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March 28, 2019
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みなさん、こんばんは。
昨日東京で桜が満開だったようですね。
お花見はされましたか?

昨日紹介した本の下巻について紹介します。

ガンディーとチャーチル(下):1929-1965
​Gandhi &Churchill The Epi Rivalry That Destroyed an Empire and Forged Our Age
アーサー・ハーマン
白水社

 「すなわち、決して屈服するな、決して負けるな、決して、決して、決して…名誉と良識を確信している場合は別として、決して降伏するな…敵が一見圧倒的であろうと屈するな。Never give in― never, never, never, never, in nothing great or small, large or petty, never give in except to convictions of honour and good sense. Never yield to force; never yield to the apparently overwhelming might of the enemy. 」

 映画にも登場したであろうチャーチルの名セリフだ。フランスが降伏し単独でヒトラー率いるドイツと対峙することになった時、彼は巧みな演説で国民を鼓舞した。

 引退同然の暮らしから戦争内閣の首相に返り咲いたチャーチル。彼は間違いなく英雄の一人だ。そして彼から、一度も武器を取ることなくインド独立を勝ち取った立役者ガンディーも。勝利と独立、彼等は望むものを手に入れたはずだ。しかしその代わりに、かけがえのないものを失った。チャーチルは輝かしい大英帝国を、ガンディーはイギリス統治下の元で統一国家であった祖国を。

 非暴力主義のガンディーは、しばしば断食を行った。しかし
 「ガンディーの断食が有力な武器となったのは、その道徳的な偉大さのためではなく、彼の死がインド全域での反乱を誘発するのではないかという恐怖からである。」
とあるように、皮肉にも、非暴力行為が暴力の起爆装置、或いは脅迫と見なされた。

 チャーチルが終始「英国が去ればインドは分裂する」と言い続けてきた通り、インドは宗教の違いからパキスタンとインドに分かれてしまった。こちらも皮肉にも、共通の敵を頂いていた方が、むしろ国家として団結していたのである。

 ガンディーが道半ばで暗殺されたようなイメージを抱いていたが、独立前後、彼は、自ら名乗りを挙げたのではない代表としての立場に、既に疲弊していた。
「誰もが私に耳を傾けなくなる。私は小男だ。でも声が大きかったときがあったのは事実だ。いまや国民会議派、ヒンドゥー教徒、ムスリムまでが耳を傾けない…私は荒野のなかで泣いている。」
マハートマ=「偉大なる魂」と呼ばれた男にしては、何とも小さくかぼそい言葉だ。ガンディーとチャーチル。最初に理想を追い求めた時には、時代の先端を行きすぎて理解されなかった二人は、第二次大戦を終えた時、いつしか時代に取り残される存在になっていた。二人は何度かすれ違っていたが、国家を背負った立場となってからは、一度も会っていない。もし二人が実際に言葉を交わしていたら、インドは、イギリスは、今、どうなっていただろうか。



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最終更新日  March 28, 2019 04:25:26 AM
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