空間

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• 終りの始まり　前編

  地を一蹴り。 一秒の間に数十メートルを駆け抜ける。 グレーは学校の正門を全速で通りながら、密かに悪態をついた。 右手首が痛む。掌底とはいえ、無理な体勢から全力で叩き付けた結果だ。それだけの代償で強敵を排除する事が出来たのなら、安いものではあるが。 さて、そんな事に気を取られている場合では無い。コンマ一秒でも早く、目標にたどり着かなければならないのだから。 しかし、学校を覆う灰が、先ほどまで明確だった目標の気配を完全に覆い隠してしまっていた。いや、正確に言うならば、グレーの能力を中和する形で探査機能が減じられていた。アッシュがこの様な力の使い方をした所は見たことが無いが、グレーと長い間行動を共にしていたのだから、思いついても不思議は無い。 また、一蹴り。 体の周りを、風が弾丸の様に駆け抜ける。 だが、所詮はその程度だ。その様な力の使い方には向いていないのだろう。ラジオに乗るノイズの様なもので、内容を聴こうとすれば問題なく聴ける様に、集中すれば大体どの辺りにいるのかは把握できる。 アッシュの所在が明確に掴めなくなっしまっているが。昔から、気配を隠す事にかけては、隠密行動専門のグレーと良い勝負をしていた。その能力は今でも健在らしい。元々察知しにくいアッシュの気配は、探査機能が減じられたグレーの力では把握する事が出来なくなっている。 それは、ある一つの覚悟を決めて置かなければならない事を意味する。 すなわち、一瞬で殺される事を。「それだけの事ではある…………が」　元々、直接的な戦闘で勝ち目があるとは思っていない。護衛であるアッシュの裏をどうにかして取り、目標を素早く奪取、そしてそのまま遁走。それが最善。逃げ切れるかどうかも実は怪しいが。 第三者からしてみれば、いや、グレー以外の者から見れば、自信の無い命がけの綱渡りを、わざと片足でやっているように見えるだろう。実際その通りだと自分でも思う。 だが、自分にとって、それはそうするだけの価値があるのだ。 妙に堂々とした男子生徒の横を高速で通り過ぎる。一瞬、眼が合った気がした。次に瞬間には高速で後ろへと離れ去っていく。常人では有り得ないほどの速度で走っているのだから、グレーの存在を思考として理解出来ないはずなのだが、彼は理解しているかのように見えた。もちろん気のせいだろうが。 この学校の校舎は、Ｉの字型をしている四つの並行した校舎棟で出来ている。それぞれの校舎棟は渡り廊下で繋がっており、一つの校舎棟は夜間高校専用の校舎となっている。 今たどり着いた、その夜間専用の校舎棟の辺りに、目標の気配を感じた。 一体、何処に居る。 素早く辺りに視線をやり、気配を探る。 夜間校舎棟の真向かいには体育館があり、その二つの建物の間にはバスケットコートが存在する。辺りを覆う灰のせいか、そのバスケットコートは未使用だった。 人の姿は向こう側に見える運動部の姿のみ。 つまり、気配はすれども目標は居ない、という事になる。 だが。 視線を感じて、咄嗟に上を向く。 夜間校舎棟の屋上。人の身長よりも高い鉄柵の向こう。 そこに、居た。気配の持ち主。求めて止まなかった存在。己の存在理由を理解するために必要不可欠で有るかもしれない。 決して鋭くは無いが、捉えどころの無い眼光。 眼と眼が合った瞬間、全身を襲う鳥肌。心に到来する興奮。 思わず、屋上へ向かって跳んでいた。 跳んだ瞬間に、後悔する。 何故、簡単に姿を見せた？これは罠では無いのか？ だが、後悔を一瞬でねじ伏せる。 元より決死の覚悟。何であろうと行動するのみ。 彼女を眼にしたのは初めてでは無い。写真で何度と無く見たし、その人物像に関してもアッシュから色々と聞かされた。 そして、実際的にグレーを眼にして。「…………なるほど、本当にそのままの人ね」 その振る舞い。その容姿。写真で見たものと、人づてに聞いたものと。そのことごとくが、感じた印象と変わりない。 それはこの場に来ている事で、すでに明白ではあったが。 …………眼が合った。 視線を感じたのだろう。こうした超感覚が、葉月にはどうにも理解が出来ない。葉月自身、普通の人間には無い感覚に従って生きているので人の事は言えないが、感じた視線の方向に振り向くというのは一体どういう感覚なのだろうか。訓練すれば身に付くような類のものなのだろうか。 ３階建ての屋上と地上。眼が合った次の瞬間には、すでに視線は同じ高さ以上だった。そして、グレーは人差し指と中指を鉄柵に引っ掛けて、跳躍の勢いを減衰。その部分が指の形にめり込んで、周囲の鉄棒もまた少し歪む。勢いを減衰させたグレーは、そのまま葉月の背後へピタリと降り立った。 そして、グレーがその手を素早く葉月の腰へと回して…………。「………………！」　声にならない声を出して、グレーが跳び退った。 葉月はゆっくりと振り返り、「あら？　凄いわね」　微笑みながら言う。　グレーは自分でも、どうして己がそんな行動に出たのか理解できなかったのだろう。その表情が硬直していた。「まだ理解出来ていないみたいだけど」　ある意味、当然の事だ。しかし、完全に理解していないまでも、触れた瞬間に感知するとは大したものだ。　それはとても簡単な事だ。「貴女は、私と同じ土俵に立っていないのよ。とても残念な事だけど」　残念そうには見えない顔で、淡々と言った。------------------------この話、自分で思ってるよりも長く描いてる気がします。いい加減終われとか思いますが描いてる間は楽しいものです。そして、今更ながら気付きますが、かなり不親切な小説になってる気がします。描き終わったらその辺直してみましょうかね。むう・・・。また一段と寒くなった様な気がします。そろそろマフラーとか手袋とか出しましょうかね～。記念絵、まだ描き終わっていませんが、中間発表が終わるまで(２２日)チマチマ描いてるので気長にお待ちください。

  Dec 17, 2007

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• 

  わからない

  メンテ。朝更新。もはや定番になりつつあります。さて、昨日はバイトでした。なんか新しい子が入ってました。高校生の女の子で、珍しく敬語等に心配の無い子です。まあおとなしい子でしたが。何時もの様に、仕事を教える子に、教え方を教えたりしながら仕事をしてました。経験の浅い子がたくさん居るので、後輩が始めてという子がたくさんです。これから止めない様に頑張って欲しいですね。さて、卒論の中間発表が近づいて参りました。考察とかどうしようと頭を抱えております。ていうか何を書けば良いんだ・・・。まあ取りあえず作るしか無いか・・・。今日も落書き的なアレ。

  Dec 16, 2007

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• 

  ゆめのわだいしかないとかないよね

  急に寒くなりました。いえ、これが冬というものです。ロシアはもっと寒いはずです。今日はものっそい寝てしまいました。起きたら１６時。・・・・・・・・。１３時間睡眠です。何でしょうかね。こんなに寝てしまえるものなんでしょうかね。翌日に緊張感が無いからそんなに寝てしまうのでしょうが。いくらなんでも寝すぎだと思いました。逆に疲れるだろ自分。で、夢なんですが。ドラゴンボールのキャラが、私の通っていた小学校で何か授業を受けてました。すげえ。悟空が新必殺技を開発していたり。かめはめ波を打つじゃないですか。すると、命中した対象を中心として半径５メートルの領域が形成されて、その領域を形作る線が対象へと落ちていくのです。つまり、次第に領域の半径が小さくなっていって、最終的には消滅してしまいます。いや、消滅してしまうのではなく、かめはめ波で発生したエネルギーを利用して閉次元へと飛ばしてしまうのだとか何とか。悟空はその技を、瞬間移動とかめはめ波を応用した技だと言っておりましたが、何か漫画が違う技だなあと起きてから思いました。セルが妙に良い奴でした。というか最近アグレッシブな夢をたくさんみている気がします。一昨日はバイオハザードとブリーチが合わさったような世界でショットガンとかマインスロアーとか打ちまくってました。相手がアサルトライフルなもんで正直戦いづらいです。エスパーダが怖かった。いや、なんだろう。夢しか話題無いのか。今日、部会中に描いた落書きです。何か変だか気にしない。

  Dec 15, 2007

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• えいが

  最近、寒いと思わないですね。寒いといえば寒いですが、十二月にしては暖かいのでは無いかと・・・。さて、そんな事より、今日はハリーポッターも映画を見ました。最近レンタルされたやつです。不死鳥の騎士団だったかなあ。相変わらず、原作のボリュームに反して短い上映時間です。そして内容が全体的に薄いです。普通の尺にあわせようとしたら仕方が無いことですが。それに原作を読んでいると不足している部分などあまり関係ありません。むしろ、あの時間であれだけの内容を面白く仕立て上げられた映画監督に拍手です。そう、面白かったです。物語的に重要な部分を押さえながら、原作を未読の方には十分な想像力を、そして原作を既読の方には記憶を辿る作業を与える作品として、申し分ないものだと思います。何かものっそい集中してみてました。原作者の想像した世界観が眼前に突きつけられて少し凹んだりもしましたが、私もあんな世界を創造してみたいものです。成長したハリー達がほほえましくて仕様がありません。第一作目はあんなに小さかったのになあ。原作の方はすでに完結しているのでしたね。日本語訳は来年の夏か・・・。

  Dec 14, 2007

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• 

  マリみて絵　完成

  またメンテさんにやられておりました。最近遭遇率高いなあ。さて、昨日は実験でした。そんな実験中の一幕。さーて、モリブデン酸アンモニウムを使ったホールピペットを洗うか(・ω・)あ、でもモリブデン酸アンモニウムは重金属だしＰＨが低いしで、専用の１０リットル廃棄ボトルへ蒸留水で洗い流してから水道で洗わなくちゃいけないんだよなあ。ではさっそく。セイ！ヽ(`Д´)ﾉ(勢い良く洗い流す掛け声)ポチャン。・・・・・・・・・。・・・・・・・・・・・・・・。・・・・・・・・・・・・・・・・・・落ちたﾟДﾟ)ホールピペットが廃棄ボトルの中に落ちたズサーｃ⌒っ*ﾟдﾟ)っ説明しよう！モリブデン酸アンモニウムはＰＨが１という強酸性であり、さらにアスコルビン酸を混ぜて発色溶液としているために触るだけで痛いし手に色が付くしそのまま流すと水質管理センターから苦情と共にゼミ実験停止処分が待っているという色々と厄介な試薬なのである！！ホールピペット溶けるかもしれないなあ・・・・・・。落ち着くために素数を・・・ってそれはもう良いΣ(ﾟДﾟ)・・・・・・・・・・。・・・・・・・・・・・・・・・せんぱーい(,,ﾟДﾟ)∩先輩に助けていただきました。意外に何とかなりました。良かった。本当に良かった。何が一番駄目って。これが二回目だという事です。さて、マリみての絵が完成しました。色々と納得いかない部分はありますが、何時までも引き伸ばしていてもあれなので。あ、瞳子が帽子をつけていないのは自慢のドリルが乱れるからです。ＳＯＳ団の絵はもう少しお待ちください。

  Dec 13, 2007

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• コンフリクト４

  　思った以上に、上手く事が運んでいる。 目的の学校へと続く道を歩きながら、グレーは淡々と考えていた。 これが罠である可能性はあるか？ 四つに分散させて具現化した負意識の塊の処理に、おそらくは目標の警護に当たっていた組織の能力者が上手いところ向かってくれていた。気配を抑えているとはいえ、グレーの所へ誰も向かわなかったのは運が良かった。本当は、撹乱による戦力の分散と、ターゲットまでの距離を少しでも縮めるという事が達成できれば御の字だった。 しかし、拍子抜けするほど学校まで接近出来てしまった。 これでは罠の可能性を疑いたくもなる。もちろん、すでに状況は動き始めている。ここで退く事は最大の機を逃す事と同義だ。罠で有ろうと無かろうと、前に進むしか無いのだ。 胸中に不安は無い。 有るとすれば、無数に生まれて消える疑問だけ。それらは冷静に処理されていくので、不安には繋がらないのだった。だが、脳内で行われているそれらの作業は、無意識下での、ある一つの不安を紛らわせるための物なのかもしれない。すなわち死への不安。人は普段、それから眼をそらし生きている。直視できるほど強くは無いのだ。 グレーは精神を操作する能力者として、己こそが常に冷静で居られるように、恐怖や不安といった、能力を行使する上で邪魔にしかならない感情を排除するように心がけてきた。だが、どれほど訓練を重ねようと、その恐怖は生命の根底にへばりついている物なのかもしれない。 学校の正門が見えてきた。次第に早足になる自分に気付く。 下校する生徒の姿はあまり見られない。ピークが過ぎたのだろう。そして、学校周辺は住宅街のため、あまり人の姿は見られない。 それ故に。「やはり、完全に気付かれずにというのは、無理が有るか」　学校内から、悠然と姿を現す一人の女子生徒が居た。 正門前は三叉路になっているが、他の左右二つの道へは目もくれず、正面のグレーへと鋭い眼光を向けていた。 その女子生徒に、グレーは異様な雰囲気を感じ取った。普通の人間には無い、独特の臭い。普通の日常を放棄せざるを得なくなり、過酷な日常に身を投じた者の雰囲気を。それはつまり、自分と良く似た雰囲気を持つ人間だった。同類の人間。組織の関係者だ。　正門までは２０数メートル。女子生徒との距離も同じ。 見つかった。もはやひっそりと歩いていく意味は無い。 敵が一人なのは、幸いだ。 グレーが地を力強く踏みしめると同時に。 その女子生徒もまた、動いた。 両者の左腕と左腕が激突したのは、グレーが立っていた地点から見て、約十メートルの地点。 短く重い衝撃音が辺りに響き渡る。 グレーは眼を見張った。数メートルほど、間合いを詰めた距離でこちらが負けている。この差はとても大きい。瞬発力で不利である事が、始めの衝突で証明されてしまった。 女子生徒が左腕を振り切り、僅か、強引に距離を開けた。押された左腕が少し痺れている。 瞬間、どろりとした寒気が全身を襲った。 右頬を掠める轟風が、相手の右ストレートによるものだと知れたのは、辛うじて避ける事が出来たからに他ならない。そうでなければ、今の一撃で昏倒していたかもしれない。その威力の証明は、パックリと開いた右頬の傷が物語っている。 だが。 避けると同時に放たれたグレーの掌底が、女子生徒の右脇腹に突き刺さった。 左腕の拮抗を弾かれ、相手の攻撃を避けながらの無理な体勢から放った一撃だったが、カウンター気味に入ったのだ。 女子高生の体は勢い良く弾かれ、しかし直進的に宙を浮くのではなく、重心から僅か上の攻撃だったが故に、正門方向へと数メートル飛ばされながら一回転して、コンクリートが陥没するほど叩き付けられた。 グレーは迷わずに距離を詰め、仰向けに倒れた女子高生に対して追撃の拳を放とうとして…………止めた。 すでに気絶している。「…………ふぅ」　終わったと知った瞬間、グレーは全身に冷や汗をかいた。 攻撃を避けられたのはほとんど偶然に過ぎない。「この歳で、大した実力だ」 掛け値なしに感嘆する。気の質からして、何らかの異能力を持っているという事は無さそうだが、それでもかなりの実力者だ。組織の層の厚さに、改めて感心させられる。 次に戦っても負けるつもりは無いが、楽に勝てる相手でも無い。以前戦った炎の術者よりも厄介だと思えた。「さて、と」 この女子生徒は何かに使えるかもしれない。 形梨光恵と書かれた胸の校章入りバッジに重ねるように、グレーは手を置いた。 「光恵ちゃん、負けちゃったわね…………大丈夫かしら」　光恵の気が弱々しくなったのを感じて、葉月は呟いた。 屋上から見下ろしたグラウンドでは、ちょっとした騒ぎになっている。 その騒ぎの原因は、学校を雪の様に舞う灰にあった。----------------今回はとても短いです。次が長くなりそうなので。あと一～二回で過去話は終わりです。今日、晩飯を作るために火をつけたのですが、何故か付きません。変わりにガスのなんともいえないカホリが。これはやばいと感じたので、すぐに元栓を締めました。大家さんに連絡しよう・・・。あ、料理(カレー)は鍋とか作る時に使うコンロで作れるので大丈夫でした。さて、明日は実験です。早起きしないといけないので、寝るとしますかね。

