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ひなたまさみとひなたぼっこ

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2005年11月04日
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カテゴリ:出版秘話
こんばんは☆
昨日は、たくさんのお祝いメッセージをありがとうございました♪

ブログを始めて4ヶ月、おかげさまで昨夜アクセス30000を越えました(^^)

重度の機械音痴な私なので、いつでもやめられるように(笑)、こっそり始めたブログですが、今や毎日のみなさんの訪問やコメントにたくさん元気をもらっています。
本当にいつもありがとうございます。


さて、記念すべき30000番目に訪問してくださった方が、ゲストの方だったようで残念ながらわかりません。もしも昨夜2時前後に訪問してくださった方で、心あたりの方がいらっしゃいましたら、個人メールでお知らせくださいね。

今夜は、あずみよしきさんにリクエストしていただいた「おねえちゃん」の出版秘話を書きます。実はブログを始めた頃、一気に書いて消しまして・・・(^^;
そのあと出会った方たちも多いので、最初から来てくださっている方たちには「知ってる話」になりますが、ご容赦ください。なるべく簡潔に書きたいのですが、前・後の2回で書きたいと思います♪

*********************

昨年の今頃、私は週に5日、深夜のパン工場で仕事をしていました。
父が癌の末期である、とわかって以来、昼間に加えて仕事を始めたのです。22時から翌3時まで。残業はだいたい1時間程度。21時過ぎに家を出て、帰って来るのは朝の4~5時。
平均2~3時間の睡眠時間のため、仕事へ向かう電車の中と、工場が休みの日で足りない睡眠を補っていました。

息子ヒデキは当時小学1年生。たいていはヒデキが寝てから家を出ていましたが、たまにまだ起きているうちに出なければならない時には、決まって大泣き!
そんなヒデキをなだめながら、小学4年生だった娘のサキが、
「ママ、あとは大丈夫だから。お仕事頑張ってね♪」
と、送り出してくれました。

明るくなった頃、家に帰ると、サキがいつの間に着替えたのか、自分の着ていたパジャマを脱ぎ、ぶかぶかの私のトレーナーやパジャマを着て寝ている姿を見た時には、寝ている娘を抱きしめて、思わず涙が出ちゃうこともありました。

そんなある日、工場で配られた社内誌の片隅にあった「アンデルセンメルヘン童話大賞」の公募に目がとまりました。(そうです、勤め先が“アンデルセングループ”の工場だったのです)

大賞:賞金30万円

私は咄嗟に30万円あったら、何ヵ月パン工場が休めるだろう?と考えました。
「子供たちと一緒に寝る」・・・あたり前のことが、あたり前じゃなくなっていた時のことでした。

でも、童話なんて書いたことないしなぁ・・・

私は子供の頃から、作文は大好きでした。ヒデキが生まれてから、育児の中で印象に残った出来事は、たくさん書き溜めていました。でも「本を出す」とか「作家になりたい」と思ってはいませんでした。
自分にはそんな才能はない、と思っていました)
ただ、その時は必死で生きている時でした。

*30万円が欲しい!

*寂しい思いを必死で我慢して頑張ってくれているサキに、せめて優しいお話を作ってあげられたら・・・。


(恥ずかしながら)この2つの理由から、私はとにかく童話を書いてみることにしたのです。

翌日から、パン工場でミニクロワッサンを並べながら、くるみパンを丸めながら、お話を頭の中で考え、家に帰るとコーヒーを飲み、すぐにパソコンに向かって、頭に浮かんだことを夢中で書きました。

・・・書いているうちに、自分の幼少時代のことをたくさん思い出し、何だかとても懐かしい気持ちになりました。やがて、自然と気持ちは両親へ・・・。長く闘病生活を送っている母、そして癌と闘っている父、そしてサキへ、私の大切な人たちへ、溢れる感謝の気持ちを込めて作ったこの話を、もしも一冊の本として形に残せたらどんなにいいだろう?

私はその作品を応募するのはやめにして、出版社の審査を受けてみることにしました。

そして届いた結果は「共同出版」。これは大まかに言うと、初版分はこちら側で持ち、宣伝や書店への流通、増刷からの費用は出版社側が持つ、というようなもの。丁寧に作品の講評をつけて下さったことも、高く評価して下さったことも嬉しかったのですが、
かかる費用はざっと○百万円!

睡眠を削り、子供に寂しい思いをさせ、30万円が欲しい私に、そんな大金なんて用意できるはずがありません。

仕方がない。諦めよう・・・

そんな時、以前から知り合いだった(長く保育の現場に携わってこられた)山本先生が原稿を読み、
「これを本にするなら、私がお金を出しましょう」と申し出てくださったのでした!こんなことがあるなんて!?

山本先生は決して「お金を持て余している」わけではありません。ご自身が若い頃、お金で苦労をされた経験から「才能ある若い人を応援したい!」という気持ちを人一倍強く持っていらっしゃったのです。

サキに寂しい思いをさせていない時だったら、父が癌の末期でなかったら、私は感謝しながらも辞退していたと思います。(そんな大金を借りるわけにはいきません)

でも、その時の私は山本先生のご好意に甘え、「本を出す」ことへ、勇気を出して一歩を踏み出す決心をしたのでした。

(つづく)

ひなたまさみ





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最終更新日  2005年11月04日 23時18分40秒
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