていません。だから今回購入した佐伯泰英さんの作品が、文庫書下ろしの時代小説作家としては多作で人気があることはあまり知りませんでした。(読んだことなかったので...)そこで佐伯泰英さんの作品を初めて購入したのです。佐伯泰英さんの夏目影二郎始末旅シリーズです。<通称:「狩り」シリーズ>この「狩り」シリーズの登場人物には、天保の改革を行った老中・水野忠邦をはじめ<遠山の金さん>こと北町奉行遠山左衛門尉景元や南町奉行鳥居甲斐守(耀蔵)等の名前が出てくるから興味が出ます。今回の作品は江戸を舞台にしています。ストーリー展開が早いのであっという間に読んでしまいました。それにしても天保年間といえば江戸時代末期に近く、50年もしないうちに明治維新を迎えるという時代背景です。TV時代劇で「遠山の金さん」「江戸を斬る」「八百八町夢日記」等を観ると本当にまだ200年も経っていないのだなぁとつくづく思いました。