  Dec 12, 2007

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• 

  せんが

  実験書見つかりました。良かった。本当に良かった・・・・・。探して探して、結局ゼミにおいてました。結構無惨な姿になってました。しかし解読は容易でしたのでよかったです。一回分のデータを失うところだった・・・・・。今度からはすぐにパソでデータ化しよう。皆さんもお気をつけ下さいませ～。さて、ハンターハンター。ついに休載へと突入。作者はなるべく早く戻ってくるというコメントを残しておりましたが、一年数ヶ月休載の実績は伊達ではありません。すぐとは何時の事でしょうかね。せめて１ヵ月後くらいには頑張っていただきたいです。しかし、内容はさすがの面白さ。会長がゴンを発見して、クイっと指で示した所は痺れましたね。カッコイイ。早く単行本化してほしいです。昨日、焼肉をしたと書いたと思います。今日は昨日残った肉でまた焼肉してました。１０００円で二回も焼肉が楽しめるとはなんと品質が心配な・・・じゃなくて幸せ者なんでしょうか。さすが安い事で定評のある店だけはあります。学生は質より量、そして安さです。食って問題無ければそれで良いのです。で、５万ヒット　マリみての線画です。無駄に大きいサイズで描いてます。髪を下ろした祐巳とドリ子です。袋みたいなものに入っている使用済みのティッシュの様な薔薇を何とか修正して色を塗ったら終わりです。ＳＯＳ団も鋭意製作中です。

  Dec 11, 2007

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• なくした

  今日はバイトでした。疲れた。ですが、友人と焼肉をしました。安いお店であまり安心の出来ない質のお肉を買ってきて、無駄に食べておりました。年齢を重ねるとここまで油に対する不満を異が要求してくるのかと実感しておりました。でも美味かったです。やはりお肉は食べないと駄目ですね。最近ちくわカレーしか食べてないのでなおさらそう思いました。で、話題は変わりますが・・・。実験書が無くなりました。ええ・・・データとか書いてるんですね。それに。どうしよう。明日発表があるのに。半分は出来るのですが、もう半分がどうしても出来ない。ああどうしようどうしよう。落ちつけ・・・もちつけ・・・もちついて、いや落ち着いて素数を数えるんだ。１、２、３、４、５、６・・・・・。ってそれはただ数を数えてるだけだｽﾞｻ━━━━⊂(ﾟДﾟ⊂⌒｀≡≡≡━━━━!!取りあえず明日は少し早めに学校へ行って実験書を探そう。心当たりが無いでもないです。たぶん。無かったらもう検討も付きません。もう一度部屋を探すか・・・。

  Dec 10, 2007

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• めんて

  更新しようと思ったら。メンテナンスというやつでした。さて、話は唐突に変わりますが。というよりこれからが今日の話題なのか。これは失礼。上甲宣之さんの『地獄のババぬき』という小説を読み始めました。『その携帯はＸＸで』という小説の続編・・・というわけでも無いのですが、まあ主要キャラが大体同じな感じの小説です。でも、その前の作品を結構前に読んで実家に放り出したままなので、キャラの相関関係とかそんなのがすっかり頭から抜け落ちています。まあそれでも十分楽しめるのですが。話としては文句無く面白かった『携帯』の方のお話は、若干、詰めの段階での文章が急ぎすぎている感じで違和感があるのですが、これがこの作者さんの持ち味でもあるのかもしれません。読んでいて違和感を感じても面白いのです。『携帯』の方は６時間くらい読み通しだった気がします。まあ読書が好きな人なら普通でしょうが。そういえば『携帯』の方は映画化されるんですよね。楽しみです。５万ヒットの絵は鋭意制作中です。頑張れ私。

  Dec 9, 2007

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• コンフリクト３

  　早峰クルミの足取りは軽かった。機嫌が良いのだ。特に理由は無いが。クルミは天気が良いというだけで一日を幸せに暮らせる人間だった。 しかし、そんなクルミにも一つの懸念があった。 放課後になり、図書館で借りたい本があるので葉月と一緒に図書館へ行こうとしたのだが、彼女はそれを断った。 最近、そんな事が続いている。下校は基本的に一緒なのだが、その時も何かに対して緊張している様な、そんな感じ。 思い切ってそれを聞いてみたが、葉月は少し驚いた表情をしたくらいで、答えてくれなかった。 それを悲しいとは思わない。彼女には彼女の思惑が有るのだろうし、それはきっと自分の思考の及びも付かない領域で展開されている事だろうし、彼女が自分に対して何かを秘密にする時は決まってこちらに気を使っているからだ。 そして、葉月は天才だ。きっと、今抱えている問題もたちどころに解決してしまうに違いない。「だから、もう少し我慢、我慢」　…………少し寂しいのは事実だったが。 相手にされなくて寂しいというより、力になれなくて寂しい。葉月に手を伸ばそうとしているのに伸びきらないような、背中を追いかけているのに追いつかないような、そうした歯がゆさがある。 もちろんそうした気持ちは表に出さない。勘の良い葉月ならば、その気持ちにきっと気付く。そしてその結果は本末転倒という言葉で締めくくられる。 待ち合わせの場所で葉月の姿をしっかりと確認して、クルミは足を急がせた。 「葉月さんっ」　声がして、葉月はそちらを振り向いた。誰に呼ばれたかなど、考えなくても分かる。葉月の最も親しい人物。アッシュも何度か顔を合わしている。 早峰クルミは片手を大げさに振って、こちらに近づいてきていた。「クルミちゃん」　己の置かれている状況にも関わらず、葉月は常と変わらぬ様子で振り向いた。 如月葉月という人間が何を考えているかなど、正直な所、アッシュには到底理解できかねた。もちろん、彼女以外の人間に対して理解を重ねた事も無いのだが、彼女は特別理解不能に見える。それが不信に繋がる事が無いのも理解不能だ。　今だって、グレーの襲撃が始まった瞬間であるというのに、落ち着き払っている。「葉月」　それに気付いていないはずがない。何しろ、自分よりも早くそれに気付いたのだから。だから、あまりにも落ち着いている彼女に対して、注意の意味で名前を呼んだ。 しかし、分かっているとでも言いた気な眼をこちらに向けてくる。実際その通りなのだろうが。「ごめんなさいね、クルミちゃん。ちょっと用事が出来ちゃったから、図書館でもう少し待っていて」「あ、そうなんだ…………」　言って、クルミは一瞬、こちらに視線を向けてきた。 「うん、分かった。じゃあ待ってるね」 クルミの中で一体どんな理解がなされたのかは分からないが、了承したようだ。今から現実として起こる事態が己の想像を超えているだろうとは考えもしないだろうが。彼女はアッシュの事を、如月葉月の親類と理解しているだろうし、葉月の言うちょっとした用事も、何時もの様に葉月がでっち上げているであろう、親族間の問題とでも考えているのだろうから。 葉月に聞いた所、クルミは詮索屋では無いらしい。気にならないはずが無いだろうが、それは二人の間に信頼がある証か。「待って、クルミちゃん」「え？」「刎頚の交わり」　踵を返して去ろうとしていたクルミを、葉月が呼び止めた。 そして、葉月の言葉の内容に、クルミは首を傾げる。 それを見て、葉月は微笑を浮かべた。「そんなに男臭いものでは無いけど、私はクルミちゃんがそうであると信じているわ」「そ、そう？　良く分からないけど、ありがとう」　良く分からないのに礼を述べるのは如何なものかと考えたが、それもまた信頼の証なのだろう。 クルミは葉月に微笑み返すと、図書館へと向かった。「どういう意味だ？」　先ほどの葉月の言葉の意味をアッシュが尋ねると、振り返らずに彼女は答えた。「別に。でも、また私の事で悩んでいてくれているようだから、ね。そこに居てくれるだけで良いのに」 余計に分からないアッシュだっだが、別にどうでも良い事だ。深く追求する意味は無い。 問題はもっと、別の所にあるのだから。 そしてその問題は、蛇の様に刻一刻と足元へにじり寄ってきている。「どうしたものかしらね」「どうもこうも無い。お前を警護する全ての人間がグレーを殺すために動く。あちらの策に乗らざるを得ない問題が発生したから、警護はザルの様なものだがな。運が悪ければお前が死ぬ。もっと運が悪ければ一般生徒が死ぬ。それだけだ」「厳しい言い方ね」「事実だ。お前が選んだ」　葉月がここに残るという愚かな選択をしたために、一般人が危険にさらされる。もっとも、グレーの性格上、一般人に直接手を出すとは考えにくいし、状況が状況だけにグレーも悠長に構えていられないはずだ。それ故に、一般人に対する被害はほとんど出ないだろうと楽観視していた。「私の安全より、生徒の避難が優先では無いのかしら？」　しかし、未だクラブ活動に勤しむ生徒達を見て、葉月は異を唱えた。「状況は流動的だ。どの様な危険があるか分からんのは外も内も同じだろう。それに、生徒が居る事への打算もある」 襲撃があってから下手に一般生徒の避難誘導等を始める事は、むしろ被害の拡大に繋がる恐れがあった。己の手で一般人に物理的被害を出さないというグレーの信念を利用し、彼等を盾に使っているという意味もある。被害が出る事は好まないが、ここで確実にグレーを殺しておかなければ、さらなる被害を生むであろう事は十分あり得た。それ故の決断だ。現在起こる１０の被害よりも、将来起きる１００の被害の方が恐ろしいのだった。この場所で被害を出さずにグレーを殺す。それが最善だった。「さあ、行きましょうか」「下手に移動するな。お前を護り難くなる」「でもここでは彼等が危ないわ」　グラウンドに数十居る生徒達を一瞥して言う。己の決断でそうなった癖に、今更な言い分だった。「ならどうする。学校を出るのか？」　街で大規模な戦闘が行われた場合、一般人の避難誘導対策や状況の処理等、それらは組織にとって手馴れたものだった。現に、今も街に駐留している構成員は緊張状態で、指示一つで迅速な対応を見せてくれるだろう。　もちろん、その選択は論外だが。どれほど迅速な対応が出来ると言っても、それは所詮それだけの事だ。　戦闘地帯が狭いほど、今の状況ではやり易い。「それは駄目よ。クルミちゃんを待たせているわ」　校舎の屋上を見ながら、葉月は呆れるような台詞を言った。-------------------------話的にここで切ります。短いですが、このくらいの方が読みやすいのでしょうかね。というか文章が乗り切らない感があります。何となくやり難いです。さて、今日は寝坊してしまいました。ゼミの汚泥に餌をやらなくてはいけないのに、遅刻してしまいました。これも見ていた夢のせいだと思います。すいません嘘です。全部私のせいです。しかし、面白い夢でした。ドラえもん的な夢です。それにサイレンが混ざった感じで。何というか、過去へ強制的に転移させられて、屍人とそれを操っている者から逃げつつ何とかして現在へ帰るための手段を見つけるというそんな夢でした。基本的に普通の人間も何故か敵でした。なので、そうであるとばれない様に慎重に色んな街を回ってる感じです。取りあえず中四国にある８つの街の市が発行している書類か何かを取得すると次の段階へ進めるという良く分からない設定で、何時の間にかその設定も消えてて、何か同じ様な状況に置かれた人間達と結託して諸悪の権化と対峙してました。何とか現代に帰って来たのですが、そこは良く知っている現代では無くて環境破壊がもの凄い進んだカオス的な現代でした。諸悪の権化のせいである事を知った私達は再び過去へと転移して対決を・・・・・・というところで目が覚めてゼミからの着信でうわぁみたいな感じです。とりあえず一つ言える事は、狙撃うぜぇ　でした。きっと市役所にいったりサイレン２で狙撃がうざいと感じた事が夢に現れたんだと思います。面白い夢だったので、色々改変して小説に使おうかなあ。

  Dec 8, 2007

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  りかい

  今日は何とも眠い一日でした。なんかそんな出だしの日記が定期的に出てくるような気がするのでした。今日は特に何もしなかったわけでは無いですが、特に話題になるような事はありませんでした。カニバリズムが行われていた地域の人々は族内の人間をどういう眼で見ていたんだろうなあとか考えてました。ん？　こう書くとすげえ変な人に思われそう。まあ良いか。囲碁将棋部の部会へ久しぶりに出席。なんだか面白そうなイベントが行われるという事なので、行って来ました。議題は、これからの部会をどうしていくのかとかそんな感じですか。ちょっと学祭で問題を起こしやがりまして、色々と怒られたらしいです。だから物凄く面白そうなので行きました。でも肝心の問題を起こした奴は来てませんでした。穏便派が集まっているのかどうなのか知りませんが、部長以下私以外の人間は連絡を取ろうと思わなかったようです。ていうか普通に電話すればいいのに。正直、舐めていると思わざるを得ないので電話で呼び出せばいいのになーとか思いましたが、些末な問題でもあるのでほっときました。問題はこれからどうすべきか、という事でしたので。正直居ない方が話し合い的には楽に進みます。問題を起こした人間に関することなので、処置はよほど楽に話し合いが進みます。取りあえず、最上級生として偉そうな事を言っておきました。頑張れ後輩達。そしてすまん。昨日の奴に主線を廃した色塗りをしてみました。まだ早かったようです。でも面白かったので小説も描かずに塗ってました。こっち方面で色塗りをやってると、色塗りのレベルが上がりそう。こうして見ると、拙いながらもどれだけ線に護られているか分かりました。まだ何も理解出来て無いので、これから頑張ろうと思います。

