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ひよきちわーるど

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2006.04.14
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カテゴリ:万葉集

先日、岡山の「深山公園」に参りましてね

ちょうど雨上がりの時でして
山々に靄がかかっていたのです。




その靄のかかる山中に車を乗り入れました。

車から降りてみますと
さーっと私の足元を靄が通り過ぎていくのですね。




上を見上げますと山頂付近は靄で完全に見えなくなっていまして
自分の周りは微かに霞んで
私 なんだか嬉しくなってしまったのです。

夫と娘はおとなしく車の中にいたのですが
私はまるで子どものように靄の中を歩き回っていました。





こんな靄の中・・・それとも「霧」?
一体どちらの言葉を使うべきか分からないのだけれど

そんな中に身を置くのは本当に久しぶりのことで
私、寒さも忘れてずっとその中に立っていたんです。






樹々の葉のしずくが
ぽたぽたと音を立てておちていました。

周りは全て樹に囲まれていましたから しずくのおちる音が
右から左から ありとあらゆる方向からきこえてきました。

鳥の声も。
きこえるだけではなく あたりに響き渡るのです。







・・・・ふと 大津皇子の
「山のしずく」という言葉が心に浮かびました。


新緑の瑞々しさをあらわすのに
これ以上の言葉があるでしょうか。










  あしひきの山のしずくに妹待つと

         わが立ち濡れぬ山のしづくに



                     大津皇子








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Last updated  2015.10.27 09:03:53
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