ひよきちわーるど

昨日は久しぶりにデパートへ。

自分自身　お洒落な人間ではないので
ファッション関連の階には足を運ばず
いつも器、和装小物関連のお店に行くようにしている。



・・・若い頃は九谷焼が好きだったのだけれど
４０代に入った今では粉引き。

無駄のない、それでいて柔らかな感触に限りなく惹かれる。



昨日は優しい桜模様の小茶碗に出逢い
心がほんのりとなってしまった。

そう、季節は足早に移り変わり
もう葉桜の時に入っているのだろうけれど

その小茶碗の中では未だ桜が咲いていて
その咲き方が余りに優しく
しばし目を離せないでいた。




デパートを出、野草を扱うお店に入ってみると
バイカカラマツが可憐な花を咲かせていた。

淡い桃色の　小さな花。



その隣では風鈴苧環も風に揺れている。

・・・こんな　物言わぬ小さな花が好き。



和紙専門店では一筆箋を購入し
茶道具のお店では　風炉の釜を見て回った。




・・・１時間半度の外出ではあったのだけれど
どんなに心が安らいだことだろう。


ここ数日、少し悲しいことがあり
心はいくらか揺れているのだけれど

でも、美しいもの、心惹かれるものは
少しずつ前に進もうとする自分の心を
いつも　支えてくれている。