  Dec 7, 2007

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• 

  せんせい

  ああ、眠い・・・。今日は朝から実験でした。待ち時間が６時間強という実験です。残りは洗い物とかです。機械にセットして待つだけというなんともアレな実験です。最早実験では無いです。しかし、待つだけの時間というのは無駄に長く疲れるものです。妙に疲れました・・・。さて、ジャンプスクエアを読みました。なんと言っても目玉は露伴先生です。露伴先生の容赦の無さは衰えを知りません。出合った人間には取りあえずヘブンズ・ドアー。露伴先生シリーズらしく、露伴先生主体というより、少し不可思議な現象を題材とした漫画でした。かなり昔にジャンプの読みきりで読んだ露伴先生の読みきりが未だに印象に残っています。そして藤崎さんの新連載、屍鬼。これがまた、私のツボにはまりました。普通に面白いです。まあ、小野不由美さん原作のヒット作なので面白いのは当然といえば当然ですが。また落書きです。以前の落書きをスキャンして手直しして線画を描いたもの。色々と線を適当に引いたら凄い汚くなりました。明日は小説できるといいなあ。早い所終わらして、次のネタに移りたかったりします。今アップしてる小説の駄目な所がたくさん見えてきて、やる気になっている所です。

  Dec 6, 2007

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• 

  ばんかい

  今日は特に何もありませんでした。でも寒かったです。あ、そうだブリーチの最新刊を買ってきました。相変わらずです。ザエルアポロの笑顔は良いなあ。私の中で、強さの辻褄をあわせるために色々と考えてみました。卍解一護と卍解白哉劇中では一護が何とか勝ってましたが、白哉はおそらく本気ではありませんでした。瞬歩の応用術や得意の鬼道をほとんど使用しなかった事から、おそらく戦闘スタイルが本来のものではなかったと思われます。一護に一度切っ先を突きつけられたのは、単に予想以上のスピードに対して虚を付かれたからで、来ると分かっていれば防げたはずです。つまり油断をしていた事になります。なので、この時点ではおそらく白哉の方が実力的に上です。虚化した一護には到底かなわないと思われます。アジューカスであり、回帰したグリムジョーにはかなわないと思われます。そんで、エスパーダが極端に強くなるのはグリムジョー以降かと。アモーレ以下はたいして強く無い感じです。あ、急にどうでもよくなってきました。何を思ったか、シャーペンでＡ４用紙に書きなぐった落書きです。あー卍解してー。

  Dec 5, 2007

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• 

  あもーれ

  さあて、何とも眠い一日でした。というかほとんど寝てました。ホットカーペットを効かせてコタツに潜り込んでいると、とても心地良いです。ですが眼を覚ます頃にはとても暑いです。ノドも乾いています。そのため変な夢を見ます。夢が変なのは何時もの事ですがね。あ、そう考えたら特別変でもありませんでした。残念。さて、ハンターハンター。さすがというべきですか。ジャンプの中では群を抜いて面白いと言わざるを得ません。戦闘の緊張感は恐ろしいほどです。しかし、ユピーを相手に何時まで持つのでしょうかね・・・。『戦闘が終わったら～』のモラウさんの台詞が誰かの死亡フラグに思えて仕方が無いです。こええ・・・。それはそうと、今回の新連載、サイレンでしたか。何か面白かったです。これからどんな展開になっていくか、とても楽しみ。そしてそれはそうと今週のブリーチ。アモーレは長所を全く活かす事無くあっさり退場しました。戦闘方法としてはエスパーダ最速を活かして高速で移動しながらアモーレしまくれば良かったのだと思います。ていうか普通そうします。昨日の奴に色を塗りました。自分で言うのもなんですが、背景すげえびみょー。そういえば鏡音リンはレンという双子設定のボーカロイドらしいですね。双子で方を合わせている絵がとても格好良いです。

  Dec 4, 2007

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• 

  りく

  今気付きました。いえ、ほんとは少し前に気付いていたのですが、割りとどうでも良い感があったので書かなかったのですが、カウンターが５００００を越えていました。いやー。毎日亀の様な緩やかさで少しずつ前進して、とうとうここまできました。これからも頑張っていきたいですね。そして、このようなサイトを見てくださってる方々に感謝です。さて、今日はバイトでした。昨日もそうでしたが。段々と体を慣らしていく感じで、バイトの回数を増やしています。やる事は変わらないので別になんて事は無いのですがね。物を食べれないので、薬を牛乳で流し込みます。最近、牛乳が美味しく感じてきました。小学生時代は大嫌いでしたのに。給食の時なんか、牛乳のせいで食べ終わるのがかなり遅い方だったくらいです。まあどうでも良いですね。あー。５万ヒット記念になんか描こうかなあ。とか何時も考えますが、結局描かないのですね。手の込んだものを描こうとするから途中で面倒臭くなるわけです。でも５万なのでちょっと頑張ってみますかね。ついてはお題みたいなものをリクエストしてみましょうか。テーマみたいなものがあった方がモチベーション上がりますし。宛先はコメント欄で。まあリクエストとる事自体どうなんだろうと思っちゃったりしますが、私の遊びに付き合っていただける方は無理難題をふっかけてやって下さい。複数あれば全部描いて見ても良いと思ったりしてます。ある意味それも修行です。『キャトルミューティレーションに失敗した時の宇宙人のリアクション』とかそんな訳の分からないものでも二次創作的なものでもなんでもござれー。まあ無くても描きますが。たぶん。初音ミク。下書きです。

  Dec 3, 2007

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• コンフリクト２

  人は己の存在を特別なものと考えて日々を過ごす。 だが、その存在の扱いは酷く刹那的で軽い。誰もがそれについて深く考えていないからだ。それが、己だけが特別であるという意識を持つ最大の欠点だった。 そして、己を社会の歯車と見立てて、あるいは一個の部品と考えて無機的な感情で働き、有機的な結果を産み出す。 そこにセンチメンタルを求める事は否定しない。大なり小なり、人は誰もがセンチメンタリストであり、全知全能で無い人間であるために、何かのために働くという意識が無ければとても生きてはいけない。 だからこそ、己の存在を、床に僅か積もった塵の様に軽視する。あるいは、考える事を忘れる。己こそが特別であると考えているに決まっているのに。 それはもちろん悪い事では無い。むしろそうであるべきだ。 だが、自分は違う。他の誰がそうであれ、自分だけは違う。「この辺りがギリギリ、か」 グレーは住宅街の一角にある公園で足を止めた。 ターゲットが居る学校まで、距離にして一キロほど。 ここだ。 これ以上進むと、警戒網に引っかかる。隠しきれない獰猛な気配が、離れていても伝わってくる。 今グレーが立っている地点が、敵に気付かれ無いギリギリのラインだった。 無策で行けば確実に殺されるだろう。組織の人間を一人くらい道連れに出来るかもしれないが、それで終わりだ。 ターゲットの居場所や人物の特定を行えた事は大きな成果だった。しかし、己の能力の性質上、それが相手にも伝わってしまうのは大きな欠点だ。今や、ターゲットの周りには組織の腕利きが数人、警護に付いている。「一国の大統領でも無いというのに、大層な事だ」　そう言ったグレーの言葉には、皮肉が含まれていなかった。 ただ、単純な疑問。あるいは確信。 これまでのグレーの行動は、その場その場で巧妙に動いていただけで、そこに至るまでの過程はとても褒められたものでは無かった。 それも当然の事で、ターゲットに対する予備知識が皆無でありながら行動を開始したのだから。 それ故に、相手に警戒心を与え、ターゲットの奪取には非常に困難な状況を作り出してしまった。 しかしそれは仕方が無い。未だ名も知らぬターゲットに関する情報が、全く手に入らなかったから。 分かったのは住んでいる大体の地域と、その能力。 大した能力では無いという記載があった。とても弱々しいものだと。 しかし、その真実性は決して鵜呑みに出来るものでは無い。 仮に、ターゲットに高い戦闘能力があるならば、元々無謀だった今作戦はさらに分の悪いものになり、それは己の死の確立を大幅に上昇させる結果を生む。 グレーに懸念があったとするならば、この一点に集約される。 だが今の状況で、ターゲットの持つ戦闘能力が本当に大した事が無いとほとんど確信できた。 それは以下の思考により導き出された結論だった。 組織は突然現れ、騒動を起こしているグレーを探し出し、抹殺する。 初めは、組織がそうした目的のために、グレーが狙いをつけたターゲットを餌に使って、己の抹殺を目論んでいるのかと考えた。 何故ならば、自分が狙われているという情報がおそらく伝わっていながら、あるいは自分が狙われていると察するに十分な状況があったにも関わらず、ターゲットは決して引かなかったのだ。それどころか、むしろ積極的にグレーの能力を潰しにかかってきていた。妙な話だ。ターゲットには戦闘能力がほとんど無いはずのに。 実のところ、組織がターゲットを餌にして己を釣るという手段を、グレーはある程度期待していた。それならば、ターゲットが現在地を変更する事が決して無いからだ。組織の完全保護下に置かれれば、もう手の出しようが無い。もちろん、それはそれでこちらの身動きが取れなくなることもまた事実だが。 だが、ターゲット、あるいは組織はそうしなかった。 だからこう考えた。組織はターゲットを使い、己の抹殺を図っていると。 それ故に、ほとんど罠である確信があるからこそ、今までその警戒心から動けなかったのだ。 しかし、その考えが崩れだしたのはつい先日の事だった。 グレーは組織の異能力者に発見され、辛くも状況を脱出、敵の精神から情報を奪取する事に成功した。 その情報はほとんど何の価値も無いものだったが。いや、情報と呼べるものをほとんど持っていなかった。 だが、その事が逆に思考の抜け道を作り出した。 どうして、ほとんど何の情報も持っていなかったのか？ ターゲットを餌にするという、グレーに対して有機的に罠に嵌めるつもりなら、何の情報も持っていないことは、グレーの知っている組織からすれば有り得ない事だ。 それ故に、ほとんど確信した。 ターゲットは、己の意思でその場を動かない。 それならば、ターゲットの周囲に居る人間は、彼あるいは彼女の警護役という事になる。 何故、ただの異能力者にそれほどまで拘るのか？　それが不思議だった。明らかに過剰な警護と言わざるを得ない。 そもそも、ターゲットはグレーにとって重要であるというだけで、本来的にはほとんど無価値な存在であるはずなのだ。 己の意思でその場を動かないのなら、組織はそのまま見殺しにするだろう。あるいは有無を言わさず力ずくで拘束するか。 それが出来ないだけの何かが、ターゲットには有るのだろうか？ いや、きっと有るのだろう。 そうでなければ説明が付かない。「…………まあ、考えていても仕方が無い。どうせこのままではジリ貧だ。位置も大体掴んでいる事だし」　言葉を切ると同時に、眼も閉じる。 精神を集中させ、能力を発動させる。 眼を閉じる事は、能力を発現する上で非常に有用な手段である。 五感の一つである視覚が失われる事で他の感覚が鋭敏になる。それは普通の人間には存在しない、異能力という第六感にも有効なのだった。 グレーを始め、多くの異能力者は訓練を積んでいるためそんな事をしなくても即座に精神の集中が可能であるのだが、能力を自覚し始めた頃の癖でついやってしまう。悪癖だと自覚しているが、どうも止められない。切迫した状況なら別なのだが。 グレーは自信の能力を発動させ、まず学校周辺に展開させていた負意識の具現化を解いた。 そして、即座に別の形で再構成する。 学校の四方、一キロ地点に集約された四体のそれは、人間の形をしているはずだった。 それも不完全な。 とても人間には見えない、しかし人間を連想させる形で具現化させた。 ただ具現化させただけでは無く、学校へ向かって歩かせる。 当然、大きな騒ぎが起こるはずだ。 正体不明の化物が４体だ。組織は事態の収集に乗り出さざるを得ない。 さらに、４体に収まらずに四散しようとしていた負意識を繋ぎとめ、己の力の波動を流し込む。これで、学校の周囲一キロはグレーの力の波動で満たされるはずだった。 つまり、目くらましの効果を得られる事になる。「さて、私も行くか」 力の波動を極力抑えて、グレーは歩き出す。 今頃、学校で警備に当たっていた組織の人間は、事態の収拾に乗り出したはずだ。 そして、同時に気付くはずだ。これが敵襲であると。だが、それでも事態の収拾に乗り出さざるを得ない。どれだけ持つかは分からないが、それなりに時間は稼げるはずだ。 グレーの最大にして唯一の利点は、常に先手が打てる事だった。 ブロンドの外人という目立つ容姿でありながらも決して目立つ事無く、グレーは静かにターゲットへと直進し始めた。-----------描きながら初めて思ったことなのですが、こういう文章って正直いらない様な気がします。無くてもいいような。好き勝手描けるから許されるような感じですかね。長くなるし、何よりだれる。まあ必要といえば必要なので、この文章を数行で纏める努力も必要だと感じました。昨日は更新しようとしたらメンテナンス中でした。３時頃に更新する事が多い私は、結構な頻度でこの罠にかかります。

  Dec 2, 2007

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  アンジェ

  今日は１０００円の日でした。友人の買い物金額の合計が、立て続けに１０００円になるというミラクルがあったのです。いや、それだけなんですがね。友人宅である用事をすませて、学漫の部会へ行きました。ああ、そういえば部長が変わったんだったなと、部会が始まって思い出しました。新部長は盛り上げが得意なので、以前よりはかなり良い感じです。漫画講座を積極的にやっていく感じでしたが、さて、どれくらい続くのですかね。どうでもいいですが、人物を描く上でのアタリの取り方とかそろそろ聞くの止めろよとか正直言いたくなります。入学してどれくらい立ってるんだ新入生。まあそれを言ってしまえば、そもそも漫画講座なるものに意味は無いという結論に達してしまうので、あまり大きな声で言うべきではないですがね。ガンスリンガー・ガールよりアンジェです。･ﾟ･(ﾉД`;)･ﾟ･リアルに上の顔文字っぽくなりました。新刊である９巻に含まれる内容が、この物語の転換期に当たるのでしょうかね・・・・・。そんな中、トリエラにフラグが立っていると思わざるを得ない。出来ればペロの全身像も描きたかった。

