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ひよきちわーるど

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2013.07.12
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カテゴリ:I love family


幼い頃、ふと気付けば 自分の下には弟や妹たちがいた。


・・・妹の手を引いて道を歩けば
妹は通りすがりの犬に恐れをなして突如走り出し、
その、走り出す先には、深く大きな溝。

「だめだ、妹が溝に落ちてしまう!」と、妹を庇ったその拍子に
自分がバランスを崩し、溝の中へ。


妹は、何故自分が溝に落ちずに無事だったのか、
そして何故自分の姉がドロドロのびしょぬれになっているのか分からず

ただ「お姉ちゃんが私を突き飛ばした~」と
えんえん泣きながらのご帰還。

理由を知らぬ親からは「妹を突き飛ばしてはいけない」と言われ
私は、もう、いいし、と半ば諦めながら着替えを済ます。




弟が近所の友達に泣かされた、と聞いては
「どこの誰が泣かしたんや!」と叫びながら相手の家に怒鳴り込み。

妹が近所の友達にブランコから引きずり下ろされた、と聞いては
許せん!とまたもや怒鳴り込み。

弟が妹を泣かせ、ちっとも反省をしていない様子に私がキレて
弟と取っ組み合いのけんか。




・・・まさにアドレナリン満載の日々であった(笑)。

長女であることにほとほと疲れ切っていた。






その後遺症だろうか、独りが好きである。

結婚をするつもりもなかった。

親も、私の結婚については諦めていたそうだ。



ところが、学生時代、夫に出逢い
その天真爛漫さに惹かれてしまった。


こちらは長女、夫は次男。

小学校時代、参観日に「はい!はい!はい!」と手を挙げ
指名されるやいなや「わっかりません!」と答え
教室中を笑いの渦に巻き込み

教室のピアノの上によじ登り
先生に叱られ




・・・ともかく、夫とは性格も嗜好も何もかも違っている。
唯一同じなのは現住所だけだ(笑)。



万葉の森公園内の 小川のせせらぎに静かに耳を傾けていれば
背後から「どけ、どけー!」の声。

何事かと驚いて見てみれば、「うおーっ!」というかけ声とともに
彼はその小川をひとっ飛び。

「どや!飛び越えたで!」とこちらを振り返りながら満面の笑み。



「・・・すごいね」という私の返事を聞くこともなく

今度は大木の枝にかかる大きな大きな蜘蛛の巣を見つけ、

「どや!こんな大きな蜘蛛の巣、見たことないやろ!」


愛する娘に「セミの抜け殻、どっちがたくさん見つけるか競争や!」と告げ
自分はぴゅーんと何処へともなく駆け抜ける。







冬の寒い寒い日、娘と私が家の中で静かに読書をしていれば

「ただいまー!」の声とともに
朝5時からスノーボードに行っていた夫が帰宅。

頭を打ち、腰も強打し
鼻血をたらしながらのご帰還である。

何が、彼をそこまで駆り立てるのだろうか(笑)。





春には 桜の苗に「栄養つけなあかんで」と話しかけ
栄養たっぷりの牛乳をどぼどぼとかけ
見事に枯らしてくれた。

「けったいな草や」と言いながら
キウイの苗を引っこ抜いてくれた。





ある年など 運転中の一時停止を怠り
「7000」という数字の書かれた青い書類を持ち帰ってきた。

当然のことながら「よくやった!」などと警察に褒めていただき
頂戴できる金額であろうはずもなく

「ごめんな、今度は気をつけるから」と言ったはずのその1週間後、
憔悴しきった夫が、「どこかで見たことのある青い書類」を手に
ふたたび玄関に立ちつくしていた・・・。



さらに数ヶ月の後、スピード違反で捕まり

「ちくしょー!」と怒りながら夫が研究していたサイト名は

「スピードを出していても捕まらない方法」。

(努力の方向が、少し違ふのではないか)



罰金35000円のはずが
「がんばって、定められた基準値以上のスピードが出せたね♪」ということで
70000円、のお達し。

慌ててコンビニにお金をおろしに行く夫の姿が
なんだか可愛かった(笑)。






・・・家族になるということは「素の自分を見せる」ということである。
同時に「相手の素も見えてくる」ということ。

その「素のままの自分」を見せても
それでも、家族が自分のことを愛してくれていると言うことは
奇跡に近いのだ と心から感謝している。




自分が一番愛している人に
「ありのままの自分」を受け入れてもらえること

そのままでいいんだよ、と
認めてもらえること


まるごと 愛してもらえること





かけがえのない幸せ。


うんと長生きして 
ずっと、ずっと一緒にいたい。











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Last updated  2013.07.12 11:40:30
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