ひよきちわーるど

今日は少し体調も思わしくありませんので
心に浮かんだことをそのまま書き綴ります。

昨日、夫のスーツをデパートにまで取りに。
その後、食器コーナーに足を運び
自分の好きな食器を見て回りました。

そこでShinzi Katohのデザインに出逢い
・・・何だか、ふっと涙ぐんでしまいました。

一瞬にして　４０代の女性を５歳の小さな女の子に戻してしまうデザイン。
そのマグカップの前から去り難くなりまして
ずっと見つめていたのです。




次いで見てみましたのが南部鉄器。
ここでは　以前から購入しようと思っていた急須を。

手に持ちますと心地よい重み。
大事に、大事に使おうと思いました。




そして、やはり足を伸ばしてしまうのが漆器のコーナー。
根来が大好きでして
ご飯茶碗に使えそうなものはないかと思い、探してみました。

根来って色もよいですよね。
素朴で、力強くて
そして何より使いやすく、ほわっと軽い。


・・・漆器との出逢いは　病気で寝込んだとき、なんです。
おかゆを炊いて、口に運ぶおさじを根来のものに変えてみましたとき
その柔らかな口触りにほっとしたのです。

心身ともに酷く弱っていたときでしたから
そのおさじの柔らかな感触が嬉しくて
漆器の持つ温もりを直に感じることが出来たのですね。



同じ漆器にしましても春慶などはあまり好みではなく
（確かに美しいとは思いますが・・・ひやっと冷たくて少々使いづらい。）
もう少し素朴な、骨太のものを好みます。

いつか娘も、漆器の良さをわかってくれると嬉しいのですが・・・♪





食卓にのぼる豆皿には九谷を使っています。

九谷は色彩が強烈ですね。
あんなに小さな豆皿ですのに、存在感は十分にあります。

上手くいえませんが・・非常に個性的で自己主張もかなり強い。
本来ならば（自分の好みから考えますと）敬遠してしまいそうなのですが
なかなかどうして惹かれてしまいます。

心が少し華やぐのですね。
食卓も俄に明るくなり、楽しいものとなります。





以前は洋食器が大好きで、よくカップを集めていたものですが
今ではさほど購入しなくなりました。

それでも、少し精神的に落ち込んだときなど
ボンジョルノプルーンで、お茶にします。

あの　重くぽったりとした感覚が好きで
このカップだけは使用回数が多くなってしまいますね。
（おっちょこちょいの私のこと
　いつかは割ってしまうのではないかと不安も抱えている）



いつでしたか　マイセンのカップを娘に使わせましたとき
彼女が「ん？」と言いましてね

彼女によりますと　このカップだけ妙に重く
しかも、見かけによらずたっぷりと紅茶が入るそうで
これはいいかも、と何だか満足気でした。

・・・こどもってね　私たち大人が思うより遙かに
ものの価値を敏感に感じとるのではないかと思いました。






一番のお気に入りで　滅多に引き出しから出さないのが
うさぎの箸置き（笑）。
我が家の食器の中では最も大切なものです。

まんまるの形でね
うさぎのお顔が描かれてあるのですが
そのうさぎの表情が何とも言えず愛らしいのです。

自由奔放な筆使いで　色彩は淡く
ささっと描き上げた風で
・・・・眺めているうちに心が和んでくるのですね。



これは、大学時代、アルバイトで頂いたお金で買ったものなのです。
当時独り暮らしでしたから、箸置きも一つしか買いませんでね
当時・・・１つ１８０円でしたか
箸置きコーナーの隅に置かれてあったものなのです。

うさぎが無垢な瞳でこちらを見上げているように思えまして
その表情に惹かれて買ったものでした。

食器って不思議ですよね。
食卓を明るいものとし、そしてお料理する意欲も沸き立たせてくれる。
私たち主婦の心強いパートナーでしょうね♪





このところ本当に忙しく、加えて煩雑な用事が立て続けにありまして
心身ともにちょっとブルーになっていた時期でもありました。

夫のスーツを受け取りに行きがてら
今回は３０分ほどデパートの中を歩いてみましたけれど

楽しいもの、美しいものにほんの少しでも触れることは
生きていく意欲にもつながるのですね。





・・・・美しい食器に触れ、少し元気を頂きまして
娘の喜ぶお干菓子を求め帰途につきました。

今晩あたり
お干菓子を美味しく頂きながら
娘とともにお茶を点ててみましょう(*^_^*)