798027 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ひよきちわーるど

ひよきちわーるど

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2007.12.18
XML
カテゴリ:I love family

年の暮れに抜歯をし
1週間やそこらで元の体調に戻るとばかり高をくくっていたのですけれど
あにはからんや、体調不良はどうらや年越しをする模様。

痛みはいまだ続いておりますし この2ヶ月間
左の歯で物を噛んでおりませんのでやはりどうもうまくいきません。

おまけに抜歯した場所の歯茎が・・・これは骨でしょうか
盛り上がってきておりまして、どうにも調子がよくありません。

子ども会のクリスマス会、新聞集金業務など
様々な用事が年末ぎりぎりまでありまして
今年は殊に、年始の準備が滞っております。

実はお年賀状も未だ未完成(涙)。
義父に「こんなめためたな年末は、結婚して以来初めてです~!」と申しましたら
義父は笑っておりました(*^_^*)

20代の頃の私でしたら 体調不良を押してまで
大掃除、お節作りに奔走したのでしょうけれど
第一 そんなことをしていたのでは体ももちませんし、
お正月には夫の親族も集まり、そして3日には初釜もありますので
その分の体力をも温存しておかなければなりません。

それでも家族3人分のお節を作り
部屋のしつらいもお正月らしく整えまして
自分の体力に合わせながらの年末年始でありたいと思います。





来年の干支はねずみ。
ちょうど12年前に作りましたねずみの干支の押し絵がありますので
今回はそれを玄関に飾りたいと思います。
そして小さな門松のミニチュアは部屋の片隅に。

お正月のお着物も和室にスタンバイ。
あとは今晩あたり おろしたばかりの足袋を履き湯船につかり
ぬれたままの足袋をそっと脱ぎましてそのまま吊って乾かすのですね。
そうしますと自分の足に随分と馴染むのです。

誂え物の足袋でしたら こういうことをせずとも
そのまま自分の足にぴったり馴染むのでしょうけれど
そうでない場合には上記のような方法をとることとなります。




丹波の黒豆も購入し、あとは黒豆を煮るばかり。
毎年あまり成功しませんので不安はあるのですが
作り続けることに意義があると思いますので(笑)
未熟者なりに頑張って参りたいと思います。

酢レンコンは、夫の好物ですのでたくさん作るつもり。
栗金団につきましては 家族からは不評ですので今回は無し。

お雑煮はね お正月元旦にはこちら関西風の物を作りまして
2日朝には九州の物を作ります。

そして3日朝には、お澄ましのお雑煮。
椎茸は亀の甲羅の形に切ります。
そして薄く切った大根は鶴の形に。
その上に細かに刻んだ柚子をあしらいます。

時には人参を梅の形に切ってもよいでしょうし
彩りに色鮮やかな青菜をあしらうのもよいでしょう。






明日は花びら餅と干支のお干菓子を購入致します。
娘と一緒にお茶を点てることが出来たら嬉しいな・・・と思います。

そしてお買い物から帰って来ましたら
12年前の干支の押し絵を娘と一緒に飾ります。

そう、12年前、娘はまだ生後4ヶ月の赤ちゃんで
彼女は昼夜逆転の日々が続いていて
私も娘に付き合い朝6時過ぎまで一睡も出来ない日が続いていて

まさか、その朝6時まで起きている生活がそれから1年も続くなんてこと
その頃の私には想像も出来ず
ただただ、娘の世話に必死になっていた頃でもありました。

・・・ほんの少しの時間を見つけてはねずみの押し絵を作っておりまして
その押し絵を作りながら・・・
これから12年後 その時私はどんな風に生きているのだろうと
そして娘はどんな風に成長しているのだろうと
さまざま思いを巡らせていたものでした。

あの頃 よだれかけをして
ばぶーばぶーと言っていた娘は はやも12歳。

あと1センチほどで私の背丈を追い越してしまいます。
いつの間にか 足のサイズも、私より大きくなってしまいました。






明日は棚の中からお正月用の漆器を取りだし
漆塗りのお盆を出し
娘と一緒にお節作りをしたいと思います。

そして彼女はいやがるでしょうけれど(笑)
お着物も着付けることに致しましょう。

私も 子どもの頃は着物を着るのがあまり好きではありませんでした。
窮屈で、動きにくくて
おまけに朝早くから美容室に連れて行かれ髪を結い
いったん髪を結ってからは 夜眠るときにも髪型をくずさぬよう注意深く眠り
・・・何しろ窮屈な思いばかりしていましたもので
本当によい思い出がなかったのですね。


ですけれど、何故でしょう
絹の着物に袖を通したときの 冷たくひんやりとした感触。
しなやかな手触り。そして長襦袢の色の美しさ。

着物を身に纏うときのほんの少しのときめき。
背筋のピンと伸びる感覚。

母や祖母が着付けてくれるときの、腰紐にかかる手の力。
帯を締め、仕上げに祖母がぽんと帯を叩く音。

五感を通したそれらの思い出が 鮮やかによみがえるのです。






冷たく冴え冴えとした空気の中
家族の者がみな 改まった雰囲気で新年を迎える。

車に乗って寺院に伺いご住職にご挨拶申し上げ
そのあと本家に行き 親族に新年の挨拶をする。

幼いながらも きちんとお行儀よくしなければ・・・と
緊張していたことも思い出されるのです。





現代に生まれ育っている我が子が どこまでお正月のことについて
そして日本の美しい暮らしのことについて理解してくれているのか
それはわかりません。

けれど、母親として
彼女にはできうる限り多くのことを伝えていきたいと思うのです。

そしてまた我が娘に伝えるのみならず
ゆくゆくは彼女が家庭を持ち、いずれ生まれて来るであろう我が子に
和の暮らしについて伝え終えるところまでも見届けたいと思うのです。
それを見届けてこそ ようやく私の役目も終わることになるのではないかと。




けれど、大事なことは 暮らしを愛おしむ心をもつこと。
和の暮らしについての知識、方法・・・
それはあとでいくらでも吸収できるはずです。

最も大切なことは
自分らしく、自分のペースで 暮らしを愛してゆくこと。
丁寧に生きてゆくこと。

そして 家族を愛すること。







これから30年後
娘はどんな母親になっていることでしょう。

そして私は どんなお婆ちゃんになっていることでしょう。




一緒にテーブルに器を揃えたこと
1人1人の箸袋に 筆で名前を書いたこと

一緒にお茶を点てたこと
午前0時、少し改まった面持ちで仏前に向かい
パパから「新年の言葉」を聴いたこと



・・・それらのことが
娘の胸に
一体どんな風に残っていくのでしょう。













お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2015.05.03 11:56:54
コメント(2) | コメントを書く
[I love family] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X