ひよきちわーるど

・・・こういう日記を書くからと言って
私個人の身辺に何かあったわけではない。

現在４４歳という自分の年齢を思うとき
そして　斉藤茂太氏の
「いつか死にゆく人としての小さなケジメ」を読み返すとき

そろそろ、支度を本格的に始めるべきではないか、と
思っただけのことである。



自身の持ち物は最小限に、と思うゆえ
季節が移るごとに洋服や着物、帯など身に纏うものを総チェックし
要らぬものは然るべき方法で処分しているけれど

そのほか、家族に宛てる手紙、諸々の手続きなど
考えるべき事、なすべき事は無限にある。



写真におさまる時にはいつも
遺影を撮るような気持ちで臨んでいるので
いざというときに家族が困ることはないだろう。

そしてもうひとつ、写真におさまるとき
カメラの向こうに１００歳近い我が娘を思い浮かべるようにしている。

遠い遠い将来　年老いて身体も思うように動かせないだろう娘を
じっと見つめるような気持ちで。

みいちゃんがおばあちゃんになっても
ママはいつまでも見守っているよ、という気持ちを込めて。





何冊かのノートを作り
我が家の大切な書類、通帳、そのほかさまざまなものについて
詳しく書き残そうと思っている。

ネット上に口座を作っているので
ログイン方法、入金方法なども詳しく書き綴り
夫が決して困らないようにしておきたい。




娘が出産するとき、不安を覚えないよう
妊娠、出産、育児について多くのことを残しておく。

例えば　つわりの時に何を口にすれば少しでも身体が楽になるのか、
そして妊娠中決してしてはならないこと、是非ともしておくべきこと

・・・そんなことどもをひとつひとつ書いておこうと思う。


いや、実際書き始めているのだけれど
項目や、書くべき事が余りに多すぎて
この作業、これから一体どのくらいの時間を必要とするものだろう・・・と
少々気の遠くなる思いである。

けれど、どんなに時間がかかったとしても
絶対にやり遂げる。



そう、始めよう、と決心したことを実際にやり始めてみれば
その道のりがどんなに遠く、大変なものか実感として迫ってくる。

だからこそ、時間を見つけて少しでも前に進もう、と思う。