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カテゴリ:万葉集
秋に入り、少しずつ咲き始めるその花は 一重のものと八重のものとがあるけれど 個人的には 八重のものにこころ惹かれる。 朝には白い花を咲かせ 昼には仄かな紅色となり 夕刻から夜にかけてその紅は濃くなっていく。 名は「酔芙蓉」。 時間の経過とともに色を増してゆく様を あたかも 美酒に酔う佳人に例えるのかもしれないけれど 正直に言えば 「酔芙蓉」の名は この花には似つかわしくないのでは、とも。 相見ては面隠さるるものからに 継ぎて見まくの欲しき君かも 万葉集 巻11 想う人の前に出ると 恥ずかしくて俯くばかり。 本当はあなたのことを見ていたいのに。 酔芙蓉の花は 美酒に酔うて頬を染めるのではなく 心の内にいる人を想うが故に そして その人が我が家を訪れる宵を待ちかねて その紅を深くしてゆくのだと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.03.12 09:13:40
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