★ぱそすき★

陣痛開始から８時間の出産だった。
大きな病院での出産なので、管理的な出産を想像していたが、
意外にも自然な進行だったと思う。
浣腸や、剃毛はなかった。
会陰切開もなく、子宮口が全開になるまでじっくり待って、
身体の準備がしっかり出来てからいきんだ。
もちろん、それまでは、１・２分間隔の激痛に耐えなければならないので、とても辛いものだった。
でも、過剰な処置はしないという意味では、
自然な出産が出来て、よかったと思う。

夫にも立ち会ってもらって、一緒に臨んだ出産だった。
自分の恥ずかしく取り乱した面を見せてしまったが、
今では、笑い話となった。
「あんなわがままを言った聖ちゃんを初めて見たよ」
さくらちゃんが、泣きそうになって、顔がウーーンてなったとき、
「聖ちゃんと同じ顔だ」
冷やかすように言う。
私は照れくさくて
「もう忘れたもーん！」
と言う。

あまりの痛さに
「お腹を切って出して」
と言ってしまったが、帝王切開でなくて良かったと思う。
出産２時間後には、車椅子で、トイレへ行けた。
翌朝には、歩いてトイレに行ったし、
お下の状態も良く、子宮の収縮状態も良かったので、
シャワーの許可が出て、
その午後には、シャワーを浴びることが出来た。
傷が大した事なかったおかげで、円座などは必要なく、普通に座ることが出来た。
普通分娩は産後が楽でいい。
帝王切開だったら、お腹の傷が大きいから、しばらくは動けないだろうし、
シャワーなんて、とんでもないだろうし、
痛くてウンウン唸っていた事だろう。

お兄ちゃん、お姉ちゃんに、かっちゃんが、
「お母さんは、すごく頑張ったんだよ」
と言った。
女は、あんなに大変な思いをして子供を産むんだ。
お産が、あんなに痛いものだったなんて、
３度目のお産にして、初めて知ったような気がする。
人並みに、痛みを体験したと言う感じ。
前のお産が、そんなに楽だったのかな？
それとも、痛みを忘れてしまっていた？
とにかく、今迄で一番痛い思いをしたお産だった。
だけど、難産だった訳ではない。
８時間という所要時間は、きっと普通。
初産だったら、15時間くらいかかるのが普通だと言うし、
お産って、本当に大変なんだね。
人間一人を、この世に生み出すんだもん、そりゃあ大変だよね。

これから、ずっと、さくらちゃんと一緒。
私の生活の中に、さくらちゃんがいる。
お兄ちゃん、お姉ちゃんも、妹が出来て喜んでいる。
一番喜んでいるのは、かっちゃんかもしれない。
可愛くてしょうがないみたい。

まだ、授乳の間隔が短くて、寝不足だし、大変だけど、
双子を産んだ直後に比べれば、なんて事ない。
幸せを一杯一杯感じている。
もう、更年期に足を突っ込んでいる・・・と思っていたのに、
思いがけず授かったあかちゃん。
妊娠中もトラブル続きで、辛い思いもしたけれど、
こんなに元気なさくらちゃんが、生まれてきた。
これから先の心配がないといったら嘘になるけれど、
このあたたかい家族と一緒に、困難を乗り越えていきたい。


2月19日　生後1日　パパと


2月21日　生後3日　べぇ～σ(^τ゜ )


2月25日　生後7日　びっくり☆