テーマ:成功するちょっとした方法(73)
カテゴリ:成功するちょっとした方法
1932年のワールドシリーズで、ニューヨーク・ヤンキーズは世界一の座を賭けてシカゴ・カブスと対戦していた。
「事件」は第3戦の5回表に起こる。 突然、ベーブ・ルースが打席をはずし、胸を張って右手の人差し指を外野席の方向に向けたのだ。 そして打席に戻ると、次の球を強打した。 打球は一直線に伸びて、彼が先ほど指さした外野席に飛び込んだ。 今も語り継がれている予告ホームランだ。 この話から学ぶべき教訓がある。 もしベーブ・ルースが打球を外野席に飛ばすつもりでいることを観客にアピールするための外野席を指さしたとしたら、ボールがそこの飛ぶ確率が高まったことは間違いない。 それに心のエネルギーを集中したからだ。 彼は打球が外野席に飛んでいく様子を心の中でイメージしていたのだろう。 もちろん、そうることによって百パーセント成功するという保証はないが、成功の確率が高まったことは確かだ。 イメージトレーニングの効果は、プロのスポーツ選手たちのあいだで昔から知られていた。 彼らは十分な時間もかけて自分の動作を心の中でイメージし、その動作をよりスムーズに実行できるようにしていたのである。 チャンピオンはジムの中で作られるのではない。 チャンピオンは心の奥底にあるビジョンから作られるのだ。 ●マーフィー 世界一かんたんな自己実現法―驚異のイメージング
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