799155 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ひよきちわーるど

ひよきちわーるど

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2006.08.08
XML
カテゴリ:健康

ここ2,3日、考えることといいましたら
アトピーのことばかりでした。

まさかこの年齢で
自分がアトピーになることなど考えておりませんでしたし
治療のこと、これからのことを考えるだけで
正直申しまして気が滅入っておりました。



ここでね、自分の気持ちについてよく考えてみたのです。

アトピーについて 自分は何がいやで、
何に対して困っているのかということ。

痒みにつきましては これは身体の正常な防御反応でしょうから
これにつきましては仕方ないかなと思っております。

とにかく掻かずに済ませるための方法でもって
乗り切っていくしかありません。



最も心配していますのは 実は色素沈着、
そして皮膚がごわごわになってしまうのではないか、
そのひどい状態が全身に広がってしまうのではないか

・・・そういうことを 私自身、
最も心配しているということに気付いたのです。


皮膚のひどい状態が全身に広がるとはいいましても
足や胴体の部分につきましてはそれほど心配しておりませんで
やはり腕、首、顔・・これらの部分に広がることを
私自身怖れていることに気付いたのです。





右手には7歳の頃の事故の傷跡が残っていますでしょう?

このことにつきましては自分自身、
さほど気にはしていないつもりではあったのですけれど

このたびのアトピーのことが判明しましたときに
つい口をついて出た言葉が次のようなものでした。


「ただでさえ右手にこんな傷が残っているのに また更に
 今度はアトピーでこの腕がひどくなっていくの?」って。

今までずっとずっとこらえてきたのに
この腕がまた更にひどくなるのかと
やはり女性として耐え難いものがありました。




痒みはまだ我慢できます。
そしてまた食事制限にも慣れているつもりです。

しかし、外見上のことで もうこれ以上
我慢することに耐えられなくなってしまったのです。


少女の頃から 半そでを着用しなければならない夏が嫌いでした。
初めてお会いする方の前に右手を出すのもいやでした。

以前の日記にも書いてしまいましたが
7歳の時から既にお洒落というものを諦めておりました。

これ以上一体何を我慢しろというのだと
そういう気持ちになりましたことも事実です。




そんなひどい精神状態のまま、娘とともに
お茶のお稽古に出掛けました。

静かな空気の中
娘が点ててくれたお茶を頂きます。


娘がお茶を点てています間
何気なく床の間を眺めていたのですけれど
・・秋の花々がいけてあるのが目にうつりました。

木槿 そして蛍萱。
清しい花器にいけてあります。

白い木槿が少し俯いていました。
その横顔のなんと可憐だったこと。






目を上げますと私の目の前に先生が座っておられ
ふとお着物の柄に目がゆきました。

白萩の花が描かれていました。




私の愛してやまない花です。

こんなひどい精神状態である私の前に
萩の花は訪れてくれたのかとさえ思いました。




大学時代の友人が
「ちっちはな、白萩に似てるねん」と
言ってくれた言葉を思い出します。

萩は生命力の実に強い植物でありまして
花の時期の終わりましたあとに根元からばっさり剪定しましても
その翌年には何メートルも生長し、また再び花を咲かせるといいます。


「ちっちはな、ぱっと見ると
 1人で生きていけんねやろかと思わす人やねん。」と。

「でもな、長いこと付き合ってみると
 つよい人やなと思うねん」と。


思えば9年前 2人目の子どもを亡くしましたときにも
独り白萩の前に佇み
この友人の言葉を思い起こしていたものでした。







娘の点ててくれた
まだぬくみののこるお茶を頂きます。

そのお茶を静かに頂きながら
ここ数日間の自分の心の嵐を思いました。







床の間の木槿 絹の上の白萩



吹き荒れる心に
秋の花々は静かに訪れ

私を励ましてくれたのかと思いました。

















お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2015.10.22 09:01:38
コメント(0) | コメントを書く
[健康] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X