カテゴリ:サンダー・シング
あるとき、ヒマラヤ山中で川辺に座っていたわたしは、ふと水の中に手を入れて、硬い、きれいな玉砂利を手にとってみた。割ってみると、中は乾いていた。長年川底にあったにもかかわらず、この砂利の中には水が染み込んでいなかったのである。まさに、これと同じことがヨーロッパの人々にいえる。彼らは、幾世紀にもわたりキリストの教えに囲まれてきた。その恵みにどっぷりと浸って生きてきたにもかかわらず、キリストの教えは彼らの中に浸透せず、彼らの中に生きていない。キリストの教えが誤っているのではない。硬化した心に原因があるのだ。物質主義と知識主義が、彼らの心を硬化させているのである。そこに住む多くの人々が、真のキリスト教の何たるかを悟らずにいることに、わたしはまったく驚かない。
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