  Dec 1, 2007

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• コンフリクト１　～一年前の決戦～

  　コンフリクト。 人と人とは対立し、衝突する。それは不可避であり、運命であり、そして本能である。混沌の淵に立つ者同士の落とし合いだ。 衝突とはすなわちそういうもので、一方がそうで無い場合は決して両者がそうなる事は有り得ない。一方にしか対立の意思が無いならば、その結果がどうあれ、同じ舞台に立っていないという意味で、決して衝突し得ないのである。「なら、私はどうなのかしら」　ぽつりと呟いた声は、誰にも届く事無く消える。 そこは、グラウンドが見渡せる場所。とても広い。いや、実際は野球部のグラウンドと通常のグラウンドが併合されているので無駄に大きく見えるだけだが。 とにかく、そうした場所に設置されたベンチに、葉月は腰を下ろしていた。 天気の良い放課後。空は青きに徹し、雲の欠片すら見当たらない蒼穹が頭上に広がっていた。少し肌寒い空気は、暖かい光によってその心地良さを実感させた。 グラウンドではそんな素晴らしい空気の元、運動部が精を出していた。 遠くの野球グラウンドからは、時折りのとても小さい金属音が。 ベンチのすぐ前には、人間一人分の段差が階段状に造られている。 その段差のすぐ側を駆け抜ける陸上部の駆け音。雑談。スタータ信号の乾いた音。 グラウンドの真ん中、陸上部が使用しないスペースはサッカー部の領域。声や音はここまで届かないが、確かな躍動感が見て取れる。 さらには、ハンドボール部、あるいはテニス部。 様々な部活動と、とても多くの人間がそこに在った。 とても、とても平和なパノラマがそこに在った。 だが。「私は、彼女と対立しているのかしら」 この学校は今や、平和とは程遠い空間へと変貌していた。誰もが気付いていないだけだ。それ故に一応の平和が保たれているに過ぎない。知らないが故の平和というものも、当然あるのだ。 そして、その平和を維持しようと影で奮闘している人間も、誰も知る事は無い。 もちろん、そうした仮初めの平和が許容されるのは、護る側の人間が対立勢力と拮抗状態、あるいは見事に勝利した場合の話だ。「衝突、か………………」　葉月が呟いた言葉は、再び誰にも届く事無く宙に消えるかと思われたが…………。「何の話だ？」「気配を隠して後ろに立つのは止めて頂戴、アッシュ」「すまない。つい、癖でな」　言葉とは裏腹に、態度として謝罪の気持ちが見えない。元々、感情的になる事が少ない男なのだ。その内心は計り知れるものではない。　面白い癖もあったものだ。そう皮肉でも言ってやろうかと考えたが、考えるだけで止める。それは彼が生き残るために必要なスキルであったに違いなく、それを口に出して否定する事は冗談でもしたくない。 変わりに少し睨んでやった。だが、そんなものが利くはずも無い。当然、分かっていてやったのだが。 アッシュは、静かに言った。「後悔しているのか？」「私はどんな事にも後悔なんてしないわ」　その問いに、葉月は即答した。迷いの無い強い言葉である。そう、如月葉月という人間は、何に対しても常に対等以上なのだ。だから後悔などするはずが無い。「なら、どうして憂鬱そうな顔をしている」「憂鬱…………？　そう、私はそんな顔をしていたのね」　そうした表情をしていた事自体は否定しない。自分では確認の仕様が無いし、そもそもそういう気分にある事は決して間違いでは無いと考えたからだ。「そうだ。私でも分かるほどに、お前は憂鬱な気を纏っていた。早峰クルミが見たら、またいらぬ心配をかけるのでは無いか？」「そうね…………気をつけるわ」　何よりも大切な親友の名を出されて、葉月は彼女には珍しく反省した。それは彼女が傍若無人であるとか、そうした意味では無い。そもそも、何かを反省するほど彼女は間違えないし、人と深く関わらないのだった。「彼女は、私の敵なのかしら？」　呟いた言葉に、アッシュは眉を顰めた。「おかしな事を言う。グレーは間違いなくお前を狙っている。それならば、彼女がお前の敵で無いはずが無いだろう」　アッシュの言う通りだった。間違いなくグレーは敵だ。 だが。「ならば何故、彼女は私を狙うというの」「確かな事は言えないな」「一番、可能性が高いのは？」「おそらく、情報が漏れた事で知ったお前の能力に期待しての事だろう………………それくらい、お前はすでに知っているはずだが？」「そうね。馬鹿な事を聞いたわ」　言って、葉月は眼を閉じた。 心地良い空気が鼻腔を通り、冷たい風はその冷たさ以上に体温を下げた。それは、この学校に蔓延している、ある特殊な力のせいだ。 確かに、葉月はグレーの目的について、おおよその見当は付いていた。 対外的な己の、如月葉月という人間が持つ特殊能力。そして、アッシュから聞いたグレーの生きた軌跡。その人生観を考慮すれば、十分に導き出される解答だった。 詰まる所、グレーは己の人生観を同等に語れる人間を捜し求めているのだ。つまり、ほとんど同じ性質を持つ能力者を。それが如月葉月という人間であり、それ故に葉月は狙われるのだった。 だが、それでは意味が無いのだ。無理も無い。グレーは理解していないに違いない。 とにかく、グレーは己の存在意義のためこの戦いを始めたのだった。たったそれだけのために。だが、それがグレーにとっては重要なのだろう。 捕らえられれば、必ず無事では済まない。おそらく、意識の全てを根こそぎ千切り取られる様な真似をされるに違いない。何故なら、葉月が捕まったとしても、グレーの思惑は外れるに違いないし、しかしそれ故に好奇心が勝るに違い無いのだから。「葉月」「なに？」「今からでも遅くない。ここを離れろ」　アッシュの無機質な言葉に込められた感情は、一体どの様なものだったか。それは計り知れない。しかし、それが決して不快なもので無い事は確かだ。それが全てでは無いにしろ、葉月の身の安全を考えての事だと分かっている。 分かっているのだが。「私はどんな事にも後悔しないと言ったでしょう？」 この学校から離れたくない理由があるのだ。それはただ一つの単純な理由。 如月葉月という人間と、ただ仲良くしてくれる一人の人間のために、ここから離れるわけにはいかないのだ。 眼を開いて、深呼吸を一つ。 とても澄んだ、良い空気だった。 その空気のあまりの清浄さに、含まれた異質な空気が浮き彫りになってしまっている。 この学校は今や、平和な日常とはかけ離れた、グレーの能力が蔓延する危険地帯へと変貌していた。 誰もが、その平和の裏に潜む危険に気付いていない。 誰もが、その戦いに気付いていない。「嫌な空気だわ…………」　呟いて、立ち上がる。 悪意の無い、しかしあまりにもそれと大差の無い、純粋な一つの思いで放たれた能力。その思いを、人は好奇心と呼んだ。 私は、彼女と対立しているのかしら？ 再び、その疑問を己に問いかける。 だが、その答えはすでに出ていた。とても単純な事だ。 それ故に、己が負けるはずが無いと葉月は考えていた。 すでに己の場所や力の波動は特定されているはずだ。 それでも、負けるはずが無いのだ。--------------------切りの良い所で。いよいよこの小説も最終に近づきました。一気にいきたいと思います。出来るかどうかは別として。というか、読んでいる方にちゃんと伝わっているかどうかが不安。もう少し分かりやすく描きたいですが、何か意味不明に描くのが好きです。もちろん、実力の不足も上げられるとこですが。さて、学祭以来、こちらに遊びに来ていたＯＢの先輩が帰宅されました。これからは先輩の居ない日々です。寂しくなりますね。見事なすれ違い生活を見せてくれた友人と先輩に盛大な拍手を送りたいと思います。次に直接お会いするのは何時でしょうかね。きっとＧＷくらいかなあと思っております。

  Nov 30, 2007

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  ほるもん

  朝から実験でした。眠かったです。手伝いに来てくれた友人のおかげで早く終わりました。量が多かったのです。洗い物の途中、ビーカーの底が抜けるというアクシデントがありました。そろそろ器具が劣化しているのかなあ。そして晩は友人の家で鍋を。ホルモンが入った鍋です。野菜たっぷりで美味しかったのです。皆がテニスの王子様のゲームで盛り上がる中、私は黙々とはじめの一歩を読んでました。はじめの一歩はやはりおもしれー。さて、今日はエホバの証人さんが来訪しました。何時もの押しの弱い感じの人ではありません。新しく布教してる感じの人です。聖書に興味はおありですか？　と聞かれました。もちろん興味はあります。文学的な価値は当然として、その内容は非常に貴重でしょう。もちろん、彼らの期待する興味とは全く関係ない事は言うまでもありませんが。人の死と炎について話していました。人は死ねばそこで存在が消滅するのだと。それはろうそくの炎が消えるのと同じで、炎が消えれば炎が消滅するのと同じだと。これについてどう思われますかと聞かれたので、質量保存の法則的に言えば、炎は消滅した事にはならないみたいな感じで答えました。いや、別にケンカ売ってるわけでは無いですよ。私なりに気付いた事があります。炎が炎として存在し得るのは、それが炎として世界に発現した時のみではなく、当然としてそれらの要素が世界に存在しているが故に炎が存在し得るのであると。つまり、炎が炎として形を成していない時でも、結局の所、炎の存在を否定する事が出来ないのでは無いかと。いや、まあ何が言いたいかと言うと、それと同じ事が人間にも言えるのでは無いかと思ったのです。すいません、その事ばかり考えていてエホバの証人さんの話を聞いていませんでした。私は目の前で人が話をしていても興味が無ければ全く耳に入らない男です。色塗りました。色ってなんだろう。

  Nov 29, 2007

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• またねた

  うう、また寝てしまった。十二時間の野外測定を終えたら物凄い疲れました。ほとんど待ち時間だったのですが、それでも疲れるものですね。なんだか腰が痛くなりました。測定している時間より、待っている時間の方が長いというのはとても暇なものです。最終的に、なんだか良く分からない話になってました。測定を終えて帰宅すると２２時３０分くらい。風呂に入って小説を描きながら着色していると、何時の間にかコタツで寝ていました。ふと気付いたら、３時間以上も眠ってしまうという感じで。もう眠すぎたのでそのまま寝ました。さて、今日は昨日とってきた水を測定する実験があります。ああ、眠いなあ。

  Nov 28, 2007

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  すごい

  まさかの十一時間睡眠でたっぷり寝て、でもやはり眠いですね。私は間違いなく、睡眠を多く取らないと駄目なタイプ。たぶん。さて、今日のハンターハンター。王の貫禄すげえ。ピトーに命令を下した時の王の表情。何て凄いのだと感心です。表現力とか構成力とか画力とか、やはり色々と突き抜けてるなあ。上手すぎる。シュートはもうマトモに動けない状態になってしまいましたね。まあ、元から遠距離で戦う感じのタイプでもあるので、ナックルの援護を頑張るのでしょうか？ともあれ、更に今後の展開が予想しづらくなりました。さて、今日のブリーチ。えーと、なんでしたっけ？一番早く動ける奴が、何かスピードとは関係の無い感じの戦いであっさり負けた感じの話でしたか。何が凄いって。私は十刃の中で最もソニードが早い。の設定が全く活かされないまま戦いが終了した事です。というか、エスパーダってのは７以上の階級だとあんま強く無いみたいですね。一護が虚化して何とかグリムジョーを倒せるくらいですし。何かもう、強さの基準が崩壊してて何がなんだか分からない状態になってます。まあ、一話一話だけ見れば楽しめるのですがね。ＭＥＩＫＯ姉さんとリンの下書きです。新しい妹が出来ました。みたいな。自分で描いといてなんですが、リンはこんなに小さく無いと思います。

  Nov 27, 2007

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• ねてしまった

  昨日はあまりに眠くてそのまま寝てしまいました。夜十一時前の事です。気付いたらさきほどでした。いえ、何度か目覚めたりしたのですが、眠気には勝てませんでした。最近の睡眠不足を補うかのようなバランスの悪い寝方。でも気持ちよかったです。さて、昨日あった事を。まず、朝からゼミのイベントで、川の水質検査をしてきました。定められたポイントに一人ずつ配され、同時刻に測定するのです。途中、おじいさんに凄い話しかけられました。すいませんおじいさん。僕、そんな頭良くないんですよね。そして昼くらいに終わって、洗濯。それから、ＯＢの先輩に呼ばれて友人の家へ行きました。すると、まさかの先輩と友人外出。それぞれ別々の用事でしたが、何故か留守番してました。まあ眠かったのでベッドの上で普通に寝てしまいましたが。早めに帰って来た友人の物音でふと眼を覚ましましたが、その後何をするでもなくぼ～っとしてました。駄目な学生です。先輩のすすめで漫画のネームを描いたりしてましたが、当初の予定から色々と変わりそう。

  Nov 26, 2007

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• おーびーかい

  あー。眠い。と、いうわけで今日はＯＢ会でした。今回のメインはなんと言っても・・・とは言え、皆さんは当然知らないでしょうが、来年に結婚される先輩でした。久しぶりにお会いしたその先輩は、何処が変わっているというわけでもなく、しかし確かに何かが変わっていました。その身に纏った気配というものが、落ち着いて見えたのです。これがすでに未来を見ている人間の気配であるのかと、少し感心してしまいました。まあ以前からそんな感じであったといえばそうですが。思えば私もすぐに卒業です。この４年の間に、私の何が変わったでしょうか。それは客観的にも主観的にも決して届かない領域にある場所の変化であるのなら、きっとそれこそが成長に値すると言えるのでは無いかと思います。絵は上達しましたが、それほど特筆して上手いわけでもないです。イラストを描いている人間の中では下位の真ん中くらいに位置しているのではないかと。それほど、私の描く絵には、その絵の上手さとか以前に何も詰まっていない。あまりにも薄すぎて、その絵が評価されるに値しないのです。もちろん、それは今後の課題に過ぎないわけですが。小説を描く事はただ好きであると同時に、絵よりも見込みはあると思います。そう信じたいです。現実を見る以上に、何かを盲目的に信じることで自信をつけられるかもしれない利を取りたいですね。それが現実的でないと批判するならば、それは当然そうです。だって、元より承知の上ですもん。そしてそれを逃避と言うのなら、私は逃避ではなく挑戦であると主張します。基本的に屁理屈が好きです。あるいはそれが開き直りであるというなら、私はそれをこそ否定します。何故なら、私は己がそれに優れている事を信じない人間では無いからです。故にそれは開き直りではなく、きっと論理の根本に直結した本質であるのです。これ、全てが詭弁です。

  Nov 25, 2007

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  がくさい

  ああ、面白かった一日でした。今日は祝日。そして学祭。そう、ＯＢの方が来られる日です。メッセンジャーで話をする先輩とも、久しぶりに顔を合わせました。何となくホッとする感じ。やはり、大学院にまだ上の先輩が居るとはいえ、ＯＢの方々がいらっしゃる事で独特の安心感が。ほとんど自覚無しとはいえ、最高学年である事は何ともつまらない事です。一番上よりも、上を目指している時の方が楽しいとか、きっとそんな感じに似ています。さて、明日はＯＢ会。ＯＢの方々がたくさん来られます。楽しんできましょうかねー。何かイラストが無いのが悔しいので、以前の落書きを綺麗にしたもの。これくらいの線画なら３０分。色塗りは時間がかかるのでしんどいです。少なくとも今はもういいです。

  Nov 24, 2007

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• わからん

  分かっていました。ちょいと面倒臭くて怠けてました。昨日に引き続きイラストボードです。いや、まあそれだけなんですがね。さあ気合いれるかー。さて、学祭始まりましたー。良いですね、若干の活気がキャンパスにプラスされて雰囲気良好です。まあそれとは全く関係無いのですが。恋空とかいう小説をご存知でしょうか。忍空と字が似ているとかいうアレです。結構な人気らしいのですが。実際、内容的に面白いのかどうか読んでないので全く知らないのですが、評判は芳しくない感じです。ニコニコ動画で上がっていた、ア○ゾンの恋空レビューが面白すぎる件　とかいう感じの動画で少し興味が出てきました。んで、本屋で少し立ち読みしました。数行。何ですかねー。いえ、人の作品をとやかく言える様な立場では無いですし、数行しか読んでないのに言うのもなんですが。全く魅力を感じませんでした。何と言うのか、文章自体から発せられる魅力をまるで感じなかったのです。それも数行で理解できるほどに。わからん・・・・・・世間ではこれが面白いと感じるのか。それとも私の感覚がずれているのでしょうかね。あるいは、本なんて普段から全く読まない方からすれば、あの文章でも何とか通じてしまうものなんですかいね。

