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今日のご遺体

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2013年06月16日
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カテゴリ:グリーフケア
 父の日なので、旦那に義父に電話をさせた。
義父さんの第一声「息子(旦那の名前)!ビックニュースがあるんだびっくり
旦那「え?なになにぺろり
義父「社長が歩道橋の階段から落ちて死んだんだしょんぼり
旦那「えっ・・・ビックニュースって良い事あった時に使うんだよ雫

おんとし84歳の義父にとって大事件過ぎて思わず横文字を使ってしまったのかもしれない。

【社長】と言うのは義父が勤めていた会社の社長さんで義父の1歳年上。
大変お世話になった人格者の社長さんで、主人の名前もその社長さんの文字を頂いてつけられ、義兄の仲人さんもしてくれた。
最近まで、社長と支店長と義父の年寄りばっかりで毎年海外旅行サーフィンにしけこんでいた。
そんな義父のゆずれない事が
「元旦の朝一に社長の家にお年始の挨拶に行く」
と言う事で結婚してからは私も連れて行かれていた。
田舎とは言え、元旦の朝8時に「明けまして~」と来るこの義父の事を
社長のご一家はどう思っているのだろう…?とものすごい謎だった。

そんな義父の敬愛する社長さんは、見た目からしてナイスミドルきらきら
髪もフサフサで70代前半くらいにしか見えなかった。
「社長ってあのスーッと背が高いおしゃれな人でしょ?」と旦那に聞くと
「でも親父(義父)曰く、髪は増やしてたらしいよ」
・・・1本が3本に増えるあの増毛法らしい。
編み込み式増毛法のやくみつるではなく、鳥越俊一郎みたいな髪型だった。

社長さんはさすが金持ちだけあり
毎年、東京の大病院病院で人間ドックで調べまくっていたそうだ。
でも歩道橋の階段から落ちて、外傷の他に内出血があったとかなかったとか…。
どうして階段から落ちたのか?病気か?事故か?までは不明。
社長の家系は脳梗塞系で、それを気にして高額な検査をされていたのでしょうが安心料の意味って・・・。
実の所、人間ドックは
「今日この瞬間までの健康を調べるモノで明日からの健康を保証するモノではない」と言う医師もいる。


詳しい死因を調べるのにもしかして解剖もあるのかもしれない。
でも胸部や頭部をあの社長さんが切られるのか?と思うとやはり解剖は切ない。
あのド田舎県でCTを使っての死因究明なんて想像できない。

「ビックニュース」なんて言うほど、きっといま義父は
ショックを受けて興奮しているのかもしれない。
義父の親戚な訳ではないが、義父の為にも社長をキレイにさせてもらいたいなぁ…と少し思った。
でも1本が3本の高級な毛髪も抜け落ちてるかもしれない。
残念ながら増毛の技術は持ち合わせていない。

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社長の話と前後するが実は最近、義母側のオジサンも最近亡くなった(享年80歳)
義母とも誰とも血縁ではないのだが、義両親はそちらの親戚との付き合いを大事にしている。
お正月は社長の家→義父の本家はスルーして→オジの家に毎年お邪魔する。
と言っても、別にオジサンと楽しくおしゃべりしてる感じでもなかったが…。

それにしても義父よりも年下だけど
…失礼だが義父と比べると何と言うか…キレイさに差があった雫
社長→義父→オジの順で若々しさとキレイさが違っていた。
「身なりがスゴイ適当なおじさんだね」と旦那にいうと
「そうやって人は年寄りになって行くんじゃない」と返されたものの
おしゃれさは若さとか健康を求める人ほど強いのかもしれない。

そんなオジサンが3月ぐらいから具合悪くなり検査したところ手おくれのガン
闘病3カ月で亡くなった。


旦那が一応連絡くれた義母に「メイクは?」と聞いてくれたが、そんなの別にいいそうだ。
だいたいお通夜に行った当日、オジサンはすでにお骨になっていた・・・。どくろ
更に義父はお通夜しか行かなかった。
告別式の日は透析治療の日で「ダルいから」だそうだ。

お正月には毎年会っていたけど、なんだか私自身オジサンに認証されていたのか(意地悪な意味じゃなく)本当に定かではない。
オジサンボケている訳ではないのだが
反応が3テンポ位遅かったし一緒に住む旦那の従兄一家からも
「噛み合わないなぁ」という空気が伝わってもいたし。

という訳で、お葬式は誰ひとり泣く人がいなかった。
嫌われているとかではなくて「順番だね~」という感じ
話によるとお骨も色もついていなくてキレイなものだったそうだ。
ムリな闘病もしないで済んだからかもしれない。

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対照的な社長とオジサン
健康にもおしゃれにも気を使っていた社長は言い残す言葉も無く突然に下向き矢印
健康どころか何にも気にしないオジサンは3カ月間、家族と過ごす時間を得て逝った。
義父にとって「働かせてもらえた」恩義や仕事や遊びで苦楽を共にした、きっと親友だった社長
その一方、嫌いじゃないけど親戚以上でも以下でもないオジサン

私はどちらの生き方が良いとか悪いとかじゃなく、どちらからも人生勉強になるなぁとシミジミとした。ぽっ

「飛ぶ鳥跡を濁らず」で誰の気持ちも乱さず必要以上に悲しませないオジサンは、それはそれでありがたい
日頃、刺激の少ない年寄りの義父に「ビックニュース」なんて言わせる
感情の波や悲喜交々を与えて義父の人生に色どりをくれた社長さんにも感謝したいと思う。

人はモノの受け止め方で人生のカラーを決めるパレット
高齢者に多いそうだが、人生を共に生きてきた同年代の人が亡くなる事で鬱になる人は多いそうだ。
当然なのだが、高齢者は「判断力や反応が鈍くなる」
もしかしたら、人生の終盤で訪れる辛い気持ちは
若い人と同じくらい繊細に鋭利に受け止めてたら
絶望だけで人生が終わるかもしれない。
高齢者には「鈍感力」は必要な能力だと思える。

義父は以前、他の親戚の葬儀の時もへーちゃらな顔していて
「冷静なもんだな」と思ったが
悲しいことから心を守る術として、そんな反応の鈍さを人間は身につけるのかもしれない。
きっとそれなりに落ち込んでいる義父だろうけど
高齢者の特殊能力で乗り切って欲しい。


死は避けられない事柄だけど、ちゃんと人間はそれに対応できるよう上手く出来ているようだ。
誰の人生にも、どんな生き方でも、人はきっと何か「ありがたいもの」を残すことも「受け取る事もできる」ハート
人生は儚いけど、でもきっとうまく出来ていると思う。







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最終更新日  2013年06月17日 01時00分22秒



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