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ひよきちわーるど

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2010.01.12
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カテゴリ:I love family

おかげさまで 口の中の傷もかなり快復して参りました。

カステラやプリン以外のものも
少しずつではありますが、食べられるように。

今日は、幾分体力も出て参りましたので
現在、家中の大掃除を敢行中であります。




机の中を整理していましたら
なんと、小学生の時の写真が出て参りました。

うふふ、運動会の時の写真なんです。

そう、この写真・・・・忘れもしない、
小学3年生の時のもの。


その前の年に交通事故に遭い、4ヶ月ほど入院し
そして、退院後に迎えた運動会ではありました。

治療の影響で右足が幾分長くなってしまい
少し足を引きずるような状態であったことを記憶しています。



どういう訳だか 幼い頃より(逃げ)足だけは速く

鉄棒でも逆上がりを連続何十回でもしてしまうような
身軽さではありました。


けれど、退院した後の運動会では3位。
子供心にとても悔しかったことを覚えています。

うふふ、かけっこしか取り柄がありませんでしたのでね(笑)。



その、3位になった時の
まさに、私が走っている途中の写真が手元に残っているんです。

自分の前を走っているのはお友達のKちゃんとSちゃん。
その2人の後を私が懸命になって追っていました。



そして 走っている私の傍らには
応援してくれている母の姿が。

コースを走り、懸命に前の2人の後を追う私を
母が、何とフィールド内にまで入ってきまして
応援してくれているのですね。

保護者の応援席ではないんです。
フィールド内です(笑)。



おそらく、母にしてみましたら
我が子が3位になる姿を初めて見たと思うのです。

事故後、足を引きずるようにして歩く我が子が
退院後初めてのかけっこに挑み
他の友だちに後れをとりながらでも必死に走る姿に
母もまた 我を忘れて声援を送ってくれたと思うのです。

そう、普段は慎ましく
声を荒げることさえなかった母が
どうやってフィールド内にまで入っていったのだろう、と。




運動会も終わり、写真を現像してもらい
この写真を見ましたときに初めて
母がこれ程までに励ましてくれていたことを知ったのでした。




・・・この話には 続きがありまして
運動会から数ヶ月が経ちました冬のある日
同じクラスの男子がこんなことを言ってきたのですね。

「事故で足が悪くなったから、もう、早く走れんやろ」と。



私自身、普段からおとなしく
すぐに言い返すことも出来なかったわけではありますが

心の中では
「上手く言えないけど、それって何か違う。」と思いました。


足が悪くなってしまったことは事実でありまして
しかも、おそらく以前のように速く走ることは出来ないだろう、と。
それは自分でも分かっていました。

しかし、です。
それをわざわざ言いに来るという行為は、それは違うだろう、と。


おそらく彼は 私以外の色んな人にも
同じようなことを言いに行くタイプなのだろうと思いました。

そう、上手く言えないけれど
それは間違っている、ということを
きっぱりと、何らかの形で表したいと思いました。



あの運動会の日、必死に頑張っても
それでも速く走れなかった悔しさ。

その自分を傍らで励ましてくれた母。

自分のことを信じてくれる母の存在は
何ものにもかえ難いと思いました。




声援を送り続けてくれた写真の母の姿を思い浮かべ
きたるマラソン大会では
自分に出来る精一杯のことをしよう、と。




マラソン大会当日、小雨は降るし、風は強いし
そんな悪条件の中ではありましたが
お友達の応援を頂きながら 念願の1位を獲得。

在籍していました学校は城跡に建ってまして
マラソンコースの中に、なんと大手門や石垣の階段があるんです(笑)!

冷たい雨に降られ 手足の感覚もなくなった状態で
あの長い長い石の階段を上るときのしんどさ。

このマラソンコースを組み立てたのはどこの誰なんだ!と
心で叫びながらのマラソンでした(笑)。



でも、今の自分に出来ることは
精一杯に走り抜くこと。

負けるな、負けるなと自身に言い聞かせながらの完走ではありました。








   応援団 最前列に母がいる

               
              土屋久昭






自分のことをさしおいて 我が子のために奔走する母。

その母の姿は
いつまでも 子どもの心に深く残っていくことと思います。



世の常として
母親は我が子を遺し この世を去っていくわけではありますが
本当は誰しも 我が子の行く末を見届けたいと思うのです。

しかし その願いが叶えられることはなく
「幸せであれ」との心を遺し この世を去ってゆきます。





どなたにとっても母上は最高の応援団長であり
勇気づけ、励まし続けてくれたその姿は
生涯、胸に残ってゆくことでしょう。


生きていく上で何かに躓いたとき
もうだめだと深くうなだれてしまうとき

遠い記憶の中から ぬくもりとともに
鮮やかに思い出されるものだと思うのです。












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Last updated  2015.03.15 10:25:59
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