  Nov 23, 2007

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  らくがき？

  何か色々と失敗でした。いえ、イラストボードなんですがね。バランス等、結構崩れている事にペンいれ終わった後に気付きました。これはキツイ。下書きでは全く気付きませんでした。しかも、色を塗る材料が色鉛筆しかないのに、本数が少ない上に削り器も無くて物凄いやりづらかったです。まあ何でもいいや。どうせ重要な事でも無いですし。さて、実はまだまだ終わっていません。どうしよう。あ、ありのまま今日まで起こった事を話すぜ。『何時の間にかバンブーブレードが全巻そろっていた』何を言っているか(ｒｙいやー、面白いですねバンブー。一巻辺り、確かにペンネーム曾我さん時代の名残が有る様な。絵の方は下書きというかなんというか、どういう風に形容したらいいんだろう。

  Nov 22, 2007

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• なにもおわってない

  ああ・・・眠い。今日はバイトでした。学祭用のイラストボードも全く終わって無いのに。ああ、どうしようかと思いますが、もうここはどっしりと構えるしか無いですね。別に焦っても出来るわけではありませんから。人はこれを開き直りといいます。往々にして、こうした状態から人は巻き返しを図るものです。しかし、どんな絵にするのか、オリジナルの方はまだ全く決まってません。パロディの方は決まってて、それなりに進んではいるのですが、予想以上に手間取っています。実力以上のものを求めたのが悪かったかもしれません。というより、ただ描きなれていないだけでしょうが。背景が凄い嘘っぽく見える・・・。さて、バイトですが・・・。時が立てば人は変わるもの。それが十代ならば、三ヶ月も立てばその変化は如実に現れます。特に、アルバイトという社会の窓口に立ったものならばその変化はより顕著です。私が病気でバイトを休む事になった直前に入ったアルバイトの子は、まだまだ足りないところも有りますが、色々な面で成長を遂げておりました。微笑ましいなあ。そして新しい店長はナイスガイです。ＮＨＫのお兄さんみたいな感じです。すげー楽しいです。

  Nov 21, 2007

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• とくになにもねー

  さあて、特に今日は何も書く事が無いのですが。というのも、何か妙に疲れてて寝てしまっていました。うーん、まあ変な夢を見ましたからね。目覚めが少し悪かった感もあります。というか基本的に夢って毎日見るものですよね。どうなんでしょうか。見ない人は見ないらしいですが。さて、今週のハンターハンター。護衛軍の底知れない強さに戦慄するナックル。というより、ナックルの能力、相手の力の数値化というのは５０００もの戦歴による確かなデータがあったんですね。さすが富樫さん。そして会長とゼノは一足先に宮殿へと降り立ったようです。ピトーは物凄い瞬発力を発揮しましたが、会長も同じくらい速そう。今後どう展開していくのか、非常に気になります。とにかく凄いとしか言えない描写の数々。おもしれえ。圧倒的な負の感情を撒き散らす王。来週が楽しみです。

  Nov 20, 2007

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  さむい

  最近とても寒くなりましたね。キーボードを打つ指がぎこちないです。ツバサとエアギアの最新刊を買いました。ツバサはこれからクライマックスなんですかね？連載の方を見ているとそんな感じがします。ホリックの方もクライマックス近そうですし。ツバサとホリックは二つで一つの作品、両方読めばその世界観の深さと物語の広さを実感します。これらの作品がこれからどうなっていくのか、非常に楽しみですね。エアギアは相変わらず凄いですなあ。週刊連載とは思えないクオリティです。絵の方ばかりが評価されてますが、私は内容も良いと思うんですがね・・・。あー。えと、何か書こうと思ってたんですが、すっかり記憶が汚泥・・・じゃなかったスポンジ状に開いた欠落というなの落とし穴に嵌ってしまったので・・・いや、まあ忘れたんだという事が言いたいのです。朝までは覚えていたんですが。まあ良いでしょう。どうせ大した事でもないですし。さて、イラボを頑張りますかね。背景描くのは楽しいですなあ。リン初描きです。これからのニコニコが楽しみですね。気になる何を持たせるかという問題ですが、オレンジ色に品種改良したネギでも持たせておけばいいと思ったりします。

  Nov 19, 2007

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• 間奏　～沸き立つもの～

  　夕陽が海面をオレンジ色に染め上げる。水平線に向かって、幾本もの光の束が一直線。遠近法に従って、遠くに行くほどそれは小さくなっていく。 左側からの緩やかな潮風に、海の匂いは感じられない。それが、己が無感動である事の証明で無いと、彼女は知っていた。そして、鼻がおかしくなったわけでも、風が何の香りも運んでこなかったわけでも無い。風に乗ってくる臭いが、鉄の錆びた匂いに酷似していた。それだけの事だ。「そこで何をしている？」　迫る気配には気付いていた。良く知った気配。良く知った落ち着きのある声。 それは、自分が最も長く、そして深く付き合った親友であり、戦友であり、あるいは恋人だった。「考えていたんだよ、アッシュ」　振り向かずに、グレーは答えた。 前方は断崖。その壁面には複雑に隆起した岩が、到るところに突起を形作っている。ここから身を投げれば、その岩に激突して、数十メートルしたの海面に到達するまでに死ねるだろう。もちろんその仮定には、普通の人間であるならば、という冠が付くが。「何についてだ？」　問われて、グレーは考えていた内容について、どう説明すればいいのかしばし考えた。 説明する、という行為に対しても、明確な答えが見つからないのだ。　言葉を探しあぐねて、グレーは振り返った。 振り返った先には、黒の戦闘服に身を包んだアッシュが居て、その戦闘服の黒さで分からないが、己のもので無い血液の飛沫が大量に付着しているはずだった。黒の戦闘服を着用しているのは自分も同じだが、アッシュとは違い、血液等は付着していないはずだ。「任務完了だ。帰ろう。ここの研究施設はもう使い物にならないだろう」　グレーが振り向いてなお言葉を発しないのを見て、アッシュがそう言った。彼はそれを伝えに来たのだろう。「どれくらい死んだ？」「５０は下らないはずだ」「それはまた、素晴らしいブラッド・パーティーだっただろうな」　グレーの問いかけにアッシュは淡々と返し、その返答に気が滅入る。「何を言っている。少ない方だろう。お前の能力のお陰で、被害は最小に抑えられた」　この場合の被害とは、アッシュやグレーが属する組織の者達に対する言葉では無い。敵対勢力に対するものだ。 不老不死を、現代科学と魔術的要素の観点から研究を進めていた一つの組織があった。その組織は研究の過程で様々に効果的な副産物を得て、その勢力と影響力を強めていった。 だから、グレーの属する組織が潰した。発覚したその組織の目的と研究成果、さらには世界に対する傲慢とも言える思想が危険視されたためだ。 アッシュやグレーが属する組織は、世界に対する被異能力者の調和を訴えかけ、他の組織や国家との協調を理念としている。それ故に見逃せない勢力だったのだ。 研究施設を破壊するために、グレーやアッシュ、他の様々な異能力者がこの任務に付いていた。もちろん、研究施設はグレー達が向かったここ一箇所だけでは無く、他にも多数存在する。他の研究施設には、他の仲間が行っている。 標的の研究施設には警備と称して、陸軍中隊を超える数の一般兵が配備されていた。 一般兵など異能力者の前では何の効果も及ぼさないが、人海戦術で効果的な盾とされる場合も有り得るのだ。だから、通常は静かに全て殺していく。真の敵は己と同じ異能力者であり、彼等と連携を図られるのは甚だ厄介な結果しか産まないからだ。 だが、グレーが居ると、これは話が違う。グレーの能力は精神に訴えかけて敵を無力化する事が可能であるからだ。 彼女の所属する組織は、被害を好まない。故に、今作戦でのグレーの役割は、一般兵を殺さずに無力化する事にあった。元々、こうした役割を与えられる事は非常に多い。異能力者と戦う場合、決して戦闘向きと言えるものでは無い彼女の能力ならば、それは当然の事だった。 そして、グレーは見事その役割を果たしていた。彼女の能力により、敵の八割以上が無力化、現在は拘束している。「その５０という数に、一般兵はどれくらい含まれている？」「正確には分からん。ただ、能力者が３名、研究の副産物として生み出された生命体が十数匹だ。研究に従事していた研究者にも被害を被ったものが居るだろう」「そうか…………研究者も」「…………どうしたグレー。やけに拘るな」　アッシュが先ほどと変わらない調子で、淡々と聞いてくる。 長く付き合わないと分からないが、そこにはやや気遣わしげな響きが混じっていた。 グレーはアッシュに向けていた体を戻して、口を開いた。重々しく、というわけでは無いが、どちらかというとその声の調子は沈んでいた。「我々の様な、もうどうしよう無い程に沈みきってしまった者が持つ未来への可能性は…………選択肢としてほとんど無きに等しい」「だが、一般人は違う。そう言いたいのか？」「その通りだよアッシュ。今日、私は任務中に彼等の精神を覗いた。その心の中央、果てしの無い深奥部分に隠されている、その者の根幹とも言うべき可能性…………普通の人間の選択肢は、ほとんど無限に等しい。一般の兵は、すぐにでも銃を捨てる事が出来る」　流れる潮風は、変わらずに血の臭いを運んでくる。その血の分だけ、人が死んだ。 それを考えると、どうしてもナーバスにならざるを得ない。「我々には持たざるものを、我々はいとも簡単に奪い去ってしまったというわけだよ」　グレーは人の死を悼んでいるわけでは無い。その様な精神を持ち合わせていては、確実にその精神は破綻へと向かう。だから、この様な世界に生きている人間は、何時しか人を完全な数字の領域で見るようになる。 彼女が悼んでいるものは、失われた可能性についてだった。「グレー。お前の見ている可能性とやらは、私には見当も付かない。だが、これだけは言える。…………考えるな」「全くその通りさ。だがね、考えてしまうものは仕様が無い。アッシュ。君も、他の異能力者も、もちろん私も。誰もが可能性を破綻させ、縛られている」「我々の中にも、普通の職業に従事しているものはいるだろう」「それは仮初めの姿に過ぎない。サンタクロースの衣装を着て、聡い子供の前で夢を壊さないように一生懸命それを演じる道化と同じさ。分かる者には分かる。それが、彼の本当の姿では無い事を」「それが仮の姿であろうと、見る者によってはそれが真の姿だ。それでは駄目なのか？」　アッシュの問いかけにグレーは答えず、足元の尖った石を軽く蹴った。 石は緩やかな放物線を描き、遠い崖下の海へ吸い込まれるように落ちていく。石が海面に沈む、聞こえるはずの無い音が聞こえた様な気がした。「もちろんそれでも構わないさ。でもね、私は違う。違うんだよ」 グレーの断言に、しばし訪れる沈黙。 潮風が運んでくる血の臭いだけが、辺りを支配していた。 遠く後ろにある研究所からは黒煙が昇り、しかしその臭いは届かない。それが、血を嗅ぎ慣れてしまった結果である事を、グレーは知っていた。「我々は何故、存在している？」「存在に意味を求める必要があるのか？　まるで、中学生が精神的な熱病に犯された様な事を言うな。普通は大人になるにつれて、収まっていくものだ」「普通の人間はそれで良い。思春期にあっては個を主張し、年を重ねるごとにそれが幼稚であると思い始め、大人になれば日々の出来事に忙殺される。そんなものに構ってはいられなくなる。存在の意味を求めずに生きていける」　グレーは一呼吸おいて、再びアッシュに振り向いた。「だが、我々は違う」「……………………」「我々は、日々その存在を賭けて生きている。その存在を護るために戦っている。人を殺し、あるいは人に殺される世界に生きている。賭けるべき己の存在に対する代償は、果たして報酬に見合うだけのものか？　そんな事は決して考えられない世界で生きている。己の墓標に刻まれる本当の名や、墓前に供えられる多くの花を置き去りにして生きている」　何処からか、ヘリを推進させるローターの回転音が聴こえてきた。きっと、この島に降り立ったチームを回収するためのものに違いない。 しかし、グレーの言葉は終わらない。「…………そんな我々が、己の存在に意味を求めないでどうする？」「……………………」「そんな我々が、己の存在に価値を見出さないでどうする？」「グレー…………」「私は様々な異能力者の破綻した可能性を見てきた。なら、私はどうだ？　私の未来への可能性はどうなっている？　私の存在する意味は？　私は…………」「存在の意味を語るなら」　言葉に熱を帯びかけたグレーの言葉を、アッシュの強い言葉が遮る。 その言葉は大気の揺らめきすら停滞させ、流れる潮風を一瞬感じなくなった。「…………お前が死んでからにしろ。それこそ、墓前でいくらでも語り合ってやろう」　グレーはその言葉に、しばし呆然とし、やがて微笑を作った。 その微笑に込められた正確な思いは、グレー自身、把握出来ていない。 だが、そこには少なくとも、何かに対する諦観の念が入り混じっていた。あるいは、ほとんど絶望と言っても良いのかもしれない。 漏れでた微笑は、アッシュの言葉が素直に嬉しかったという理由が大半であった。 しかし、ここで決定的になったものが一つあったのだ。 それは………………。「私に墓は要らないよ。それに、死して語る言葉は持ち合わせていない。それが、人間の限界だからだ」　言って、アッシュに歩み寄る。 アッシュのその肩に、己の額をそっと押し付けた。そして、額をゆっくりと優しくこすり付ける。「どうした？」「いや…………なんでも無い。………………行こう」　潮風が運んでくる血の臭いは薄まる事を知らず、黒煙はますます広がりを見せていた。 拘束した敵方の一般兵達を載せた大型の巡洋艦が、海岸に停泊している様子が見える。 後ろを歩いてくるアッシュとの距離は、彼の方が歩幅が大きい分、少しずつ縮まっている。 これから、組織の本部に戻り、そこには多くの仲間が居る。 だが、グレーは己が足を踏み出すたびに、彼等との距離が開いていくのを感じていた。 己の中に芽生えて、しかしずっと堆積していた一つの思いが、今、少しずつ光を求めて動き出していた。 自分は自分としか分かり合えない。 少なくとも、己の見ているものを理解できる者が現れるまでは。　燃える夕陽は海面に沈んでいき、まもなく夜が訪れる。 --------------------昨日更新しようと思ったらメンテナンスの罠。内容は、もっと心の底から沸き立つものが欲しかったです。やはり勉強不足らしいですね。

  Nov 18, 2007

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  どこでもしーと

  特に何も無い一日でした。何もしなかったわけではありませんが。ですが、何となく体が眠いです。夢の中でＤＩＯ様に追いかけられたせいかもしれません。味方にドラえもんが居たんですが、すげえ役立たずでした。どこでもドアの劣化版みたいな道具を出されました。『どこでもシート～』(ＣＶ　大山 のぶ代)みたいな。えーと確か、自分の思い描いた場所へ扉を開いて、他の人間をそこへ送る、みたいな感じの道具です。思い描くの部分が難しくて、かなり鮮明に思い浮かべなくてはならないのです。なので、行った事の無い場所へは当然行けません。すげえ面倒臭い未来道具ですよね。ていうか夢の中でそんな設定を考えるなよ自分。しかも結局一人は取り残される事になりますし。他のネタでは使えそうですけど、少なくともドラえもんでは無いですね。ＤＩＯ様には必ず先回りされてますし。学漫のイラストボードでＡＲＩＡを描くので、練習。軽い気持ちで書き始めたのに、３時間もかかったという恐ろしい一作です。

