先輩世代のお客様に評価して頂くと嬉しくなります
2008年2月にご宿泊頂いたK.M.様ご夫妻。私よりも大先輩に「良かった」と評価して頂くと,嬉しく思います。人生の甘いも,辛いも知り尽くした世代。本物のピカソを知り,偽者のピカソを見分ける眼力を持ち合わせた人生の先輩。「本物を知らずして,何事も判断する資格なし」この言葉は,真実を言い尽くしており,的を得ていると思うのです。普段からインスタントの食品を食べている人に,本物の食材の味など分からないのです。以前,ブログにも書きましたが,「化学調味料の味付けに慣れ親しんでしまった人には,昔ながらの本来の京都の漬物の味が,分からない」と老舗の京都漬物店のご主人が嘆いていました。実に残念なことです。日本人は昔ながらの食文化を失ってしまったのです。安ければ良い言う,安易な化学調味料の味付けで良いという,「価格至上主義」に毒されてしまったのです。新聞紙上を賑わせた「ミートホープ」社長の「消費者が求めているから」と言う発言が,耳から離れません。ある意味で,事実だからです。安い食品を求めるのではなく,高額でも良質な美味しい食品を求めましょうね。ちなみに,我が家でお客様にお出ししている釜飯のコシヒカリは10キロで8,500円以上の商品です。混ぜものなしの正真正銘の「魚沼産コシヒカリ」です。消費者がそのようなスタンスに立てば,国内の食品生産者に活気が戻り,海外からの怪しげな食品も排除できますね。商社が輸入して,流通させる魅力を失いますからね。国産品は,海外と比べて, 1)土地が狭く,土地代が高い。 2)人件費が高い。などの理由から,米も,ワインも,牛肉も,鶏肉も,豚肉も,野菜も,ほとんどすべて,高値です。しかし,「地産地消」とすれば,流通コストが低減するので,安価になりますね。さらに,良いことに,生産している人の顔が見え,消費する人の顔も見えるので,お互いにごまかすことが減少しますね。知り合いに対しては,いい加減で適当なことはできないでしょ。