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ひよきちわーるど

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2010.10.08
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カテゴリ:万葉集

秋に入り、少しずつ咲き始めるその花は
一重のものと八重のものとがあるけれど
個人的には 八重のものにこころ惹かれる。

朝には白い花を咲かせ
昼には仄かな紅色となり
夕刻から夜にかけてその紅は濃くなっていく。



名は「酔芙蓉」。

時間の経過とともに色を増してゆく様を
あたかも 美酒に酔う佳人に例えるのかもしれないけれど

正直に言えば 「酔芙蓉」の名は
この花には似つかわしくないのでは、とも。







 相見ては面隠さるるものからに

      継ぎて見まくの欲しき君かも

      
                 万葉集 巻11 



  想う人の前に出ると 恥ずかしくて俯くばかり。
  本当はあなたのことを見ていたいのに。







酔芙蓉の花は
美酒に酔うて頬を染めるのではなく

心の内にいる人を想うが故に

そして その人が我が家を訪れる宵を待ちかねて

その紅を深くしてゆくのだと思う。











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Last updated  2015.03.12 09:13:40
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