  Nov 17, 2007

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  ねすぎた

  寝すぎました。実験が終わって、晩飯を食べまして。八時くらいから日が変わるくらいまで爆睡してました。なので変な時間に更新です。さて、朝早く学校へ行き、車で湖へ。何とか酔いませんでした。良かった。ボートに乗って水を取りに行くのですが、１１月に入って気温の低下著しい今日この頃、朝の清々しい風はとても肌に冷たかったです。それにしても相変わらず汚い湖だ。夏に比べればましですがね。臭いとか。というか魚が跳ねすぎてこまります。最新刊を読んで、何となくこんな絵を描きたくなりました。というか塗りに３～４時間つかったにもかかわらず、大して良く見えません。まあ、もっと時間使えって事ですかね。最近、塗りがさらに分からなくなりつつあります。もっと勉強しよう・・・。

  Nov 16, 2007

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  けーわい

  さて、何となく秋らしい感じのアレになってきましたね。今年の寒さは平年並みだとか。暖冬というわけでは無さそうです。これからどんどん寒くなる予感ですね。明日は朝早くから実験です。８時に、汚い事で妙に定評のある湖へ出発して、水を取ってきます。そんで実験です。車に酔わぬように注意せねばー。あー面倒臭いなあ。主に車に乗る部分が。さて、そろそろ学祭ですが、イラストに全く手がつけれていない事に気付きました。アナログは初動が遅いと結構やばい事になるので、早くしないと。楽しみな学祭です。色々な意味で。サイレン２を買ったのですが、それに気を取られていては駄目です。というか妙に難しいなあ。まあ、ゲームオーバーを積み重ねてなんぼのゲームなので、この難易度は納得ですが。いや、いきなりハードで始める自分も悪いとは思いますがね。なんというか、いきなりハードは自分の中でデフォルトなので、これは外せないのです。サイレントヒルを初めてプレイした時もハードから始めましたし。ハードがデフォだと考えれば、普通にプレイできる不思議さがあります。このゲーム特有の同行者の空気読まないっぷりは健在です。そこに注目してゲームをプレイしていくとただのシュールなギャグゲームになってしまうので注意が必要です。まあ、サイレンというゲーム自体慣れてきたら敵キャラを観察して楽しむ観察ゲームに変化するので何とも言い難いですがね。途中です。明日が早いので。一応シャナのつもりです。最新刊でましたからね。ここ最近の遅い展開を払拭するかの様な急展開。改めて惚れ直しました。というかこういう展開大好きです。

  Nov 15, 2007

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• 交錯した話３

  「本当の話、だと？」　言いながら、アッシュの脳はこれが非常に不味い状況であるという事実を受け止めた。受け止めすぎて、頭痛がしそうだ。「そう。つまり、本題だ。これまでの全ては余興に過ぎない」　グレーはこれから吐き出す言葉のために、この状況を作り出した、という事らしい。随分な茶番だ。 だが、アッシュにはどうしても腑に落ちない点が一つあった。「戦闘中、お前は基本的に嘘しか言わん。…………お前が操り人形にした生徒達は、本当に爆弾を所持しているのか？」「それは全く意味の無い問いかけだよ、アッシュ。…………根拠は？」「お前は自らの手で命を奪う事を嫌う。お前が命を奪うのは、お前の実験とも言える目的達成の手段でしか無かったはずだ」「だから、脅しに人命をかけるのは本来の私のやり方にそぐわない。そう言うのかい？」「…………その通りだ」　グレーの言う通り、これは全く意味の無い問いかけだった。何故なら、敵対者に本当の事を話すというのは愚の骨頂だからだ。 だが、アッシュにはどうしても引っかかる部分だったのだ。グレーと最も付き合いが長いという自負があるだけに、彼女の信念の根幹に関わる部分に発生した差異が見逃せないのだった。「爆弾の話が仮に嘘であるなら…………」「私を即座に殺す事が出来る？」　言葉を先取りされ、アッシュは顔を顰める。言葉を先取りされた事事態に不快さを感じたわけでは無い。グレーの余裕が気になるのだ。 何故なら、グレーは微笑を湛えたまま揺ぎ無い。「でも…………仮に、だ。仮の話である以上、君は動く事が出来ない。そうだろう？　君はそういう奴だ」　グレーは過去を思い返すように、視線を左上にやった。戦いの最中に、敵から眼を離す事は致命的な結果を招きかねないが、指は油断無くリモコンへのびている。アッシュが一瞬の間にグレーに灰の銃弾を叩き込んでも、そのリモコンのスイッチだけは押すだろう。「君は、決して一つの命に対してこだわらない。天秤に賭けられた命の価値と数、その重い方を常に選択する男さ。仮に、爆弾を持たせているのが形梨光恵だけならば、君は私を殺していただろうね。如月葉月と形梨光恵の価値と命ならば、私を殺す代償としてはお釣りがくる。だが、爆弾を持たせられている人間の数が分からないから君は動けない。天秤がどちらに傾いているのかがハッキリしないからさ」　グレーの言うとおりだった。アッシュが動けないのは、正にそういった理由であり、それ以外の何ものでもなかった。 それはさながら、王の行動基準のようでもあった。。 ５００００の民と４９９９９の民ならば、迷い無く前者を選ぶ様な、そんな思考。自分自身はそんな大層な人間で無い事は分かっているが、少しでも多くの人間を救いたいという己の正義から来た、限りなく機械的で冷酷と受け止められても仕様が無い、全体の利に特化した思考。 だからこそ、この状況はとても危ない。こうした考えを持つアッシュを熟知している敵であるからこそ、この状況はとても危ないのだ。 アッシュは、グレーが次に言うであろう言葉を、ある程度予測できた。「私とゲームをしよう」　やはり、と、アッシュは歯噛みした。 この状況で最も危険な事。 それは、敵の土俵に上がらざるを得ない要求を突きつけられる事だ。 仮に、葉月の身柄やアッシュの命を要求してきたとすれば、迷わずにアッシュはグレーを殺しただろう。 葉月をただで渡すには割りに合わないし、己の命など言語道断だ。全てが悪い方向に一直線な、グレーにとって甘い話は受け入れる事が出来るはずが無い。それはグレーも重々承知なのだ。アッシュがそういう人間である事を理解しているのだ。「君は当然、拒否できない事を理解しているだろう？」「もちろん」　グレーの問いかけに対し、アッシュは冷静に即答した。 その様子に、グレーは満足げに頷く。「話が早い。そうだな…………場所は学校内。時間は二時間後。暗くなってからの方が良いだろう？　人払いはしておいた方が懸命だと思うね」「言われるまでも無い」　グレーは考えるそぶりを見せていたが、初めから言う事など決まっていたに違いない。「ああ、そうそう。如月葉月はここで待機させておいてくれ。ゲームの賞品としてね。あと、ゲームに参加していいのは、君だけだ。この二つは絶対のルールだ。もし、破る事があるならば…………」　言いながら、リモコンをこれ見よがしにちらつかせた。「子悪党ぶりが板についているな。今時、ハリウッドのＢ級映画でもお眼にかかれない」「何を言っている。私たちは所詮、何処まで言っても子悪党だ」　皮肉に対して、グレーはむしろそれに同意した。その同意に対して、アッシュはむしろ共感さえ覚える。だが、それだけだ。己が子悪党だと認める事と、それにより発生する共感という感情は、それ以外の一切に対して妥協を許すわけでは無い。「任務と称して人を殺し、奪い、それが世界の平和のためであると錯覚し、そして自己欺瞞で完結させる子悪党。それ以上でもそれ以下でも無く、決してそれ以外には成り得ない。だから私は…………」「存在の意味を語るなら」　過熱しつつあったグレーの言葉を、アッシュは強い言葉で遮った。「お前が死んでからにしろ。それこそ、墓前でいくらでも語りあってやろう」　グレーはしばし呆然とし、そして微笑。 嫌な笑みでは無く、裏表の無い微笑。二人の間に、僅か、今のものとは異なる空気が流れる。 今とは全く異なる状況、全く異なる時間。その空気はそういうものだった。「私に墓は要らないよ。それに、死して語る言葉は持ち合わせていない。それが、人間の限界だからだ」　微笑を絶やさず、グレーは僅かに下がって行った。 そして、後ろに跳躍。数メートル後方の屋上に設けられている、２メートルはあろうかという柵の上に着地した。 跳躍力からして、人間の限界を超えている。アッシュの敵には到底なりえないが、それだけの力は持っているようだ。「その５人は置いていくよ。好きにすればいいさ。精神支配は解いておこう。正直、駒が増えすぎて疲れていたところだ」 言うが早いか、グレーは柵の向こうに消えていった。 アッシュは舌打ちした。 追ってくればこの５人は殺す、という事だろう。 捨て置かれた５人の人質は、糸が切れたマリオネットの様に崩れ落ちた。 月　羽矢音が眼を覚ますと、容易には理解し難い状況がそこに広がっていた。 立ち入り禁止であるはずの、学校の屋上。羽矢音はそこで気絶していたらしい。　上体を起こし、周囲を確認した事実と、先ほどまで己が居た場所との相違に、羽矢音は酷く困惑した。「何で…………こんな所に？」　口に出して呟くが、答えが得られるわけでも無い。 答えは得られなかったが、背後から声をかけられた。「眼を覚ましたのか…………？　早いな」　驚いた様な男の声。しかし、驚いたのは羽矢音とて同じだ。いや、むしろ己の方がより確実に驚愕したと言っても過言では無いほど羽矢音は驚いた。 悲鳴を上げるなど情けない行為には辛うじて及ぶ事は無かったが、心臓は緊張のビートを何時もの何割増しかで奏でられている。 己が臆病である事は自覚している。とは言っても、それは一年前のあの時からではあるが。 一年前。あの路地裏での、錯乱した人間とその人物の死を目の当たりにするという事件があって以来、羽矢音は少し、いやかなり臆病になっていた。幸い、ＰＴＳＤを発症する事は無かったが、今でもトラウマな事には間違い無い。 ゆっくりと、心を落ち着けて振り返ると、そこには黒い人間が立っていた。肌が黒いわけでは無い。ちゃんと日本人だ。着ている物が黒いのだった。「おや、君は…………」　男は意外そうな言葉で、羽矢音を見た。面識があっただろうか？　いや、無い。それは断言できる。こんな恐ろしい男に知り合いは居ない。(あれ？　なんで怖い人だと思ったんだろ)　羽矢音の表情を見て、男は首を僅かに振り、再び口を開いた。「いや、すまない。知った人間と似ていたものでね」「あの…………貴方は？」「ああ、私は警察のものだ」　詳しい事情は話して貰えなかったが、どうやら何かの事件を捜査しているらしい。 だが、余計に分からなくなった。 さっきまで図書館に居たはずなのに、自分がここで眼を覚ました事と、この刑事がここに居る事と。全く繋がらない。いっそ、この男が自分を気絶させて拉致した、と説明された方がずっと分かりやすい。見る限り、気絶しているのは自分だけでは無いようだし。「何で私、こんな所に居るんでしょうか」　思い切って尋ねてみる。少なくとも、この男は気絶していなくて、それならば自分が何故ここに居るか、その理由を知っていると思ったからだ。 だが、期待した答えは返ってこなかった。「いや、私も良く分からないな。立ち入り禁止の屋上が開いていたから、様子を見に来たら、君達が倒れていたんだよ」「はあ…………そうなんですか」　眼を覚ましたばかりという事もあり、羽矢音の頭はまだ少しハッキリしていない様だ。そのために、刑事を自称する男の言葉の矛盾に気がつかなかった。「まあ少し休んでいてくれ。急に動くのは辛いだろう」　男の言葉通りに、動く事が辛いというわけでは無かったが、何故か従っておいた方が良いような気がした。 しばらくして、警察や救急らしき人間が屋上になだれ込んできた。 結局眼を覚まさなかった羽矢音を除く４人を担架で素早く回収していく。 何故か４人に対して念入りなボディチェックをしており、報告を受けた先ほどの刑事が渋面を作っていた。 ボディチェックは羽矢音にも行われた。そうされる意味が全く分からなかったが、それ自体はすぐに終わったし、特に問題は無かったようだ。 そして、すぐに帰るように言われた。なんでも特別な捜査をするとかで、すぐに学校が封鎖されるらしい。急な話だった。少なくとも、ホームルームでは聞かされていない話だ。 それに、封鎖してまで学校を捜査するほど、この学校には何か問題があるのだろうか？ 最近、再び学校で自殺未遂をする人間が増えているという話を思い出して、背筋が寒くなる。関係は無いと信じたいが、まさかあの、誰も気付いていないであろう一年前の事件に関連する事なのだろうか？ 内心で大きく否定する。考えたくも無い。考える必要なんで無い。自分は関係無いのだから。 一年前のあの場面を再び想像してしまい、気付く。 あの時路地裏に居た女と。 今、目の前に居る男。 その雰囲気が、とても似ている事に。 先ほど、男を恐ろしいと感じたのは、そのためなのだろうか？　きっとそうなのだろう。 それを自覚して、羽矢音は逃げるように屋上を去った。 だが、どうしてだろうか？　 羽矢音は……………………。 「後手に回ってしまったのね」「全く、情けない限りだよ。時間をかけて準備したのだろうが。この分だと、すでに逃走経路も確保しているだろうな」　報告を受けて、葉月は嘆息した。何とも大きい手土産を持ち帰ってきたものだ。 アッシュは包み隠さず葉月に伝えた。 もちろん、葉月の命を天秤にかけた事も葉月は即座に理解できた。だが、その事に関してアッシュを責めるのは筋違いだ。全ては自分が招いた事態だ。「それにしても、つくづく縁が有るのね、月　羽矢音さんは」「…………グレーの死を看取った子だったな。私は彼女こそグレーでは無いのかと疑っていたのだがな」　実際は、平岡　健太郎という男子生徒だったわけだ。 最有力候補の二人が自動的に一人減り、正体を現してくれたわけだから、ある意味喜ぶべき事なのだろうが。　葉月には、一つの考えがあった。 それをアッシュに言うべきかどうかは判断の付きかねる所だ。アッシュは決して器用な男では無い。戦闘前に迷いを与える愚は避けるべきだと考えた。 どちらにしても、負ける気がしなかった、というのが大きな理由でもあったのだが。---ギリです。描き足りないー。

