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ひよきちわーるど

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2018.10.04
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カテゴリ:健康
​​

忘れもしません、春まだ浅き3月。
​​
夫の代わりに、彼の車を冬山に取りに行きました。


何しろ厳寒の冬山に1ヶ月半放置の車です。

本当はもう少し早く取りに行きたかったのですが
身動きひとつとれぬ夫を、病室に1人残していくわけにもいかず
ようやく取りに行く準備の整いましたのが、3月のことでした。

詳しくは以前の日記に書いていますので省略いたしますが
まさか、熊の出没に心底怯えることになろうとは(笑)。


スキー場に向かうため 早朝、自宅を出発。
目的地に向かう電車は1時間に1,2本しかなく
おまけに途中乗り換えの路線バスなど、待ち時間が2時間(!)。

その間、空腹を抱えお店を探して彷徨い(笑)
ようやく小さな酒屋さんにてパンを発見。

紅茶とパンを購入してバスに乗り込み
ガタゴト揺られながら窓に広がる景色を眺めること1時間、
ようやく終点のスキー場入り口へ。


そこから熊や不審者との遭遇に怯えながら山道を歩き通し、
ようやく、本当にようやくスキー場駐車場にて夫の車を発見。


この後はスキー場の管理人さんに連絡し
預かっていただいていた夫のボード用品を全て引き取り、

次いでレッカー移動の業者に連絡、
お昼頃には業者の方にこの駐車場にまで来ていただき、夫の車を託す。

そのあと私は山のふもとまで業者の車に同乗させていただく。
​​(もう、熊に怯えながら山道を歩く必要はない (T‐T)  よかった   )​​


よし、この手順でいこう、と
道筋をつけられたことに安堵しつつ

何と言っても冬山に長期間放置の車、
エンジンなどかかるわけがない!と確信しながらのエンジン始動。




​しかし・・・・ 勢いよくかかってしまったエンジン b(T-T) why ? 

カーラジオから流れてくるめっちゃ軽快な音楽。

呆然とする、ひよきち。



「えー・・・エンジンがかかるということは全く予想外のことだったんですが、
 この場合、やはり、レッカー移動も何もすべて無し、ということですよね。」と

一体誰に話しかけているのか 敬語で話し始めるひよきち。


・・・そして それに呼応するかのように自分の頭の中では

「なお、エンジンがかかった場合には
 このたびの契約はすべて白紙ということになりますが、よろしいでしょうか。」と

何日も前に電話で聞いた、
車の保険会社のお姉さんの明るい声がこだまする。  b(T-T)



「・・・・ ふっ 」と、力なくハンドルに手をかけ、しばし沈思黙考。​​​​​​


かからぬはずのエンジンがかかってしまった

         →  レッカー移動は取りやめ。

故に、夫の車を私が運転して帰らなければならない

         →  しかしそれは不可能

なぜなら、夫の車を、私が運転することは禁止されているから。



何故に禁止されているのか。


・・・それは遥か25年前の夏の日。
ようやく免許を取得し、さあ、これから車との暮らしが始まるんだ、
市内どこでも自分の力で行けるんだ、と意気込んでいた27歳の私。

30分ほど前に免許センターから帰宅したばかりの、胸は燃えていた。

まずは夫の車を運転してみよう。
そして市内を存分に回ってみようではないか。

そう思い立ち、車のキーを手にし玄関のドアを思い切り開ける。


女は度胸だ! 当たって砕けるぞ! とエンジンをかけた13秒後、
車の後部が壁に激突、ライトが粉々に砕け散ってしまった。


・・・・その夜、夫にどれだけ叱られたことか(涙)。

それ以降、私は彼の車を運転することができないのである。



・・・・今、このような状況において
夫の車を運転することができないということは
一体どういうことになってしまうのか。


夫の看病と自分の仕事のため、一日の平均睡眠時間3時間。

そんな頭で、状況を打開すべく
あれこれと思いを巡らすひよきちではありました。



覚書10 に続きます。





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Last updated  2018.10.04 20:12:41
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