横須賀市浦賀の旧跡・神社仏閣を歩く(その14):久里浜海岸
さらに「久里浜」方向に海岸線を進む。左手にあったのが「横須賀市消防局 消防総合訓練センター」。横須賀市長瀬3-4-1。鎌倉市を含めた横浜市、横須賀市、逗子市の4都市がここ横須賀市長瀬の横須賀市消防総合訓練センターで、中高層建物火災を想定した合同訓練が行われているとのこと。エピローグを迎えた桜並木の下を歩く。花びらが歩道上に舞い散って。左手にあったのが「国土交通省 国土技術政策総合研究所 横須賀庁舎」。国総研の横須賀庁舎においては、沿岸海洋、港湾、空港分野の研究開発を実施ししています。国総研で得られた研究成果は、港湾、空港等に関する政策の企画・立案や事業の実施を通じて広く社会や国民の皆様に還元されます と。「国土交通省 国土技術政策総合研究所 港湾空港技術研究所」。港湾空港技術研究所は、国土交通省所管の国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所を構成する研究所である。港湾及び空港の整備等に関する調査、研究及び技術の開発を行っているとウィキペディアより。海岸沿いまで進むと、左手湾の先に「JERA 横須賀火力発電所」が見えた。横須賀市久里浜9丁目2−1。JERAは、東京電力ホールディングス傘下の東京電力フュエル&パワー(東電FP)と、中部電力とが50%ずつ出資し、燃料の上流開発・調達・トレーディング・輸送から、火力発電所の建設・運営までを手掛けるエネルギー企業である。JERAという社名は、Japan(日本)の頭文字、energy(エネルギー)の頭文字にera(時代)という語を組み合わせたものであり、「日本のエネルギーを新しい時代へ(Japan's Energy fora new eRA)」という意味が込められている。2023年6月30日に新1号機が、同年12月22日に新2号機が営業運転を開始した。新1号機 発電方式:汽力発電方式 定格出力:65万kW 使用燃料:石炭 蒸気条件:超々臨界圧(Ultra Super Critical) 熱効率:43.0%(高位発熱量基準) 着工:2019年8月[8] 営業運転開始:2023年6月30日[10]新2号機 発電方式:汽力発電方式 定格出力:65万kW 使用燃料:石炭 蒸気条件:超々臨界圧(USC) 熱効率:43.0%(高位発熱量基準) 着工:2020年4月 営業運転開始:2023年12月22日遠く房総半島の山々の姿が。海岸沿いには多くの岩場が顔を覗かせていた。そして大きな橋を渡る。下を流れる川は「平作川(ひらさくがわ)」。「平作川」。「平作川」の河口。「平作川」の上流を見る。延長は7.07kmとあり、そんなに長くはない河川である。平作川源流のひとつは大楠山〈これも三浦半島最高峰〉の東山麓、山林中にあり、また河川法上(?)の平作川本流源流は住宅地域の斜面からの湧水だったりするのだと。ほかにもいくつか支流が集まって中流部からは衣笠、久里浜などの市街地、住宅地を通り久里浜開国橋で河口、東京湾浦賀水道に出るのだと。橋の名は「開国橋」。橋名の由来はマシュー・ペリーによる黒船来航の際この橋の近くから上陸したためと言われている。久里浜港の埠頭には真っ赤な船「あかつき」が停泊中。「あかつき」が2018年8月、東京湾口で自力航行不能となったバハマ船籍の超巨大タンカー(VLCC)の救難/救出活動を行い、台風による被害の拡大を未然に防ぎ「日本海事新聞」で紹介されました。 サウジアラビアで原油を満載し東京湾に向けて航行しておりましたVLCC(載貨重量298,000㌧、全長333m、全幅60m)が、2018年8月に東京湾口でエンジン故障が発生し、自力航行不能に陥りました。おりしも大型の台風13号が関東に接近する中、サルベージ会社からの緊急要請に「(株)オフショア・オペレーション(以下OOC)」が応え、国内最大150㌧(ABS認定)の牽引力を誇る「あかつき」を急遽派遣し、第3管区海上保安本部の指示により遠州灘まで「あかつき」一隻で曳航し台風を回避、大規模災害を未然に防ぎました。その後、東京湾にて無事に原油を荷揚げし、中国舟山の修繕ヤードまで約一ヶ月間に渡る曳航を行いました とネットから。 「開国橋」を渡り終え、再び「平作川」の上流を振り返る。前方に見えたのが「久里浜海岸」。「ペリー通り」案内板。「ペリー通り」案内図。水色------の線が「ペリー通り」。ペリーが上陸した久里浜の海沿いの通りがペリー通りと呼ばれている。港前のペリー公園にはペリー上陸記念碑、ペリー記念館がある。ペリー(1794~1858)米国海軍軍人。嘉永6年(1853)日本に開国を求め軍艦4隻を率いて浦賀に来航。翌年再来航し、日米和親条約を締結した。なお下田にはペリーロードがある。「ペリー公園」まで320m、「東京湾フェリーターミナル」まで1100mと。黒船 花火 うちわ 神輿が描かれたボード。目的は?そして東京湾フェリー「かなや丸」。久里浜港~金谷港11.5kmを40分で結ぶ連絡船。総トン数 3,580t全長 79.0m航海速力時速 約24km(13ノット)旅客定員 680名車両積載台数 バスのみ最大12台/乗用車のみ最大105台/オートバイ24台海岸線・「ペリー通り」の遊歩道を進むj。東京湾フェリー「かなや丸」が東京湾浦賀水道から金谷港に向かって出航。右手に「黒船食堂」。昔ながらの海の家のような食堂で、ラーメン、丼もの、定食がいろいろあるようであった。左手には「東京海洋大学」練習船「海鷹丸」。東京海洋大学海洋科学部が保有する練習船・海洋調査船である。2000年に就航した4代目。総トン数 1,886 トン(国内) 3,391 トン(国際)載貨重量 1434トン全長 93.00m垂線間長 83.00m型幅 14.90 m型深さ 6.25 m(上甲板) 8.90 m(船楼甲板)満載喫水 5.95m主機関 ニイガタ6MG41HX形[1] 立形単動4サイクルトランクピストン形直接噴射式 ディーゼル機関1基推進器 4翼ハイスキュー可変ピッチプロペラ1基出力 4,489 kW(連続最大)航海速力 17.4ノット航続距離 12,900浬搭載人員 107名(職員47名、学生60名) とウィキペディアより。 ・・・もどる・・・ ・・・つづく・・・