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ひよきちわーるど

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2017.03.22
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カテゴリ:I love family


私が嫁に行った1993年春、
私の母は・・51歳になる直前だった。

あれから24年経とうとしている今 
私もまた51歳になろうとしている。


結婚式当日、その小さな身体に黒留袖をまとい
披露宴会場のテーブル席にちんまりと座っていた母が
今の私と同じ年齢だとは・・正直言って信じられない。



あの頃、まだ20代だった私から見れば
50代の母は頼れる存在だった。

けれど、私自身、その当時の母と全く同じ年齢になってみれば
いまだにわからぬことばかり、不安もたくさん抱え、
あれこれ思い惑い右往左往している。

なんと情けないことか・・・と自身を叱咤してみたとて
心も身体も足踏み状態、進歩の跡さえ見られない。



ふと、あの頃も母もまた
今の私と同じだったのではないか・・と思い当たった。

当時の母も仕事を抱え、義母の世話をし、
目まぐるしい日々の暮らしの中、必死に生きていたのではないかと。

目の前に立ち塞がる岩盤を
つるはしで砕きながらの毎日ではなかったか、と。



幼いころ、台所で見上げていた母
運動会で応援し続けてくれた母

歌を歌いながら家中の掃除をしていた母

関西に嫁に行く私を見送ってくれた母


その母の年齢を
今の私はすでに越えてしまった。




関西に嫁に行く私が、故郷の宮崎を発ったのが
1993年3月25日。

実家で両親とともに過ごした最後の日でもある。

母が51歳になる12日前のことだった。



今、私自身に当てはめてみれば
51歳になる12日前は・・2017年3月17日だった。

その日からは
思い出の中の母と自分とを重ねてみることはできなくなり
日に、年年に、新しい自分を積み重ねていくしかないのだと思う。


 







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Last updated  2017.03.22 13:16:50
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