串本磯採集2020年8月下旬:タコノマクラなど
2020年8月下旬に行った串本磯採集の回顧録。観察した棘皮動物の一部~♪タコノマクラ(Clypeaster japonicus)。普段は砂や小石、貝殻小片などを付着させていることが多い。写真の個体は撮影のためにこれらを取り除いて移動させたものである。シュノーケリングをしていると普通に見かけるっす。クロウニ(Stomopneustes variolaris)。ツマジロナガウニやタワシウニなどと比べると数は少ないが、比較的よく見かけるウニ。少しだけ緑がかった棘が個人的には美しいと思っているっす。ラッパウニ(Toxopneustes pileolus)。死サンゴ片や貝殻を付着させて(写真上)、カモフラージュしていたので、これらをある程度取り除いた(写真下)。叉棘には毒があるので、手袋越しとは言え、触らないようにした。目的はゼブラガニがいないかどうかの確認。まぁいないわな。ちなみに叉棘の毒には強弱があり、一部の叉棘の毒は強いことが知られている。アカオニナマコ(Stichopus naso)。ニセクロナマコのようにたくさんいるわけではないけれど、ひとつのタイドプールに1、2匹ぐらいいることが多い。ナマコ類を含む棘皮動物は共生、寄生生物が多いので、個人的には興味深い観察対象のひとつである。つづく。