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カテゴリ:万葉集
先日、岡山の「深山公園」に参りましてね ちょうど雨上がりの時でして 山々に靄がかかっていたのです。 その靄のかかる山中に車を乗り入れました。 車から降りてみますと さーっと私の足元を靄が通り過ぎていくのですね。 上を見上げますと山頂付近は靄で完全に見えなくなっていまして 自分の周りは微かに霞んで 私 なんだか嬉しくなってしまったのです。 夫と娘はおとなしく車の中にいたのですが 私はまるで子どものように靄の中を歩き回っていました。 こんな靄の中・・・それとも「霧」? 一体どちらの言葉を使うべきか分からないのだけれど そんな中に身を置くのは本当に久しぶりのことで 私、寒さも忘れてずっとその中に立っていたんです。 樹々の葉のしずくが ぽたぽたと音を立てておちていました。 周りは全て樹に囲まれていましたから しずくのおちる音が 右から左から ありとあらゆる方向からきこえてきました。 鳥の声も。 きこえるだけではなく あたりに響き渡るのです。 ・・・・ふと 大津皇子の 「山のしずく」という言葉が心に浮かびました。 新緑の瑞々しさをあらわすのに これ以上の言葉があるでしょうか。 あしひきの山のしずくに妹待つと わが立ち濡れぬ山のしづくに 大津皇子 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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