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ひよきちわーるど

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2006.02.08
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カテゴリ:美しさについて

「人間の苦痛という問題はすべて音楽より重要です。

 ヒューマニティにかかわるあらゆることは
 なにか美しいもの、音楽や絵画を愛する気持ちより重要です。

 これを疑うなんてことができますか?

 ヒューマニティは音楽よりはるかにたいせつです。
 あなたはヒューマニティのために音楽をとおして
 あるいはなにか気高いものをとおして貢献することができます。」



     パブロ・カザルス「鳥の歌」
     ジュリアン・ロイド・ウェッバー著






この文章を読んで
幼い頃からの疑問が晴れていくような気がした。






・・・きっと自分は変わっているのだと
幼い頃からいつも思っていた。

だって博物館に行っても 美術館に行っても
何か美しいものを見ていたとしても

その瞬間だけは「きれいだ」と思い感動するのだが
いつも心の奥底には「警鐘」が在った。

「没頭するな」
「美しいものだけを追求するな」と。





美しいものを見て美しいと感じ 感動する心は大切である。
しかし、それだけで終わってはいけないような気がしていた。

今まで「美」の中に没頭することが出来なかった。
自分自身、何処かで歯止めをかけていたのだと思う。

何故歯止めをかけていたのだろうと自らに問うのだけれど
その答えを見つけることは出来なかった。






しかし、ようやく今になって
この「鳥の歌」の中に答えを見いだすことが出来たように思う。

上記の文章に出会ったとき
私は深いためいきとともにようやく安堵することが出来た。

求める答えはここにあったのだと思った。







「あなたはヒューマニティのために音楽をとおして
あるいはなにか気高いものをとおして貢献することができます」






・・・自分にとっての「なにか気高いもの」とは
一体なんだろうと思うのである。

晩年まで このことを問いかけることと思う。






確かに これからも美しいものに感動し
こころ動かされることはあるだろう。




けれど 自身に対するこの問いかけがある限り

美を追求するだけの人生を
決して送ることはない。

















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Last updated  2015.12.08 02:06:53
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