昨年。
昨年の1月29日は金曜日でした。午前11時、次女の中学校の進学の届けを教育委員会に提出して市役所を出たところで隣県に引っ越した友人からの電話で携帯が鳴り。「今近くまで来てるけど、時間ある?」と彼女。夏から胃の調子が悪く、夏バテかも?と言ってたのですが涼しくなっても落ち着かず、たまに胃が痛くなるものの激しく痛くもなく、市販の胃薬を飲めば治まるとのこと。12月に昼ご飯を一緒に食べた時はちょっとしか食べないのに、もうお腹いっぱいとか言うのでとにかく早く病院に行け!と私を含め周囲にさんざん言われ、行きつけの市立病院までわざわざ隣県から車で来たとのこと。彼女と合流して昼ご飯。今日はいっぱい食べられたよーと、完食だったものの食後落ち着くまで吐き気がする、と言ってでも背中をさすってしばらく座っていると治まって。あのお店の紅茶を飲みたい、というので移動して2人で紅茶を飲んで。病院では何も見つからなかった、とのこと。処方されたばかりの漢方薬を飲み、何もなくて良かったね、とか、仕事の話やら子供の話やら色々話して彼女は隣県にまた戻って行きました。元気な彼女を見たのはそれが最後でした。それから10日後、彼女は悪性度の高い胃がんの末期だったのを見落とされて、余命1カ月ということが旦那様から電話で知らされそれから2日後、彼女は亡くなりました。最後に一緒にご飯を食べた1年前のこと病室で最後に会った時のこと、かれこれ10年になる彼女との思い出、1人になるとふと思い出します。いつも前向きでタフで姐御な彼女にいつまでくよくよしてんの、と怒られてしまいそうですがまだ泣いてしまう自分がどうしようもなかったりします。化けてでもいいから出てきてよ、とか思ったりします。ちゃんと検診は受けなくちゃいけません。彼女と同じ病気で命を落とすことになったら彼女に申し訳ない、と思うのです。