  Nov 14, 2007

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  ほうそう

  さて、今日も眠たい一日でした。そのため、ゼミの集まりに遅刻してしまいました。昼寝で。まあ、時間とか集合とかそういう概念にはアバウトなゼミなので、お咎めはありませんでした。でもほんとすいませんでした。さて、それ以外に特に書くことはなかったりします。あ、そうでした。ハンターハンター。龍星群が降ってきて、一瞬の硬直、そして行動を描いていました。いや、この辺の描写はさすがですね。ユピーの、個に対する拘りと周囲に対する関心の薄さ、そしてそれから導き出される行動基準のキャラ設定は面白いですね。その辺りをちゃんと説明してくれていて、敵が一筋縄ではいかない、人間とはかけ離れた存在である強敵である事が、ただの強さでは無い面で理解できます。そしてゴンの一瞬の判断。ここで少し疑問だったのですが、ナックルは果たして龍星群の攻撃で死ぬのか、という事でした。メレオロンは自身で明言していた通り戦闘能力が低く、それだけで死亡する事は十分考えられますが、ナックルはそうでも無い気がします。ですが、作中通りにナックルですら一撃で死亡してしまう程に威力が有るのだとしたら、ゼノの実力は予想以上に高いのでしょう。あるいは、高所からの落下速度で単純な威力が増している、なども考えられますが。まあ、仮にメレオロンが死んでナックルが生きていて、メレオロンの念がナックルにより強い形で残される事になった場合、ナックルは誰からも存在を認められないまま余生を過ごす事になってしまうのでそっちの方が恐ろしいです。さて、このままナックルとシュートが敵の相手をするとして、ゴン、キルア、モラウは階上へ上がる事になります。するとそこにはプフがいるはずです。ピトーも自慢の足ですぐに姿を現すでしょうし、会長も分かりやすく王目指して飛んで行ったプフの後を追っているはずです。なんだか一筋縄ではいかない雰囲気が余計にしてきましたね。さあ、明日はかなり停滞していた小説を上げます。学漫とか囲碁とかでかなり時間を取られていたのですが、そろそろ何とかなりそうです。カレン坂高校可憐放送部よりなちるです。それっぽく無いですが。背景、線の方向がバラバラでかなり歪になってますね。ここまで歪だと逆に自分を褒めたくなります。早く新刊出ませんかね、予想していた以上に面白かったので楽しみです。キャラが皆魅力的でいいですね～。

  Nov 13, 2007

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• ねていたおとこ

  さて朝更新です。昨日は帰宅して飯を食べたら寝てしまいました。で、さっき起きました。結構寝てしまいましたね・・・・・。というかかなり寝てしまいました。それなりに疲れていたという事でしょうか。さて、囲碁の結果です。結果的に言うと、４勝１敗。２級の証明を頂きました。不戦敗以外は全部勝てました。良かったです。まあ運が良かった部分もありますね。基本的に申請した段級に近い方と戦い、差がある場合はハンデを置くという段級位戦というものに参加していたため、勝負の条件は皆大体同じなので、私が特別強いわけではありません。むしろ弱い方です。何にせよ、最後の大会を良い気分で終えられた事は感謝すべきですね。最近、というよりしばらく囲碁の練習から離れていたので、これを機会に棋譜並べとか再開してもいいかもしれません。

  Nov 12, 2007

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• つかれた

  疲れた・・・。そして眠いです。囲碁の大会でした。明日もありますが。取りあえず二戦して一勝一敗。一勝は、相手の方が本来の級位よりも強くかかれていたために石を置かずに私と打ったため、私が圧勝しました。８０目くらい勝ちました。一敗は不戦敗です。バイトの時間が迫ってきたため、抜けたのです。残念。まあ、明日もあります。頑張ろう。そして久しぶりのバイト。三ヶ月やっていなくても、何とかなるものですね。というか手順を忘れてません。無事乗り切れて良かったです。そしてすげえ疲れたために、絵が描けない。ああ、もう寝よう。

  Nov 11, 2007

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• じょるじょ

  取りあえず、原稿終わりましたー。良かった。さて、何とか終わったわけですが、開放感には浸れません。やる事はたくさんあります。というか学漫関係でまだイラストを描かなくてはいけないので結局また〆切に追われます。くそー。今日は部会で原稿を提出したあと、友人の誘いに乗って飯を食べに行きました。近くのカレー屋です。そこでやや面白い事が。そこのカレー屋には待っている間、好きな事を描くことが出来るノートがテーブルに置かれているのです。行くたびにノートは変わっています。まあ、そんなにいくわけじゃないので、２ヶ月に一冊くらいのペースだとは思いますが。今日陣取ったテーブルのノートは替えられて間もない、新品のノートでした。で、その新品のノートにはまだほとんど何も書き込まれて無かったのですが。その一ページ目に。「このジョルジョ・ジョバーナには夢がある」と書かれていました。ジョルノでは無く、ジョルジョです。普通にジョジョネタが書かれていただけでも面白いのに、素で間違えたのか何か意図があったのかというところでまた面白かったです。いえ、まあそれだけなんですがね。明日は囲碁の大会があります。まあそんな大したものでも無いですが。陸上でいったら記録会みたいなものです。学生最後の囲碁大会、はりきっていきますかね。そしてついでにバイトへの復帰です。明日は疲れるでしょうなあ・・・。

  Nov 10, 2007

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• すぱーと

  いやー。お腹すきましたね。これを書いている時点で、原稿はほとんど終わりました。いや、まだ有りますが。全工程を考えるとほとんど終わりました。しかし、アレですね。改めて漫画の大変さを思い知らされました。そして自分の実力を再確認しました。これじゃあ全然駄目ですね。描いている途中で、駄目な所がたくさん見つかります。ここのコマ割りはどう考えてもこうした方が良かった、とか。パースの明らかな狂いを見逃して至りとか。時間が足りなくて適当に線を引いてしまったりとか。なんでこんなに頑張っているんだろうとかもう寝ようかなとかこんな漫画どうせ誰も読まねーよとか。これは自分の駄目なところですが。まあ自業自得ですがね。何か良く分からない笑いとか出たりして。手とかインクで黒くなってます。Ｇペンに使われている証拠ですね。それにしてもペン入れが汚い・・・。結構疲れましたが、以前原稿用紙７０枚くらいを一日と少し使って描いた事があります。その時はもう頭が良く分からない状態というか、まあそんな感じになりましたので、それから考えればまだ余裕はあります。追い込んだら少しずつ雑になっていくのは変わりませんが。まあ、とりあえずもう少しで終わりです。さあ、ラストスパートだ。

  Nov 9, 2007

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  おわらないー。

  描いても描いても終わらないー。って言う感じですね。これからが正念場です。昨日のプロフェッショナル。浦沢さんや数々の漫画家を指揮する編集者の回でした。何ですかね。やる気が出てくるんですが、あの方に自分の原稿を添削されたとしたらもう何も残らないんじゃ無いかという気になりました。非常にやる気は出ますが、自分が漫画を描いてる時はあまり見るべきものじゃなかったかもしれませんね。あっはっは。あらためてプロの凄さを実感させられました。色付きみひろです。雑な感じですが気にしない。何かもう凄い疲れてます。

  Nov 8, 2007

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• やぶり

  さて、今日は疲れました。色々と。というか原稿で。〆切に間に合わなかったので、編集日までに何とか終わらせようと必死になってます。若干やる気が出てきたので少しペースアップしました。この調子でいきたいですね。コピー本なので編集日が存在します。これを俗に裏〆切といいます。これを計算にいれて原稿を製作していくことは駄目人間のレッテルをはられるので注意しましょう。Ｇペンをしばらく触ってなかったので、何となく調子がつかめませんでしたが、それなりに手が慣れてきました。ここまでくるとペン入れが楽しくなってきたりします。まだまだＧペンに使われていますが、使いこなしていきたいですね。パソコンで描いた方が何倍も楽、という事は、つまりはＧペンをペンタブ並に使いこなせていない事の証明ですし。あるいはアナログ描きを、と言い換えても良いですが。学漫で絵を描き始めて、実はパソで絵を描いてる方が長かったりします。と、いうのも、元々絵は得意ではなかったり、性格的な問題で下書きがゴチャゴチャしてしまったりで、アナログだと下書きの線が分からなくなる事が多々あるのです。その点、パソはとても楽です。だからデジタルの魅力に取り付かれてしまいました。もちろん、そちらの方が上手く書けるならそれで問題ないのです。ですが、やはりアナログでも綺麗に描けるようになりたいですね。頑張っていきましょう。

  Nov 7, 2007

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  すすまないなにがし

  そう、私は窮地に立たされていると言っても過言ではありません。例えるなら、崖っぷちで刑事さんｏｒ探偵さんに追い詰められた犯人の様に、あるいはリポビタン某が無いのに崖にぶら下がるはめになったロッククライマーの様に、あるいは〆切が迫っているのに原稿がほとんど出来て無い漫画家さんの様に・・・って最後はほとんどまんまですが、まあそんな感じです。今日は卒業アルバムに載せるための写真を撮ってました。囲碁将棋部の方です。前回、４年のうち６６パーセントが忘れていたという異常事態のため、今日に延長されたのです。関係者各位には多大なご迷惑をおかけした事をここにお詫びいたします。関係者様はこんな所見て無いでしょうが。さーラストスパートだー。と、考えつつもこんな絵を描いたりしてます。原稿してると無性に他の絵が描きたくなる罠。こんなの描いてるから原稿進まないんだという事は分かってます。カレン坂高校可憐放送部よりみひろです。ちらっと読みましたが、むしろこちらの方が主人公に近いのかな～。

  Nov 6, 2007

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  ゆめ

  また恐ろしい夢を見た私です。えーと。何故か範馬勇次郎と戦う事になってました。すげえ怖かったです。ジャック・ハンマーから励ましのメールが届いたりしてました。何でだ。なんていうか、バキの戦闘描写って基本的に痛そうじゃないですか。他の少年漫画と違って。爽快感が無いというか、とにかく痛そう。リアルというわけじゃないんですが。例えば、ブリーチとかネギまとかだったら、相手に吹っ飛ばされてもあんまり痛そうじゃないですし、そんなにダメージ感じ無いですよね。最終的にダメージの蓄積で倒れるわけですが。バキも基本的にそうです。でも、殴られる描写があるたびにダメージを感じるんですよ。だからすげえ怖かったです。あんな痛い戦いをしなくてはいけないのかと。何とか戦いは避けれました。良かった。一昨日くらいに買った可憐坂高校可憐放送部の主人公っぽい娘の落書きです。まだ読んでません。だって原稿が終わって無いんですもん。

  Nov 5, 2007

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  かんしゃのせいけんづき

  なんてこったいです。原稿終わらない的なアレです。今日書く事は一つ。感謝の正拳突きそれだけです。いや、まあハンターハンターなんですがね。今日は文化の日。月曜日が休みなのでしょうかね。ジャンプがありました。ゼミ室に。予定を確認しに行ったら、誰も居ない部屋に置いてました。すげー。会長の過去話に半分ほど。前回の続きが少し。これは十週で蟻編終わりませんね。大歓迎ですが。こうしたキャラの掘り下げ話は好きです。つーか全盛期の会長強そうです。格好良い。いや、あの時が全盛期なのかどうかは分かりませんが。冒頭でも描きましたが、原稿が終わりそうにありません。相当頑張らないと。・・・・・・・・頑張ろう。こんな絵を描いてるから原稿描けないんだと。でも、この絵は下書き→ペン入れと全部パソコンでしかも単純な構図なのでそんな時間かかってません。完成はもう少し複雑ですが。分かってます。言い訳です。

  Nov 4, 2007

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• ねむたいいちにち

  なんというか、眠たい一日でした。夢ばかり見てる様な感じの睡眠だったからでしょうか？まあ、毎日夢は見ているのですが。さて、学漫原稿の〆切が後三日となりまして。ようやくネームが終わりました。ずっと悩んでいたのです。考えていた最初のネームは、ありきたり過ぎてボツ。二本目に考えたネーム。これが曲者でした。扱いづらくて、ページ数が足りない。それで時間を潰しまくって、今日まで引き伸ばし。これでは駄目だと、今日、構想から全て一からやりなおす、というか考え付いたものを一から書いたらこれがすんなりいきました。さて、６ｐ、書きますかね・・・。ああ、何で描くなんていったのか今更後悔してます。時間的な余裕が無いのは何時もの事ですが。さて、本日は今話題の馬鹿親についてチラリと考えました。何故その様な、自己主張ばかりで他人の事をまるで考えられ無い人間が出来上がってしまったのか。その答えは、サハラ砂漠に落ちたゴビ砂漠の砂を発見するくらい難しいものなので、きっとしばらく答えは見つからないでしょう。原因と結果の法則的に言えば、順々に辿っていけばそれらしい答えは見つかるはずですが、この問題は多分に精神的な問題を孕んでいるので、人の精神の本質というものを理解できていない今の人類には到達不可能な領域に本当の答えが隠されているのだと思います。今、小児科の外来でそんな患者が増えているのだとか。ほとんどは共働きのためやむなく、という方らしいのですが、自己中心的な理由のために当直医を振り回す方も少なくないとか。自分さえよければ良い。その考えを否定する事は出来ません。もちろん受け入れる事はできませんが。何故なら、危機に瀕した人間というのは緊急回避的な行動においてその様な行動を取りがちになると思われるからです。この場合の危機とは、突発的で瞬間的な事故や災害の事ではありません。どうしようもない、人類規模の危機です。人類全体が無秩序状態と化した時に、人々は小さなコミュニティを幾つも作り、他のコミュニティを排斥しようとするでしょうね。その段に到っても、手と手を取り合って復興を目指そうとする人間の方が多いのだと私は信じますが、それでも自己中心的な行動に出る人間というのはどうしても増えるに違いないと、そう思えます。いえ、もちろん根拠はありませんよ。ただの妄想です。人類が危機に瀕死、世界が無秩序状態になったとしても、結局は今と変わら無いのかもしれません。ただ、小さなコミュニティを作り、属するコミュニティ以外に対して自己中心的に振舞う。これは今の馬鹿親のスタンスとそう変わらないと思います。まあ、自分の子供には、私の親がそうしてくれたようにしたいと思います。

  Nov 3, 2007

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  うみのみるく

  雨でした。寒い一日でした。寒かったのでコタツ布団を出しました。まだ電源は入れませんが。ホットカーペットでオーケーです。ホットカーペットでも暑いくらいですね。微妙な時期です。もう少ししたらもっと寒くなるんでしょうが。去年の今頃はもう少し寒かったような気がします。それにしても、今日は何もしない一日でした。まるで死んだ様な生活。何て事でしょうか。以前にも同じ様な事を書いた様な気が。進歩してない。もっと色んな話を読んで～勉強しないといけませんね～。何かすげえニー・・・あっゴホンゴホンなんでもないです。広島へ旅行に行った・・・え～と、母や叔母や祖母や、まあそんな感じの一団から送られてきた土産の一つに、牡蠣の解剖図とかいう微妙にグロイ感じのキーホルダーがありました。凄いシュールです。考え付いた人はきっと天才に違いありません。牡蠣の殻の真ん中部分がくりぬかれていて、臓器の名称が書かれているのですが、その一つに「海のミルク」表記が。すげえ。何か圧倒されました。さすがご当地限定。ちなみにまだ開封してません。だって使いどころが分からないんですもん。荒川アンダーザブリッジよりニノです。以前、ＯＢの先輩が持っていたものを読ませていただいた事があるのですが、とても面白かったので思わず買ってしまいました。それにしても、夕方の空ってどうやって描くんだろう・・・。

