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ひよきちわーるど

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2017.03.31
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カテゴリ:着物

(2)より続きます。



・・自身の成人式から 時は流れて30年。

今度は娘の振袖の準備で
こんなにも疲労困憊するとは夢にも思いませんでした(笑)。


前回の記事にて「色の洪水」と書きましたけれども
たくさんの色が使われていても不思議と調和が保たれ
まことに美しい振袖がある傍らで、
そうではないものもたくさん存在しているのです。

同じようにたくさんの色を使ってはいても
片や美しく、片や「色の洪水」と化してしまう。

いったい、この違いはどこからくるのだろう・・と思いました。



結局 柔らかな色合いの帯揚げ・帯締め等につきましては
呉服屋さんをどんなに回っても見つかりませんで
インターネットで購入することに。


・・皮肉なことに、あれほど呉服屋さんを回っても手に入らなかった帯締め・帯揚げが
インターネットの中では種類も色も豊富にそろっているのです。

あんなに何度も何度も 大阪、神戸、京都を回り続けたのは
いったい何だったのだろう・・・と呆然といたしました。


確かに、自分たちの好みを通そうとせずに
呉服屋さんのおっしゃる通りに従っていれば、
さほど苦労もせずに済んだのかも知れませんけれども
やはり・・娘の振袖だけは好みのものをそろえてあげたかった。

確かに、手間も時間もかかりましたけれども
今では悔いはありません。



自身の病気が発覚しましたのが、娘が高校1年生の時。 

最悪の場合 娘の振袖姿を見ることはできないかもしれないと覚悟していただけに
実際に、自分のこの手で、準備をしてあげられることが身に沁みて嬉しかった。


確かに、ほかの方々がご覧になれば
振袖に対しそこまで力を入れなくても・・となるかもしれませんが

病気の発覚した当時、娘には

「お嫁入りのお着物は、全部用意しておいてあげるから
 何も心配しなくてもいい。」

「ただ、成人式の振袖についてだけは、
 パパと一緒にレンタルのお店に行くんだよ。」

「パパは振袖のことわからないと思うから、
 対応してくれるお店の人を頼って、なんでも相談するんだよ。」と伝え

数年後、心細さを抱えながらお店に向かう娘を思い

そしてまた そのとき娘に対応してくださるであろうお店の方に対し
「振袖について何もわからぬ娘を
 私のかわりに、どうかよろしくお願いいたします。」と
心の中で手を合わせたのでした。


・・だからこそ、このたび 
娘とともに成人式の準備をすることができるということが
本当に有難く、嬉しく思われたのです。



次に続きます。





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Last updated  2017.03.31 21:48:34
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