カテゴリ:大好き度120%!!
一編読み終えるごとに、自分の周りの現実がふっと遠のいて、 しんとした静けさに取り残されてしまうような、そんな余韻にずっと浸っていたいような 気持ちになりました。 比喩のひとつひとつに溜息が出るような感嘆をおぼえ、 それをいつまでも胸の奥にしまっておきたいのに、いつかは忘れてしまう… 自分の記憶力の悪さを呪いたくなりました。 一人の人間に対し、必ず一つは何か語れるような物語があるんだろうか。 在って欲しい。自分にもそれがあって欲しいと望んでしまいました。 でも、きっとただ流れを語るだけじゃこんな余韻には浸れないんだろうな。 的確にそれを伝えられるような、言葉を選び出す、使いこなすセンスがないと。 そんな能力を与えられた人が、作家さんという職業が、心底羨ましいです。 小川さんの『猫を抱いて象と泳ぐ』が文庫化されたみたいですね。 買いに行きたいです。再読したいです。 柊の読書メーターは→こちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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