テーマ:政治について(20211)
カテゴリ:医療問題について
『外来管理加算問題』 を何度か取り上げてきました。
医師会よ!しっかりしろ! 『外来管理加算問題』 http://plaza.rakuten.co.jp/hifuka/diary/200802290000/ 『外来管理加算問題』 その2 http://plaza.rakuten.co.jp/hifuka/diary/200803250000/ この件に関係し、厚生労働省のとんでもない騙しのテクニックが明らかになりました。 厚生労働省、調査データを不正流用。外来管理加算5分ルールで。保団連の情報開示請求により判明 http://hodanren.doc-net.or.jp/news/tyousa/080601gairai.html 『外来管理加算』に対し、医師側は「医療の質は時間ではかれない」として反発したが、厚労省、原徳壽医療課長は2007年12月7日の中医協基本問題小委員会で、「内科を主たる標榜科とする診療所において、医師1人当たりの、患者1 人当たり平均診療時間の分布を調査したところ、平均診療時間が5分以上である医療機関が9割という結果であった」という資料を提示し、これを根拠に外来管理加算の時間要件が決定した経緯がある。 先月「行政機関の情報公開法」に基づき厚労省にこのグラフの出典開示を請求したところ、実際には外来管理加算の対象となる再診患者に対する診療時間の調査は実施されておらず、「平成19年度厚生労働省委託事業 時間外診療に関する実態調査結果」の数値をもとに作成されたグラフであることが判明した。 元のデータは、時間外の調査ですよ! 通常の診療時間まで待てなかった重症患者が多いこと想定されます。 また、時間外ですから他の待ち患者もなく際限なく時間が取れる状況のデータです。 よくグラフを見てください。一番多いのは30分以上のところです。 一人に30分以上診療時間を取るという事は、一日6時間診療をする開業医さんは患者数12人以下の医院ですか? 通常の診察時間の根拠にこれを使うのは明らかに不正です。 『厚生労働省、調査データを不正流用』というより、条件が全く異なるデータを用いて診療報酬の元にしたのですから敢えて『厚生労働省、調査データを捏造』とさせていただきたい。 外来管理加算を削られ、4月より開業医は厳しい経営を迫られています。 実際には5分以下なら算定なし、5分以上なら算定なんてできません。 時間を計っているわけではありませんので。 受診のたびに支払う金額が違うことに納得できますか? 私”皮膚科医独身”の医院では一切算定していません。 幸い皮膚科では患者さんに処置をすることが多いので外来管理加算の影響は少ないですが、処置のない内科医院は本当に大変でしょう。 しかしながら、当院でも先月一ヶ月で100件程度は以前算定していた外来管理加算を取らなくなりました。 まさに医院の利益の部分ですから、月50万円が消失していることになります。 私の儲けがなくなるだけなら我慢しますが、新しい医療機器の導入をあきらめたり、更新を遅らせたり、まさに患者サービスの質の低下に結びついてしまわないか心配です。 こんな状況に開業医をさらした『外来管理加算の5分ルール』の根拠が捏造とは。。。。。 厚生労働省の姿勢には恐れ入ります。 日本の医療の将来はこのままでは本当に暗いと思わざるを得ません。 開業医の愚痴でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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