  Nov 2, 2007

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• 交錯した話３

  　人生に驚きは付き物だ。いや、なくてはならない必須の要素だ。例え、それがほんの些細な事であろうと。 人体に含まれる必須元素。その中でも、必須微量元素と呼ばれているものは、構成割合が生態の１パーセント以下にも関わらず、人間の健康を左右する。 詰まる所、驚きとは人生を豊かにするための、あるいは精神を安定させるためのスパイスに違いない。 だが。「お前が再び俺の前に立った驚きは、決して必要なものでは無い」「ああ、驚いてくれるのか。それは私にとってはとても喜ばしい事だ」　言われ、アッシュは顔を歪めそうになる。喜びでも無く、悲しみでもなく、慨嘆でも無く、もっと複雑な何か。単純な感情が幾重にも折り重なり、それが有機的に感情を揺り動かしていた。 そして、強烈な違和感を感じる。 言葉。 口調。 表情。 仕草。 目の前に立っている男は、どれをとってもグレーのそれだった。 間違えるはずが無い。己の人生で最も影響を与えられ、最も時間を共にし、最も感情をぶつけ合い、最も無関心であり、最も互いに足りない何かを補完しようと傷を舐めあっていたのだから。 男。 そう、グレーは男子生徒の体を借りていた。 元々は女であるが、男のような言葉遣いであるだけに違和感が無い。そして、それだけにアッシュは強烈な違和感を感じてならない。そんな事は言うまでも無い。アッシュの知っているグレーは、女なのだから。 少し前。 アッシュはグレーの力を感じ、葉月と光恵の居た教室を飛び出した。 力を感じた場所へ行くと、予想はしていたが、そこには誰も居なかった。しかし、その周辺には誰かが居た。 そこで、視線を感じたのだ。 決して不吉なものを感じさせられる様な類のものでは無く、ただ見られている。そんな視線を。それは、何時か何処かで感じた事のあるものだった。 視線を感じた方向は頭の上。校舎の屋上。 そこから、こちらを傲然と見下ろす男の姿を発見した。 どう見ても、学校関係者では無いアッシュを、好奇心から見下ろしている。決してそうでは無いと確信できた。 こちらに向けてくる視線。ただ、見ているという視線。目の前に誰かが立っていても、決して誰にも興味を向けずに、その本質に眼を向けようとする視線。それは、間違いなくグレーのそれだった。 周囲に人が居ない事を確認して、跳躍。それだけで、アッシュは屋上へと到達していた。 そして、人間を遥かに超えた力で屋上へと昇ったアッシュに対して、気後れする事無く鋭い眼光を向けてくるその少年と対峙する事になった。「ふふ、どう思うかな？　私が再び君の前に立った奇跡に対して」「最悪だ。それに、それは奇跡でもなんでも無い。あらかじめ、種を蒔いていただけの事だ」 グレーがそれでもなお、それを奇跡と言い張るなら否定はしない。だが、肯定もしない。仮にそれが奇跡だったとして、あの時の言葉が正に的中していたわけだが、そんな事は関係無い。否定でも肯定でもない。そんなものは眼前の敵を倒すために必要な要素では決して無いからだ。「それにしても、まさか彼に精神を移していたとはな。平岡健太郎…………一年前、お前が彼に接触していた事は分かっていた…………数ヶ月かけて、彼の事は調査したつもりだったんだがな」　しかし、健太郎に関して、怪しい部分など全く認められなかった。 あえて言えば、ロザリオ。 グレーが渡したと思われる魔法具。無害なものなので、放置しておいたが。「人生に驚きは付きものだ…………と、先刻言ったのは君じゃないか、アッシュ」　全くその通りだった。 そして、それ以上は必要ない。 アッシュは煙草を加え、火を点ける。燻らされた紫煙が、青空に溶け込む。アッシュはヘビースモーカーだ。吸う場所は心得ているため、それを嫌だと言う人間、例えば葉月が側に居る時は口に加えるだけだが、この女の前では遠慮などいらない。「学校で煙草を吸うとは、不謹慎だね」「それは知らなかったな。今度から自重するよ」　空とぼけて、煙を吐き出す。 それと同時にアッシュの攻撃は始まっていた。 突然、アッシュの周囲から灰が立ち昇る。その灰は、本当にただの灰の様に見えたが、もちろん、普通の灰は何も無い所から立ち昇りはしない。 灰を発生させる能力。それが、アッシュの持つ異能力だった。 その灰は戦闘向きであり、隠密性に優れ、詰まる所、アッシュが非常に優秀である事を証明するものだった。 灰は発生した側から、ある一定の形に凝縮していき、それはいくつも造られた。 灰で造られた弾丸。大きさや形状は９ミリパラベラム弾に似ていた。それが数十、空中に浮かんでいる。 その弾丸は普通の銃器と変わりない速度で打ち出される。だが、威力に関してはそれを遥かに超えていた。９ミリの弾丸を打ち出すハンドガンとは、その威力がまるで違う。狩猟用のライフルとほぼ同列だった。普通の人間に命中すれば、着弾点を中心として肉塊がはじけ跳ぶ。 そして、現在のグレーに命中しても、それは変わらないだろう。その驚異的な殺傷弾が数十とグレーに向けられているのだった。これではこの世に存在した証など、あっという間に消え失せてしまうだろう。 だが、当のグレーは余裕の構えだった。「おや、それでは死んでしまうな。この可哀想な男子生徒も巻き添えかい？」「お前の精神は平岡健太郎を完全に蝕んでいるのだろう。それならば、躊躇する意味など無い」「仮に、だよ。無事にこの子を元に戻せるとしたら？」　グレーは胸に手を当ててそう言った。「それならば、平岡健太郎の墓前に花を添えよう」「そしてこう言うつもりかい？　『すまなかった』。全く素晴らしいね。君がそんなに優しいとは思わなかった」　明らかな皮肉がそこに込められていたが、アッシュの心には小波一つの揺れも認められなかった。 仕方が無い。ここで速やかに始末する事が最善だ。完全にそう信じているのだった。そして、それは正しかった。「ああ、でもアッシュ。君には私を殺す事は出来ない」　耳をかすな。そもそも、奴はそうした話術で敵の隙を造る事が得意だった。己の持った能力の性質上、そうせざるを得ないのだろうが。 僅かな隙は動きの停滞を生み、そしてそれが致命的な結果を産みかねない。決して戦闘向きでは無いが、グレーに限って言えばそれは戦闘向けの能力なのでは無いかと思われた。それほど、彼女は己の能力を研鑽し、熟知していたという事だ。　アッシュは殺意で持ってグレーの言葉に答えた。 激しい殺意だ。並みの人間ならばそれだけで卒倒しかねない。人を殺し、人に殺される世界に長年身を置いてきたものだけが放てる向き出しの殺気。決して自慢できる事では無いが。 その殺気は、コンマ数秒後のグレーの運命を物語っていた。 だが。「………………どういうつもりだ」　実際にはそうならなかった。止めざるを得なかったと言った方が正しいか。 屋上の入り口から突然、５人の人間が割り込んできたのだ。 どうみても一般生徒。しかし、精神支配を受けている。その生徒からは自分の意思というものがまるで感じられずに、歩く人形の様な存在だった。　グレーが、いや、グレーが精神を移した健太郎が凶悪な笑みを浮かべる。 屋上へ侵入した動きを見て分かったが、その動きは人間を超えていた。おそらくは、精神支配で筋力のリミッターを解除されているのだろう。そしてそれは、致命的な結果を産みかねないほど、普通の人間である５人の生徒達には危険なものだった。 だが、それだけだ。アッシュにとってはそれだけの意味しか生まない。 。 グレーならば理解できるだろう。例え５人の人間に、その限界を超えた筋力を発揮させたところで、アッシュには何の意味も持たない事を。 ５人の哀れな操り人形を傷つけずに、グレーのみを殺す事が容易である事を。　だから、どういうつもりだと、思わず聞いてしまった アッシュの心中を察したかの様に、グレーは両手を広げた。その様子は何かの種明かしをする三流マジシャンのようでもあったが、そんな可愛げのあるもので無い事をアッシュは十分理解していた。「まあ、これだけじゃない。私の兵隊はもっとたくさん居るよ。アッシュ、君が想像すらしていない、遥かに強大な駒もね」「強大な、駒？」「君の仲間の事さ」　嘘だ。今のグレーに、普通の人間以上の存在に対して術を行使できる能力は無い。 だが、その表情があまりに確信に満ちている上に、今、そんな嘘を付く意味も見出せなかった。そして、今それを言う意味も。それほど強力な駒ならば、切り札として取っておくのが普通だ。 だが。 そこで、アッシュに閃くものがあった。 グレーが今ここでそれを言う意味。それは、切り札が現在活動中である事を意味する。「まさか…………」「一年前、私が決死の覚悟でここへ侵入した時、一人の女子生徒が私の前に立ちはだかった。若いのに大したものだったよ。だから、そこで駒にした」　一年前の事を思い出す。確かに、彼女はグレーと戦闘を行ったと言っていた。 アッシュは歯噛みした。全くの盲点だった。一年前のグレーならば、己の能力の気配を隠したまま操り人形にする事も可能だ。 おそらく、グレーが一度死んだ時に術は切れたはずだ。だが、精神が復活し、能力もまた復活し、効力を失ったはずの精神支配が再び活動を始めたのだろう。「如月葉月の命は、私が握っていると思ってもらいたいね」「…………それは、葉月が負けた場合だろう」「まさか、勝てるとでも？」「どうだろうな」　だが、少なくとも葉月は光恵の異常に気付いていた節があった。自分が頼まれた符術設置の件もある。 ただで捕らえられるとは思えなかった。「ま、君の言う通りかもね、アッシュ」「…………？」「形梨光恵から連絡が来ない。少し、遅すぎるとは思っているのさ」　意味が分からなかった。これでは、失敗しても構わないと言っているのと同じだ。 と、その時。 携帯の着信音が鳴った。その着信音の出所はグレーの懐であり、彼女はそれに躊躇無く出た。 まさか、葉月が捕らえられたのか。アッシュは一瞬で覚悟を決めた。それは冷徹な覚悟だった。葉月は己が危険である事を重々理解していた。だが、再三の警告に対して、葉月はこの学校にこだわった。それは、命の危険に対して覚悟を決めているのと同じだ。 だから、仮に葉月が捉えられたとしたならば、即座に見捨てる。そして、グレーを殺す。 だが、グレーの反応は予想外のものだった。 携帯に出てすぐ、それを切る。 報告が出来るレベルの長さでは無い通話時間だった。 それからアッシュの方を向き、とても面白そうに口を開いた。「君の言う通りだったよ。如月葉月の勝ちだ。まさか、彼女本人から電話がかかってくるとは思わなかった」　葉月の肝の太さと実力に、素直に感嘆しているようだった。 アッシュは密かに安堵した。葉月の命が大事で無いわけが無い。それなりの付き合いであり、親愛の情は当然ある。「では、ここでお別れだな。グレー」「まだだよ。話は最後まで聞くものだ。君は昔からせっかちなところがあるね」　グレーは嘆息した。「初めから、如月葉月が君の抑止力になる事は、実はあまり期待してなかったんだ。だがね、これならどうかな？」　言うと、グレーはブレザーのポケットから何かのリモコンを取り出した。薄型の携帯よりもまだ小さい。 アッシュは嫌な予感を感じた。そして、それは的中した。 グレーがリモコンのスイッチを押すと同時。 爆発の様な轟音。そして、それはまさに爆発だった。 屋上の入り口が爆発したのだ。ここでは無い。別の棟の屋上で、だ。「アレと同じ物を、形梨光恵は元より、君の前に並んでいる５人、もちろん他の兵隊にも持たせてある。どうだい？　君はそれでも動けるかな」　グレーは、それでは本当の話をしようか、と愉快気に笑った。------------前編です。悩んで書いて、悪くなったような気がします。やはり文字数制限がキツイ。

  Nov 1, 2007

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  ゆめ

  妙な夢を見た一日でした。何かこう、オカルト系ですか？そんな感じの夢で起きた一日でした。何度も何度も夢の中で起きたり。最後の方にはちゃんと区別がついてました。凄いですね。慣れ。凄い強い奴に、それこそ漫画クラスに強い奴に追われてるんですが。何故か長門を呼べば助けに来てくれるという意味不明なものだったり、ポポノタンとかいうモンハンでチラッと聞いた様な名前がフルーツとしてスーパーで売られてたり、まあ色々です。夢から何度も覚めてでもそれも夢で、その度に同じスーパーへ行くのですが、さっきのは夢だったんだよと言わんばかりに色々内装が異なってたりしました。あと、家の網戸にセミの死骸が張り付いていてその上に凄まじい数の蛆虫が群がっててそれを殺虫剤で退治してました。しまいにはパソコンが喋り始めました。何と言うか、今日は夢のインパクトが強くて他に書くことありません。さて、明日は小説アップできるかな。昨日のやつに色塗りました。トップ絵(仮)です。自分で描いててなんですが、色々な部分でスゲー違和感があります。ちゃんと色の事勉強しようかな。フォントも間違ってる感があります。

  Oct 31, 2007

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  したがき

  今日は珍しく、朝から実験でした。実験は何時もの二倍くらいの量で。オートクレーブという、高温高圧をかける事のできる機械に耐熱ビンに水と薬品を入れます。しかしここでハプニングが。ビンを一つ割ってしまいました。なんでしょうね。実験は何度もやっているのですが、大体の実験で物を壊した覚えがあるのは。はっはっは。まあいいでしょう。このために高い学費を払ってるんですから。実験終わって帰宅。夕飯を食べると、二時間ほど寝てました。何故かポッキーが家にある夢をみまして。起きてポッキーが無い事に物凄くテンションが下がりました。なんでしょうこの感覚。そんなにポッキーが食べたいのでしょうか私は。さて、今日のハンターハンター。会長かっけー。この一言につきます。というかほんと面白いですなあ。ピトーが会長を第六感で危険と判断した事から、会長の力は結構全盛期に戻ってるのでは無いかと予測。ピトーが先に攻撃を仕掛けたのにも関わらず会長の攻撃が先に当たったのは、すでに会長が念の領域を作り出していたからでは無いかと思います。富樫さんの描く老人の格好良さは異常。下書きです。手直ししたり色塗ったりします。

  Oct 30, 2007

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• しぜん

  さて、今日は暖かく冷たい、とても良い空気の日でした。大学は日曜日なので、当然ありません。実験があるので私は行きましたが。ですが、何時もは居る下級生達は構内におらず。停滞したようにゆっくりと流れる空気がとても心地良かったです。木々に囲まれ、自動販売機施設のイスに座り、音楽を聴きながらゆったりと待ち時間を過ごしていたのですが。不思議ですね。リラックスのためにかけた音楽がむしろ邪魔になっていました。自然は五感全てで感じるものであるのでしょうね。木々が揺れる音や風の流れる僅かな音が何よりも豊かな音楽として私の五感を楽しませていました。大学が山の上にあって良かったと思ったのはそう多くありませんが、今日はそう思いました。さて、明日も朝から実験です。何時もより数が多いので、手早くやっていきたいですね・・・。疲れそうだ。そして最近絵とか小説の更新頻度が落ちてる感が。書いて無い事も無いのですがなかなか完成しないのです。なんというか、もっと練習したいですね。

  Oct 29, 2007

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